Appleが2018年1月4日に開発者向けにリリースした「iOS 11.2.5 beta 3」で日本で販売されているiPhoneでも海外版のようにカメラのシャッター音を無音化できることがわかった。
ボリューム消音でカメラのシャッター音も無音に
現在、正式リリースされている最新版の「iOS 11.2.1」では、マナーモードやボリュームの状態に限らずカメラのシャッター音が鳴り、スクリーンショットの撮影においてはマナーモードにしない限りシャッター音が鳴るといった状態だ。
情報提供を元にiOS 11.2.5 beta 3をインストールしたiPhone 6sでボリュームを消音に設定してカメラを起動。そのままシャッターボタンを押すと、写真・動画・Live Photos・バーストモード(連写)のすべてにおいてシャッター音がならない、いわゆる無音の状態で撮影することができた。この動作はiPhoneの再起動後も再現している。
正式版で実現しない可能性も
Appleは、2016年にリリースした「iOS 10」でシャッター音を爆音にしたが、その後の「iOS 10.2」のアップデートでシャッター音を小さく調整し、スクリーンショット撮影時のシャッター音もマナーモード設定時に限り、鳴らさないよう変更を加えた。
日本独自とも言える無音化できないスマートフォンや携帯電話のカメラシャッター音だが、最近ではSIMフリーのAndroidスマートフォンでシャッター音をオフにできるオプションを用意している機種も多い。2017年、最も売れたスマートフォンとなり、日本人が最も利用しているスマートフォンでもようやくシャッター音が無音になった。
あくまでもベータ版での動作であるため、バグなど意図しない動作でiOS 11.2.5の正式リリース時にはシャッター音が元に戻っている可能性もある。海外版のiPhoneではマナーモードをオンにした状態で無音になるため正式な動作と異なるためバグの可能性も高い。正式対応となれば今年はシャッター音を無音にできるスマートフォンが増え、観光地や飲食店でシャッター音を耳にすることも多いが今年から無くなるかもしれない。また、バーストモードでシャッター音が鳴らなくなれば連写機能も使う機会も増えそうだ。