メモリ価格の急騰でスマホ価格は最大2〜3万円値上げか。買い替えるなら今?
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

AI特需によるメモリ価格の急上昇も背景に、スマートフォンではすでに値上げの動きが広がっています。
今後、すぐにAI特需が落ち着くとは考えにくく、メモリ価格の上昇は当面続く可能性があります。なかには、こうした状況が数年単位で続くと見る予測もあります。
Counterpointの最新調査によると、2026年第1四半期にはメモリ価格の急騰によって、スマートフォンのBoMコスト(販促費などを含まない部品コスト)が前四半期比で20%以上上昇。コスト上昇は消費者にも転化されていて、スマホの値上げは避けられないとしています。
第2四半期も上昇が見込まれていることから、スマホの購入を迷っているなら、今のうちに買っておいた方が良いかもしれません。
影響はメモリだけでなくストレージや一部チップにも広がる
コスト上昇の影響はメモリだけではなく、ストレージや一部のチップにも及んでいます。
メモリ価格は前四半期比で50%以上上昇し、ストレージ価格も前四半期比で90%以上上昇したのこと。なかでも影響が大きいのはエントリーモデルだといいます。
例えば、卸売価格が200ドル以下のスマートフォンで、6GB/LPDDR4Xのメモリと128GBのストレージを搭載する構成では、2026年第1四半期の総部品コストが前四半期比で25%上昇。この場合、メモリとストレージのコストは、部品コスト全体の43%を占めるとされています。
影響が最も小さいのはミッドレンジ、重いのはエントリーとフラッグシップ
一方で、最も影響が小さいとみられているのが、400〜600ドルのミッドレンジモデルです。
この価格帯は構成の幅が広いものの、8GB/LPDDR5Xのメモリと256GB/UFS 4.0のストレージを搭載する構成では、2026年第1四半期時点でメモリとストレージが部品コスト全体 に占める割合はそれぞれ14%、11%とのこと。これが第2四半期には、それぞれ20%、16%まで上昇すると予想されています。
最後に800ドル以上のフラグシップモデルは、大容量メモリに加え、2nmのフラグシップSoCによる2重のコスト圧力に直面しています。
16GB/LPDDR5Xのメモリと512GB/UFS 4.1のストレージを搭載する構成では、部品コストが2026年第2四半期までに100-150ドル上昇する見込みです。この時点で、メモリとストレージが部品コスト全体に占める割合は、それぞれ23%、18%に達すると予想されています。

メーカーは仕様見直しや出荷調整を迫られる可能性
Counterpointは、こうした状況を踏まえ、市場シェア拡大のためにエントリーモデルへの依存度が高いメーカーほど、短期的な損失リスクに直面する可能性があると指摘しています。
その対策として、エントリーモデルの想定出荷台数を減らすなどポートフォリオを簡素化するほか、重要度の低い仕様を見直してコストを抑える仕様の最適化が進むとみています。
それでも、従来のコスト削減案だけでは効果が限られる可能性があるとして、2026年のスマホ価格引き上げは避けられないとしています。具体的には、エントリーモデルで約30ドル、一部のプレミアムフラグシップでは150ドル〜200ドルの値上げが見込まれるとのことです。
買い替えを考えているなら、いまの価格で動けるうちに
日本では為替も気にする必要があります。昨年同時期は1ドル140円台半ばでしたが、最近は1ドル160円前後まで円安が進んでおり、この影響も無視できません。
スマホの買い替えを考えていたなら、機種代金が値上げされる前に動いておくのが得策かもしれません。iPhone 17、iPhone 17e、Galaxy S26など、なかには条件付きで月1円から購入できる機種もあります。



















コメントを残す