Opensignalが携帯電話回線を対象としたユーザー体感レポート(2024年4月版)を公開しました。
通信速度だけではなく、動画の画質や読み込み時間、高速な5Gにどれだけ接続されるかなど、快適な利用体験まで評価される調査です。
他社より優れていることを示す単独受賞はドコモがカバレッジ(対応エリア)の2項目、auは受信速度の1項目、楽天モバイルは5Gの送受信速度を含む5項目、ソフトバンクは一貫性した品質を含む4項目を獲得しています。
日本国内4社、エクスペリエンスで高評価
Opensignalの調査では、全体のエクスペリエンス・5Gのエクスペリエンス・カバレッジ・一貫性の4カテゴリ・16項目で国内事業者の通信品質が評価されています。
全体のエクスペリエンス
動画・ライブ動画・ゲーム・音声・受信速度・送信速度の6項目で評価される全体のエクスペリエンス。
4社で評価点に差はあるものの、全体として1080pの動画またはライブ動画を高速または短い読み込み時間で失速がほどんとないと高く評価されています。
受信速度はauが単独受賞。前回からの向上においては楽天モバイルが高く評価され、ソフトバンクを抜いて3位にランクインしています。
送信速度は楽天モバイルが単独受賞。2位のソフトバンクを10Mbps上回るなど他社を圧倒しています。
また、首都圏を中心に発生しているパケ詰まりによって、通信品質に対して不満の声が増えているドコモは関東エリアにおいて送受信ともに速度調査で受賞なしとなっており、体験と調査結果が一致しています。
5Gのエクスペリエンス
5Gに限定した品質調査では、動画の読み込み時間と失速において4社ともに満足できると高く評価されています。
5Gの受信速度、送信速度においては唯一、受信時200Mbps調のスピードを記録した楽天モバイルが他社を圧倒しています。
カバレッジ
対応エリアが評価されるカバレッジでは、5Gカバレッジでドコモが単独受賞、楽天モバイルは10点満点中1点未満に。
3G/4G/5Gのいずれかに接続していることを評価する利用率においては4社とも大きな差はないもののドコモが単独受賞しています。
5Gに限定した接続率については1日におよそ10%を記録したauとソフトバンクが共同受賞、楽天モバイルはスコアが最も上昇したと評価されています。
品質の一貫性
送受信の通信速度・遅延・ジッター(揺らぎ、乱れ)・パケットロス・最初の1バイトを受信するまでの時間といった指標を用いて評価される一貫性。
1位は前回の調査に続いてソフトバンクが単独受賞し、楽天モバイル、au、ドコモと続いています。
地域ごとの品質においてドコモが高く評価されたのは北海道のみ、auも東北での共同受賞のみとなっており、契約者数の多い2社の通信品質が他者よりも低く評価されています。
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