iPhone/iPadなどのiOSデバイスで利用できる「AirDrop(エアドロップ)」を悪用して痴漢を行うAirDrop痴漢が国内外で流行しています。
電話番号やメールアドレス、SNSのアカウントを知らない相手にも写真や動画を送信できるAirDropの特性を利用してわいせつ画像を送る行為で国内ではすでに逮捕者も出ています。
この記事ではAirDrop痴漢の被害にあわないための設定方法・対象方法を解説します。
目次
- 「AirDrop」とは?
- AirDropの使い方
- 2-1. 写真・動画を送る
- 2-2. 写真・動画を受け取る
- 「AirDrop痴漢」とは?
- AirDrop痴漢に合わないための方法
- 4-1. AirDropの設定を変更する
- 4-2. iPhoneの名前を変更する
- 4-2. iPhoneのアイコンを変更する
「AirDrop」とは?
「AirDrop」(エアドロップ)とは、iPhone/iPad/iPod touch/MacなどiOSデバイス同士で利用できる転送・共有機能で、写真や動画、ウェブページのリンク、連絡先、地図情報、AppStoreのリンク、メモなどをカンタンに転送・共有することができます。
旅行で撮影した写真や動画を友だちに送る場合、LINE・メール・メッセージ(SMS)などを使っている人が多いと思いますが、相手のアカウントやメールアドレス、電話番号などが必要になります。AirDropを利用すればいずれの情報も教えることなくカンタンに写真、動画等を送ることが可能。
なお、AirDropは半径約9メートルの範囲内にいるデバイスにのみ写真や動画等を送ることができます。BluetoothとWi-Fiを利用するため、両方をオンにする必要があるほか、インターネット共有(テザリング)を利用中はAirDropは利用できません。
AirDropの使い方
写真・動画を送る
- 1. 写真アプリを起動する
- 2. 友だちや家族に送りたい写真や動画を選択
- 3. 左下の共有アイコンをタップ
- 4. 送信先を選択する
- 5. 相手が“受け取る”を選択すると送信される
写真・動画を受け取る
- 1. 設定画面から「一般」を選択
- 2. 「AirDrop」を選択
- 3. 「連絡先のみ」または「すべての人」を選択
- 4. AirDropの通知が表示されたら写真や動画等を保存する場合は“受け取る”を選択
- 5. 保存しない場合は“拒否”を選択する
「AirDrop痴漢」とは?
送信先のアカウントやメールアドレス、電話番号などを必要とせずとも写真や動画を送ることができる「AirDrop」を悪用してわいせつな画像を送りつける行為が「AirDrop痴漢」です。
AirDropはiPhone内に写真や動画を保存しないように“拒否”することもできますが、プレビューが強制的に表示される特性も悪用されています。
AirDrop痴漢による逮捕者や書類送検も
2018年6月には電車内で近くにいた見ず知らずの人に、AirDropを使ってわいせつな画像を何度も送りつけて閲覧させたとして45歳の男性会社員が迷惑防止条例違反で書類送検されました。
さらに、2018年7月には通勤途中に利用した電車内で正面に座った面識のない女性に、AirDropを使ってわいせつ画像を送信した男性が県迷惑防止条例違反の疑いで逮捕される事件が発生。AirDrop痴漢により国内で逮捕者が出たのはこれが初めてです。
AirDrop痴漢に合わないための方法
AirDropの設定を変更する
AirDrop痴漢にあわないために最も効果的な方法はAirDropの受信設定を変更することです。AirDropには、連絡先に登録している友だちや家族からのみ写真や動画を受信する「連絡先のみ」、すべての人から受信する「すべての人」、AirDropそのものを利用しない「受信しない」と3つのオプションが用意されています。
「受信しない」または「連絡先のみ」に設定を変更しておけば、AirDropによる痴漢に合うことはほとんどないでしょう。
- 1. コントロールセンターを表示
- 2. 左上のパネルを長押しまたは深くプレス
- 3. AirDropのアイコンをタップ
- 4. 「連絡先のみ」または「受信しない」を選択
以下の方法でもAirDropの設定を変更できます。
- 1. 設定画面から「一般」を選択
- 2. 「AirDrop」を選択
- 3. 「連絡先のみ」または「受信しない」を選択
iPhoneの名前を変更する
どうしてもAirDropの設定変更を忘れてしまう人や「すべての人」に設定しておかなければいけない場合は、iPhoneの名前を変更することでAirDrop痴漢から身を守ることができます。
というのもAirDrop痴漢の犯人は写真や動画を送信する際に表示される名前などの情報で相手を特定しています。痴漢から身を守るには比較的痴漢にあわない男性の名前またはアイコンに変更しておきましょう。
- 1. 設定画面から「一般」を選択
- 2. 「情報」を選択
- 3. 「名前」を選択
- 4. iPhoneの名前を変更する
iPhoneのアイコンを変更する
iPhoneの名前を変更したら忘れずにアイコンを変更しておきましょう。iPhoneの名前が男性の名前でもアイコンが女性であればAirDropの痴漢被害にあう可能性があります。
- 1. 設定画面から“Apple ID”を選択
- 2. 「アイコン」をタップ
- 3. 「写真を撮る」または「写真を選択」をタップ
- 4. 性別を特定されにくいアイコンに変更する
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