8月以降の正式配信に向けてデベロッパープレビュー版が提供されているAndroid 12
5月19日午前2時から開催されるGoogle I/O 2021の基調講演での先行発表を前にリーカーのJon ProsserはAndroid 12の公式プロモーションビデオと2枚の画像を公開した。
それらを確認する限り今年秋に公開されるビッグアップデートはインターフェースの刷新が中心で2014年にAndroid 5.0 Lollipopでリリースされたマテリアルデザイン以来、最大のアップデートになる可能性がある。
Android 12の新デザインは「美しく新しい体験」
Jon Prosserが公開した2枚の説明資料と1つのプロモーション動画の3つ。
そのうちGoogle I/O 2021で使用される説明資料によると、Android 12では「美しく新しい体験」「強固なプライバシーとセキュリティの保護」「デバイスのより良い連携」の主な3つが特徴になるようだ。
1つ目の「美しく新しい体験」は噂されているデザインとインターフェースの刷新。
2つ目の「強固なプライバシーとセキュリティの保護」は流出したスクショから明らかになったカメラとマイクの新しい通知機能の可能性が高い。新しい通知は悪質なアプリがユーザーに隠れて使用できないようにグリーンとオレンジの目立つ通知でユーザーに教えてくれる。3つ目について「デバイスのより良い連携」はよくわからないがAndroidとChromebookやGoogle Nestなどの製品の連携機能が強化されるのかもしれない。
もう1つの説明資料は「美しく新しい体験」の新デザインを採用したウィジェットや通知、メディアプレイヤー、音量調節バー、画面の明るさを調整するスライダーをまとめたもの。すでにデベロッパープレビュー版で実装されているものもある。
プロモーション動画では特大の時計を表示できる新しいロック画面や新デザインのキーボードやウィジェット、ボタンを押したときの新しいエフェクト、刷新された計算機アプリが紹介されていて大規模なデザイン変更を裏付けている。
今回、明らかになった新デザインに関する情報のほとんどは今年2月に流出したAndroid 12のスクリーンショットで確認されていたもので、Google社内では通知UIの変更を“road to Material NEXT”の始まりと呼んでいると報じられていた。
MaterialとはGoogleが提唱するデザイン手法のガイドラインである「マテリアルデザイン」のこと。物理の法則に従うことで人間の脳にとって自然なものを作ろうという考え方が2014年にリリースされたAndroid 5.0 Lollipopで初めて採用された。Android史上最大のアップデートとなったが、今年はそれと同じ規模のアップデートがやってくるのかもしれない。
プロモーション動画に写る謎の端末
プロモーション動画に写り込んでいたパンチホールを真ん中に空けたスマートフォンにも注目。パンチホールを採用したすべてのPixelスマートフォンは左上に配置しているが、今年発売が噂されているPixel 5a 5GとPixel 6は真ん中配置のパンチホールを採用することがGoogleカメラアプリの解析結果から判明した。
もしかするとプロモーション動画に写り込んでいるのは次期Pixelスマートフォンかもしれない。Googleの自社チップセットを搭載するPixel 6とPixel 6 Proはおそらく秋の発売になるはずだが、Pixel 5a 5Gについては今年後半にアメリカと日本で発売予定であることをGoogleが案内している。
数日後に開催のGoogle I/O 2021ではAndroid 12だけではなく、Pixel 5a 5Gについても何らかの発表があるかもしれない。
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