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Android 10がトップ。Googleが1.5年ぶりに最新のバージョンシェア公開

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2021/11/23 17:59
Android 10がトップ。Googleが1.5年ぶりに最新のバージョンシェア公開

Googleが久しぶりにAndroidのバージョンシェアをアップデートしました。2020年4月以来、約1.5年ぶりです。

Android Studioで明らかにされた最新のバージョンシェアによれば、世界中で最も多く動作しているAndroidデバイスのバージョンは26.5%のAndroid 10となったようです。

Android 11と10のシェアが匹敵

Androidのバージョンシェアは、Androidアプリを開発するために必要なツール「Android Studio」上で確認できます。

新規プロジェクトを作成し、最小のSDK/APIレベルを選択する際にCUMULATIVE DISTRIBUTIONが表示されます。CUMULATIVE DISTRIBUTIONは、アプリがどの範囲までのバージョンで動作するか、カバーするかを知るために役立つもので、アプリを開発する上で必要な数字ということでAndroid Studio上で公開されています。

2021年11月更新。Androidの累積分布
2021年11月更新。Androidの累積分布

例えば、API28を選択した場合、開発するアプリがAndroid 9|10|11を合わせた69.0%のAndroidバージョンで動作するということになります。

当該バージョンの累積分布と1つ後のバージョンの累積分布を比較することで各バージョンのシェアを割り出すことも可能。Android 10の場合、API29の50.8%からAPI30の24.3%を差し引いた26.5%がAndroid 10のシェアになります。各バージョンのシェアをまとめた数字が以下の表です。

バージョン APIレベル シェア 配信時期
Android 4.1 Jelly Bean 16 0.2% 2012年6月
Android 4.2 Jelly Bean 17 0.3% 2012年11月
Android 4.3 Jelly Bean 18 0.1% 2013年7月
Android 4.4 KitKat 19 1.4% 2013年10月
Android 5.0 Lollipop 21 0.7% 2014年11月
Android 5.1 Lollipop 22 3.2% 2015年3月
Android 6.0 Marshmallow 23 5.1% 2015年10月
Android 7.0 Nougat 24 3.4% 2016年8月
Android 7.1 Nougat 25 2.9% 2016年10月
Android 8.0 Oreo 26 4.0% 2017年8月
Android 8.1 Oreo 27 9.7% 2017年12月
Android 9.0 Pie 28 18.2% 2018年8月
Android 10 Q 29 26.5% 2019年9月
Android 11 R 30 24.3% 2020年9月

リリースから2年が経過したAndroid 10が最も使用されているバージョンとなり、今年発売された多くのAndroidデバイスに搭載されたAndroid 11は24.3%、3年以上前のAndroid 9が18.2%になりました。

集計期間や集計方法は発表されていませんが、以前はGoogle Playストアにアクセスしたデバイスを対象としていました。先月リリースされたばかりのAndroid 12のシェアは公開されていません。

前回のレポート(2020年4月)を振り返ると、最も多くのシェアを獲得したのは31.3%のAndroid 9.0で、Android 8.xの21.3%、Android 7.xの12.9%と続いていました。最新のレポートと比較すると、順調にシェアは入れ替わっているものの、1年前にリリースされたAndroid 11がいまだにトップシェアを取れず、2世代のOSを合計してようやく半分に到達する状況です。

提供開始からまもなく最新バージョンがトップシェアを取るiOSに比べるとあまりにも遅いですが、Androidでは多くのメーカーがスマートフォンやタブレットだけでなく、デジタルサイネージやセットトップボックスなど多種多様なデバイスを開発し、独自のカスタマイズを提供していることから、アップデートの提供はどうしても遅くなります。

こういった状況は今後も大きくは変わらないことが予想されますが、Samsungは3世代に渡るOSアップデートの長期提供を宣言し、さらに今月から順次、Android 12の提供開始を誤って通知するなど、迅速なアップデートの提供に力を入れるメーカーも現れています。

コメント
  • 電波時計
    3年前
    どのバージョンのOSがどの程度使われているかという問題は、スマートフォンに限って言えばデザインやカラーで選んで使用しているというのがほとんどだと思います。だから新しいバージョンが出たからと言ってどんどん新しいものに買い替えてもらえるというのを期待するのは無理があると思います。
    • Yusuke Sakakura
      3年前
      「新しいバージョンが出たから」というのはおそらく「OSアップデートが頻繁に提供されたら」という意味だと思いますが、おっしゃるとおりOSアップデートの提供に積極的だからといって買い替えサイクルが短くなるわけではなく、むしろ逆の効果があるかもしれません。ただし、買い替えの際にOSアップデートに消極的なメーカーや機種が敬遠されることは間違いないと思います。
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