昨年6月に発表されたAppleのホームミュージックスピーカー「HomePod(ホームポッド)」。当初、12月発売と案内されていたが直前で「発売まで少しの準備期間が必要」として2018年初頭に延期されてしまった。
延期後の具体的な発売日は明らかになっていないが、2月中には発売されるかもしれない。
発売日が遅れた「HomePod」には厳しい競争が待っている
調査企業GBH Insightsのアナリストは、Appleが今後4〜6週間後、つまり2月上旬〜中旬に「HomePod」を発売する見込みと伝えた。なお、HomePodの販売地域はオーストラリア、イギリス、アメリカの3ヶ国に限定されていて今のところ日本など3ヶ国以外での発売は未定となっている。発売日の延期によって販売地域が拡大すれば良いが期待はできなさそうだ。
アナリストはHomePodが厳しい状況に直面するとも伝えている。
AppleはHomePodを“ホームミュージックスピーカー”として発表したが、消費者はGoogle HomeやEchoといったスマートスピーカーと比較して購入するはずだ。アナリストによればAmazonのEchoは年末商戦で75%のシェアを獲得した。Google Homeは昨年10月以降、毎秒1台が売れ、累計販売台数が670万台以上に達したとみられている。一方、HomePodは年末商戦に発売すらできず、競合製品から大きな遅れを取ってしまった。
また、HomePodの販売価格は349ドル――日本円で約40,000円に設定されているが、Echoは5,980円〜、Google Homeは6,480円〜と、手に取り安い価格に設定されている。スマートフォンと違ってスマートスピーカーは必需品ではないため、まずは価格の安いものを試してみようと思う人が多いはず。まだ必要かどうかもわからないものに40,000円を出す人は多くはないだろう。
他のスマートスピーカーと明らかに異なり、価値のある体験が得られるのであれば将来的にHomePodを選ぶ人が多くなるかもしれないが、まずはAmazonやGoogleが勝利を収めることになりそうだ。
コメントを残す