Googleが発売を予告している「Pixel Tablet」は、ただのAndroidタブレットではなく、スピーカー付きの専用ドックや専用のインターフェースと連動して動作するスマートホームデバイスになる予定です。
大画面で動画を見るだけでなく、タッチパネルや音声操作によってGoogleアシスタントを経由してエアコンやテレビなどの家電を操作したり、Google Nest Camを使って子供部屋の様子や配達が来た時に玄関前の様子をタブレットで確認するような未来をGoogleは見ているようですが、Appleも追従するかもしれません。
低迷するスマートホーム市場に再注力するApple
Mark Gurmanの最新レポートによると、Appleがスマートホーム市場でAmazonやGoogleに対抗することを目的にデバイスの開発に取り組んでいるとのこと。
開発中のデバイスの1つはスマートディスプレイで、性能の低いiPadのようなタブレットを使ってエアコンや照明を操作したり、動画を再生したり、FaceTimeによるビデオ通話が可能なデバイスで、磁石を使って壁に取り付けることもできるなど、現行のiPadに比べてホームデバイスに近い位置付けになる可能性があるとしています。
なお、Appleは将来的に大型のスマートホームディスプレイや現行のiPad向けのホームスタンドを開発することも検討しているようです。
Mark Gurmanによれば、キッチンのカウンターに設置したり、壁にかけて利用するのスタンドアロンのスマートホームデバイスの人気が高まっているとのこと。
しかし、この分野で苦戦を強いられているのがAppleです。
Appleは2018年発売のHomePodをキッカケにスマートホーム市場に進出したものの、スマートスピーカーとして高額すぎる価格設定と圧倒的に足りない機能でAmazonやGoogleに太刀打ちできず、一部のApple Storeでは1日10台も売れない状態に陥り販売終了に。
Apple TVに関してもChromecastやFire TVのような人気はありません。
考えを見直したAppleは設置場所に困らないコンパクトサイズで低価格のHomePod miniをリリース。Strategy Analyticsの調査によれば、現在はスマートスピーカー/ディスプレイ市場で13%のシェアを獲得しているようです。
再びスマートホーム分野に挑戦するために、Appleは販売を終了したフルサイズのHomePodを復活させました。
2月に発売される最新のモデルは、多くのスマート家電と連携できるMatter規格に対応し、温度/湿度センサーを搭載。HomePod miniに隠していた温度/湿度センサーも解放するなど、スマートホームデバイスの機能を大幅に強化しています。
こういった流れができた今、Appleがスマートホーム分野を強化するためにスマートディスプレイを投入しても不思議ではありません。また、以前から報じられていたHomePod、Apple TV、FaceTimeカメラを組み合わせた製品は計画が延期されたものの、現在も進行中で発売は早くても来年になると報じられています。
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