日本時間4月2日、Twitterが「我々は編集ボタンを開発している」とツイートすると、130万件のいいねと10万件のリツイートと引用ツイートされるなど、大きな注目を集めました(いずれも通常時の10倍以上の数値を記録している)
これはエイプリルフールツイートでユーザーをからかうものでしたが、Twitter社の株式を9%以上取得して筆頭株主になったばかりのイーロン・マスクが5日にTwitterのアンケート機能を使用して「編集ボタン欲しい?」と投稿すると、7割以上のユーザー「欲しい」と回答しています。
編集ボタンが用意されない理由はSMSをモデルにしたから
Twitterのサービス開始以降、常にツイートの編集ボタンを公開するよう多くのユーザーが求めていますが、今も一度ツイートした内容を編集することはできません。
言葉足らずで本来の思いと違うように取られてしまったり、誤字や脱字、リンクミスでさえも修正することはできず、ツイートを削除してもう一度投稿する必要があります。
頑なに編集ボタンを提供しない理由の1つがツイートの拡散後に、元々の意味とまったく違ったものに編集するなど悪用を考慮した上でのことです。悪用を防ぐために投稿から5分後に限定するアイデアが示されたこともあります。
Facebookでは、編集機能と改変履歴をセットで導入することで、編集機能の悪用を防いでいますが、Twitterが編集機能を導入しない理由には悪用以外にもあることがわかっています。
共同創業者で前CEOのジャック・ドーシーは、2020年に編集ボタンを追加するか聞かれた際に「ノー」と否定し、多くのユーザーが要望しているにも関わらず導入しない理由についてTwitterがSMSをモデルにして開始したサービスであり、メッセージを送ったあとは取り消すことができず、初期の頃の感覚を残したいと説明していました。
しかし、ジャック・ドーシーは昨年11月に退任を表明し、パラグ・アグラワルが新CEOに就任。イーロン・マスクがアンケートを投稿してから約1時間後にアグラワルは「この結果は重要なものになる。慎重に投票してください」と反応するなど、わずかな抵抗感、警戒感を示しながらも結果を受け入れるようにも見えますが、実現するのでしょうか。
Do you want an edit button?
— Elon Musk (@elonmusk) April 5, 2022
The consequences of this poll will be important. Please vote carefully. https://t.co/UDJIvznALB
— Parag Agrawal (@paraga) April 5, 2022
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