Pixel 6シリーズの「指紋認証が遅い」という声に対して、Googleは今月17日に最新版のアップデートを公開して指紋認証のパフォーマンスを改善しました。
もう1つ遅いと不満の声が聞かれるのは充電スピードです。同程度のバッテリー容量を搭載するGalaxy S21 Ultraが約1時間で充電を終えたのに対して、Pixel 6 Proは倍の約2時間かかります。
Googleは別売りの30W USB-C充電器を使用することを条件に「あっという間に、急速充電」(米版:Charge and go. Fast.)とアピールしていましたが、実際には最大22W|平均13W出力に抑えられていることが発覚。これを受けてPixel 6シリーズの詳細な仕様が公開されました。
電池持ち・寿命・急速充電のバランスを取るよう設計
Googleの説明によると、Pixelのリチウムイオン電池はバッテリーの残量が少ない時に充電レートが高くなるよう最適化されているそうです。
この最適化によってGoogle純正の30W USB-C電源アダプタを使用した場合、約30分で50%まで充電可能。約1時間の充電で80%に到達します。なお、デバイスの使用状況やバッテリーの使用年数、周囲の温度など多くの要因によって充電スピードが変わるとのこと。
これまで明らかにされていなかった充電出力についてはPixel 6が最大21W、Pixel 6 Proが最大23Wと明かし、バッテリーが劣化しないようにフル充電に近づくと充電出力を低下する仕様があることを公式に説明しました。
これらはほぼすべてAndroid Authorityの調査によって明らかになっていたことですが、これまでGoogleが自発的に発表しなかったことです。フル充電までに約2時間かかる仕様は変わらないため、いずれにしても充電が遅いことに対する不満は解消されないものの、最初から仕様を明らかにしていれば、不満は軽減されていたかもしれません。
なお、Pixel 6シリーズの有線充電時の出力はワイヤレス充電器「Google Pixel Stand(第2世代)」と同じです。
一般的に有線充電の出力はワイヤレス充電よりも高く、これまでのPixelスマートフォンもそうだったので「もう少し有線充電の出力を上げて高速化できないのか」と思う人も多いかもしれません。
これについてGoogleは、付属するGoogle純正の30W USB-C電源アダプタとPixel Standに搭載された冷却ファンによって熱を抑えることで、高速なワイヤレス充電を実現したと説明しています。
「Google Pixel Stand(第2世代)」は、日本時間18日からGoogle Storeで予約受付がスタートしました。販売価格は9,570円です。
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