Androidでは、iPhoneのように長すぎるほどのOSアップデートを受けることはできません。
Appleは2017年に発売したiPhone XとiPhone 8、iPhone 8 PlusへのOSアップデートを今年ようやく打ち切ります。OSアップデート提供はGoogleのPixelスマートフォンを大きく上回るもので、Googleが同じ年に発売したPixel 2のアップデートは3年前にすでに打ち切られています。
AndroidとiPhoneで争わせても仕方がないという人もいるでしょう。ただ、Google Pixelのアップデート期間はSamsung Galaxyよりも短くなっています。OSを開発する側が提供される側よりもアップデート期間が短いのは不思議で仕方がありません。
Googleはこの状況を大きく変えようとしているようです。
5世代のOSアップデート保証か
Google Tensorチップを搭載したGoogle Pixelのアップデート保証期間はOSアップデートが発売から3年、セキュリティアップデートが5年となっています。これはSamsungのOSアップデート4世代、セキュリティアップデート5年を下回るものです。
例えば、Android 13を搭載して6月に発売された「Pixel Fold」は、2026年6月26日までOSアップデートが保証されているため、14→15→16と最新のOSにアップデートできます。Androidの次期バージョンは早くても8月以降に提供されるため、2026年配信予定のAndroid 17が配信される頃には、アップデート保証期間が終了している可能性があります。
対するAndroid 13を搭載して発売されたGalaxy Z Fold5は、14→15→16→17までアップデートが保証されていることになります。
こういった状況を改善するためにGoogleは今年発売のPixel 8とPixel 8 Proにおいて、OSアップデートの提供期間を延長する計画を持っていると9to5Googleが報じています。
どれぐらい延長されるのか気になるところですが、Samsungのポリシーである4世代を上回り、iPhoneに肩を並べるものになると聞いているとのこと。
記事の冒頭で書いたように今年OSアップデートが打ち切られるiPhone XはiOS 11を搭載して発売され、12→13→14→15→16と5世代のOSアップデートをサポートしていました。
Google Tensorの性能は決して高いものではなく、ベンチマークスコアだけ比較するとSnapdragonとは大きな差がありますが、Pixel 8シリーズに搭載される最新のGoogle Tensor G3チップでは、Armv9アーキテクチャへの移行を含む大幅な性能アップを遂げると報じられています。OSアップデートの大幅な延長には、チップセットの大幅な性能向上も関係しているかもしれません。
例年どおりであれば、来年発売される「Pixel 8a」にもGoogle Tensor G3チップが搭載されることになり、手ごろな価格で購入できるPixel Aシリーズでも5世代のOSアップデートを受けられる可能性があります。
ただし、最近発見されたPixel 8のベンチマークスコアからは、クロックダウンによって性能に縛りが設けられていることがわかっています。あまりにも早く登場したベンチマークスコアなので信ぴょう性は高くありませんが、性能だけではなくOSアップデートの提供期間についても差別化されるかもしれません。
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