Googleが明日4日23時から開催するビッグイベントでは、最新の独自チップGoogle Tensor G3を搭載する「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」が発表されます。
Googleの独自チップは高度な機械学習を活用することで、高く評価されるカメラ機能を筆頭に素晴らしいAI機能を実現する一方で、ベンチマークスコア上の性能については他社に大きく劣っていると指摘されています。
しかし、第3世代となる独自チップでは、これまでの噂どおり大幅な性能改善が行われるようです。
Snapdragon 8 Gen 2には敵わず
Geekbench 6に登場したPixel 8 Proのベンチマークスコアは、シングルコアで1760点、マルチコアで4442点を記録しています。
Google Tensor G3とされるチップは、2.91GHzのビッグコア、2.37GHzのミッドコアx4、1.70GHzのリトルコアの9コア構成。以前リークされていた性能よりも控えめで、アーキテクチャも噂に反してArmv8のまま(正確に反映されているのかは分かりません)
これは以前、Pixel 8aのベンチマークスコアから確認されたものと同じチップと同じものですが、12GBのメモリを搭載するPixel 8 Proは約1.4倍以上のスコアを記録。Pixel 7 Proに搭載されたTensor G2に比べると約25%アップとなっています。
シングルコアが1900点、マルチコアが5000点程度を記録しているSnapdragon 8 Gen 2と比べると、まだ差があるものの大きな進歩です。
なお、来年のPixel 9シリーズに搭載されるチップは、Tensor G3の派生モデルになることから大きなアップデートは期待できないようですが、GoogleはSamsungの手から離れたフルカスタムチップの開発も行っており、搭載時期はPixel 10が発売される2025年と噂されています。