LG電子が携帯電話事業部門を閉鎖してスマートフォン市場から撤退することを正式発表した。5日に取締役会で承認されたとのこと。
競争の激しい携帯電話事業部門を閉鎖することでプラットフォームやサービス、電気自動車部品、コネクテッドデバイス、スマートホーム、ロボット、人工知能などの成長分野にリソースを集中できると説明している。
昨年の赤字は760億円に
今後はモバイルに関するノウハウを活かして6Gなど関連技術を開発し、他の分野での競争力強化に貢献していくとのこと。20年の間に開発した中核技術は既存および将来の製品に活かしていく。
携帯電話事業に縮小は7月31日までに完了する見込みだが、LG電子製のスマートフォンは在庫がある限り販売を継続し、サポートやソフトウェアアップデートの提供も続ける。ただし、提供期間は地域によって異なるとのこと。
LG電子の携帯電話事業は2015年第2四半期から赤字を計上していて昨年は約760億円の赤字となっていた。今年1月に撤退が報じられた際にはGoogleやFacebook、フォルクスワーゲンなどが買収候補にあがっていたが結果的に買い手が付かずに完全撤退となった。
同社の携帯電話はPRADA Phone(プラダフォン)やコンデジスタイルのL-03C、最初で最後のFirefox OS搭載スマートフォン「Fx0」、12万円が一括648円という安さで投げ売りされたジョジョスマホ、Nexus 4/5/5X、2画面スマートフォンの「LG VELVET」などが日本で発売された。
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