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日本時間10月30日、Appleがスペシャルイベント『There’s more in the making』を開催し新製品を発表する。
Bloombergが計画に詳しい人物から得た情報によればイベントでは顔認証「Face ID」に対応した新型iPad ProやMacBook Airを置き換える新しいノートPC、プロフェッショナルユーザー向けの新型Mac miniが発表されるようだ。
シリーズ史上最重要のアップデートになる新型iPad Pro
より大きなスクリーンとより良いカメラ、そしてより高速なプロセッサを搭載し、より高価な販売価格によってiPadの収益維持に大きく貢献しているiPad Proシリーズの新型モデルはシリーズ史上最も重要なアップデートになるようだ。
具体的には最新のiPhoneのようなスリムで左右対称のベゼルによるエッジトゥエッジのスクリーンを備え、充電やデータ同期に使用する端子は2012年以降採用されているLightning端子からUSB-Cに変更される。USB-Cを搭載するiOSデバイスは新型iPad Proが初めて。
ホームボタンと指紋認証センサーは廃止され、顔認証「Face ID」を使って画面ロックを解除することになる。
現在、Face IDはデバイスを縦向きで持った時のみ動作し、横向きで画面ロックを解除することはできない。ゲームや動画視聴など横向きでの利用が限定されるiPhoneでは問題ないが、タブレットは縦でも横でも利用することが多く、向きが限定されるのは不便だが、噂どおりAppleはFace IDを縦向きでも横向きでも動作するようにアップデートするようだ。また、アニ文字やミー文字にも対応するとのこと。
ディスプレイはiPhone XSに搭載されている有機ELよりも安価な液晶になる。バックライトが必要になる液晶はボディの薄型化に貢献できず、漆黒を表現できないためディスプレイの性能としてはiPhoneよりも劣ることになる。iPadは一眼レフカメラで撮影した写真をモニターするために使われることも多いため、写真家にとっては残念かもしれない。
デザインも刷新される。iPhone 5シリーズやiPhone SEのようにやや角ばった形状になるようだ。プロセッサはAIの処理性能が大幅にスピードアップした「A12 Bionic」がさらに高速化されたチップを搭載。AppleはA11 Bionic以降のチップに独自設計のグラフィックチップを搭載しているため、新型iPad Proはシリーズ史上初めてオリジナルのグラフィックチップを搭載することになる。
元々はiPad Proのために開発されたペンデバイス「Apple Pencil」には後継モデルが存在するとのことだが、詳細については語られていない。
Macは多くのカテゴリでアップデート。10月中に発売する製品も
スティーブ・ジョブズがマニラの封筒から取り出して大きなインパクトを与えた登場から約10年、MacBook Airを置き換える新しいノートPCが登場する。ベゼル幅がスリム化され、13インチのスクリーンとなるようだ。新製品の名前は明らかにされていないが、MacBook Airブランドが廃止になる可能性も考えられる。4年ぶりにアップデートされるMac miniは新しいプロセッサーとプロフェッショナルユーザー向けの機能が追加されるが詳細は語られていない。
このほかにもAppleは高速なプロセッサを搭載したiMacやiMac Pro、12インチMacBookを用意しており、いくつかは10月中に発売される可能性があるようだ。
なお、コンパクトモデルの「iPad mini 5」やHomePodの販売地域拡大、2018年11月から2019年2月までの販売が噂されているApple純正のワイヤレス充電器「AirPower」とワイヤレスイヤホン「AirPods」の後継モデルについてBloombergは言及していない。
Appleのスペシャルイベントは日本時間10月30日23時から開催される。イベントはAppleの公式サイトやTwitterでライブ配信され、Apple Storeではイベントの熱狂を多くのAppleファンと共有できるライブ・ビューイングが実施される。
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