Nothing
- Nothing Phone (2a)は、低価格ながらもNothingの特徴的なデザインを維持。
- 同機種は、50MPのデュアルカメラ、6.7インチの最大120Hz対応ディスプレイを有。
- 独自開発のMediaTek製チップ「Dimensity 7200 Pro」を搭載し、消費電力と性能が改善。
3月5日、Nothing Technologyが2024年の最新スマートフォン「Nothing Phone (2a)」を発表しました。
Nothingは公式発表していないものの、(2a)のaはaffordableの略称で、お手ごろなモデルを意味すると推測されます。
発売日は3月6日。#THE100 Dropsとしてマレーシアやシンガポール、インド、ドバイでは最速で受け取りが可能。日本発売日は3月末と案内されています。
販売価格は8+128GBが49,800円、12+256GBが55,800円。上位モデルのPhone (2)に比べて30,000円も安く購入できます。なお、8+128GBの販売日程は後日公開と案内されています
Nothingの優れたデザインを低価格モデルでも
Nothing Phone (2a)は、Nothingのデザイン・アイデンティをより多くの人に使ってもらうことを目標にした低価格モデルです。
低価格モデルでも透明な素材で覆われたLEDによって光る背面は健在。
上位モデルとの大きな違いは素材で、Phone (2)のガラスに対してPhone (2a)はポリカーボネートを採用。ミルクカラーは完全な透明ではない乳白色でミルキーな仕上がりです。
フレームには100%再生アルミニウムを採用。音量ボタンや電源ボタンは本体色と真逆のカラー仕上げで、特殊コーティングが施されています。
光る背面「Glyph」は、11セグメントのPhone (2)に対して、Phone (2a)はわずか3セグメントのみ。インパクトは小さなものになっていますが、それでもPhone (1)から比べるとわずか2つの減少に留まっています。
Glyphは通知の際に音と連動して光るだけではなく、タイマーの残り時間やスピーカーの音量を光のゲージで確認できる「Glyph Progress」、通知を確認するまでGlyphが点灯し続ける「Essential通知」に対応します。
50MPのデュアルカメラ
Glyphの中心にあるカメラは、イメージセンサーこそ異なるもののPhone (2)と同じ50MPのデュアルレンズ構成です。
ほぼすべての撮影シーンで使える広角レンズと、景色をダイナミックに記録できる超広角レンズを使い分け可能。フロントカメラはPhone (2)と同じ32MPです。
カメラ機能ではウルトラXDR、モーションキャプチャ、ナイトモード、ポートレートオプティマイザー、アクションモードに対応します。
最大120Hz対応の6.7インチディスプレイ
画面サイズは6.7インチで、Phone (1)の6.55インチよりも大型です。
ベゼルの幅はPhone (1)の2.6mmよりも薄い2.1mmでスタイリッシュな見た目に改善されています。なお、低価格の機種ではベゼルの幅が異なることも多いですが、Phone (2a)は4辺すべてが同じ幅です。
画面のなめらかな動作を表すリフレッシュレートは最大120Hz。Phone (2)は無操作時にレートを最小1Hzまで抑えることで消費電力を抑えるLTPOに対応していますが、Phone (2a)は最小30Hzに留まっています。
画面の明るさはピーク輝度が1300ニトで、日差しの強い屋外でも画面が見やすくなっています。
Snapdragon対抗よりも優れたMediaTekチップを搭載
チップはMediaTekと共同開発したPhone (2a)用のカスタムチップ「Dimensity 7200 Pro」を搭載します。
Snapdragonではないことに不安を覚える人もいると思いますが、iPhone 15に採用されているA16チップやNothing Phone (2)のSnapdragon 8+ Gen1と同じTSMCの第2世代4nmプロセスを使用。
これを理由にSnapdragonの対抗チップであるSnapdragon 782G(6nmプロセス)や、Snapdragon 7s Gen2(Samsung製造)よりも優れているとNothingは説明します。
結果的に性能を数値化したベンチマークスコア(AnTuTu)は、Snapdragonの対抗チップに比べて10%以上も高いスコアを叩き出しています。
また、高負荷の処理も性能をできるだけ落とすことなく長時間動作するように進化した冷却システムを搭載。
冷却システムの最も重要なパーツの1つであるチップの熱を拡散する大型のベイパーチャンバーに加え、冷却プロセスを加速させるグラファイトレイヤーも導入されています。
消費電力はベースとなったチップに比べて特定コンポーネントの消費電力が約10%改善され、読み書き速度は3倍、Windows PCへのファイル転送をアプリケーション層を通さず、カーネルレベルで行うことで速度が2倍に。
カスタムチップを活用した新機能「スマートクリーン」では、夜間スマホを充電している時に週に1日か2日デフラグのような処理を行うことで、ストレージの読み書き速度が新品の時と同じくらい速くなるよう試みます。
低価格モデルとは言え、最新のチップを搭載したことでPhone (1)に比べて性能は13%向上。消費電力も16%改善されています。
バッテリー容量は20時間のYouTube視聴が可能な5000mAhで、NothingはPhone (1)に比べて電池持ちが大幅に向上していると説明します。45W出力の急速充電によって59分でフル充電が可能。残念ながらワイヤレス充電には対応していません。
メモリは8GBと12GBの2種類。8GBの仮想メモリ機能を利用して最大20GBまで増量すれば、複数のアプリを頻繁に行き来する際のマルチタスキング体験を大幅に向上できます。
ほかにも3年のAndroidメジャーアップデートと4年間のセキュリティアップデート保証付き、Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6、指紋認証、顔認証、ステレオスピーカー、IP54に対応します。
Nothing Phoneシリーズとして初めてFeliCaを搭載します。おサイフケータイ対応については調整中とのこと。
Nothing Phone (2a)のスペック
Nothing Phone (2a) | |
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価格と容量 |
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素材 |
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サイズ |
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重さ | 190g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット |
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メモリ | 8GB/12GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 |
FeliCa | ◯ |
防水・防じん | IP54 |
USB | USB-C |
セキュリティ |
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センサー |
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位置情報 |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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