Googleが開発中と噂の折りたたみスマートフォンが2023年に発売される可能性が高いようです。
Pixel Watchに次ぐGoogle初となる折りたたみスマートフォンの正式な製品は「Google Pixel Fold」になるようです。
この記事では、Pixelブランドの折りたたみスマートフォンの発売日や新機能、デザイン、スペックといった噂をまとめています。情報は正式発表まで随時更新します。
目次
- Pixel Foldの発表日と発売日
- デザイン
- 超ヘビーな折りたたみスマホに
- 正方形に近い折りたたみディスプレイ
- トリプルカメラ?デュアルカメラ?
- 独自のチップセット「Google Tensor」を搭載
- 大画面&折りたたみに最適化されたOS
- 販売価格は25万円?
- Pixel Foldのスペック
Pixel Foldの発表日と発売日
Googleが開発するアプリからPixel Foldに関するヒントがいくつも見つかっています。発売時期もその1つで、Googleカメラアプリの内部から“isPixel2022Foldable”というコードが発見されました。
このコード単体では何を意味しているのか不明ですが、同じアプリから2019年発売のPixel 4|4 XLが“isPixel2019”、2019年5月発売のPixel 3a|3a XLが“isPixel2019MidRange”として存在していることを考えると、Pixelブランドの折りたたみスマートフォンの発売時期を示していることがわかります。
コードはPixel Foldの2022年発売を示唆していましたが、結局のところ2022年内には発売されませんでした。
また、Pixelスマートフォンの発売時期について多数の実績があるJon Prosserによって2023年5月発売と報じられていますが、夏以降に量産がスタートするといった噂が出たあと現在は6月発売の可能性が高いようです。
6月発売であれば、5月10日開催のGoogle I/OにてPixel Foldに関するすべての情報が発表され、すぐに予約受付を開始するものと予想されます。なお、販売対象地域は一部になるとも報じられていますが、優遇されている日本で販売されない可能性は低いでしょう。
デザイン
Pixel Foldの実機をもとに作成された画像が公開されています。
噂によれば折りたたみスマートフォンの課題である厚さを解決する薄型のメタルフレームとコンパクトなヒンジを採用するとのこと。
ボディを開かなくても操作できるカバーディスプレイはパンチホール仕様。ボディを開いてアクセスできるタブレットサイズのメインディスプレイには、フロントカメラの配置スペースである幅広のベゼルが設けられます。
なお、フロントカメラの配置は真ん中ではなく右上になるとのこと目線がズレやすい配置は多くのユーザーが歓迎しないでしょう。
背面の中央には3つのレンズとマイク、フラッシュライトを装備した大型のカメラユニットが配置されます。カメラユニットは本体から2.6mm突き出るとのことでガタつきは大きいかもしれません。
側面には電源ボタンと音量ボタンが搭載。電源ボタンには指紋認証センサーが内蔵される可能性があります。
筆者のような左手でスマホを操作する人にとって右側に配置された指紋認証センサーは精度が明らかに悪化するため、ディスプレイ認証や顔認証に期待したいところ。と言っていたら開発中のAndroid 14からPixel Fold向けと見られる顔認証のメッセージが発見されました。
本体のカラーは黒系統のカーボンと、白系統のポースレンの2色。純正ケースとしてヘイズ、ポースレン、スカイの3色が用意されそうです。
アニメーションで見るPixel Fold
Pixel Foldのデザインに関する情報としてAndroid 12Lのベータ版から折りたたみスマートフォンのアニメーションが発見されました。
折りたたみスマートフォンのアニメーションは、SIMカードのセットアップ時に表示されるもので、Pixel Foldのコードネーム“Pipit”とも紐づいているとのこと。
9to5Google
端末の左側に分厚めのベゼル、右側に電源または音量ボタン、ボトム側にSIMカードスロットが配置されています。
白抜きのエリアは折りたたみのボディを開かなくても操作できるカバーディスプレイでしょう。Galaxy Z Fold4よりもOPPO Find Nに近い横幅の広いサイズ感になることが予想されます。
NY地下鉄で実機が目撃される
アメリカ・ニューヨークにあるGoogleオフィスの近くで社員が所有していると見られるPixel Foldの実機が目撃されています。
超ヘビーな折りたたみスマホに
Pixel Foldは背面にガラスが使用されることもあって「超重い」とレポートされています。
最新情報によれば、Pixel Foldの重さはSamsungのGalaxy Z Fold 4の263gよりも重くなるとのこと。
参考までに折りたたみスマートフォンの競合機種はOppo Find N2が233g、Xiaomi Mix Foldが262g、Galaxy Z Fold4が263g、Surface Duo 2が284gとなっています。
大きさは139.7 x 158.7 x 5.7~8.3 mmと報じられており、本体の形状は横長でOPPO Find N2よりも一回り大きいイメージです。
OPPO Find N2よりも一回り大きいだけなのに30g以上も重たくなる原因には競合機種に比べて多いと報じられているバッテリー容量が関係しているようです。ただし、バッテリー容量は5000mAhを大きく下回るようです。
Pixel Fold | Oppo Find N2 | Galaxy Z Fold4 | Surface Duo 2 | |
---|---|---|---|---|
大きさ | 139.7 x 158.7 x 5.7~8.3 mm | 132.2 x 140.5 x 7.4 mm | 155.1 x 130.1 x 6.3 mm | 184.5 x 145.2 x 5.5 mm |
重さ | 263+ g | 233 g | 263 g | 284 g |
バッテリー容量 | 5,000- mAh | 4,520 mAh | 4,400 mAh | 4,449 mAh |
正方形に近い折りたたみディスプレイ
Pixel Foldは、MicrosoftのSurface Duoのような2つの画面を搭載する折りたたみスマートフォンではなく、Galaxy Z Fold4のような折り曲げ可能な有機ELをメインディスプレイに搭載するようです。
メインディスプレイの画面サイズは7.6インチ前後、リフレッシュレートは120Hz。Android 12Lから発見されたPixel Foldのアニメーションを実測したところ縦横比は7:8とのこと。
もちろんアニメーションに正確なサイズが反映されているかはわかりませんが、OPPO Find Nのような正方形に近いサイズ感になる可能性があります。
また、ボディを開かずにアクセスできるカバーディスプレイは、Galaxy Z Fold4の6.19インチよりも小さい5.79インチと報じられています。
トリプルカメラ?デュアルカメラ?
コストを抑えたデュアルカメラ説
Googleのカメラアプリを解析した結果、折りたたみを意味する“Folded”とタグ付けされたコードネーム「Pipit」が発見され、カメラの詳細も判明しています。
メインカメラは広角レンズと超広角レンズで構成されるデュアル仕様で、広角レンズのイメージセンサーには、Pixel 3/4/5と同じ12.2メガピクセルのIMX363が搭載されるとのこと。
GoProのように景色をダイナミックに撮れる超広角レンズのイメージセンサーにはPixel 6シリーズと同じIMX386が搭載されるようです。
つまり、Pixel Foldのメインカメラは控えめな性能になるかもしれません。カメラの高性能化は、折りたたみスマートフォンの課題であるコストアップとボディの厚さ増加につながることから、あえての選択なのでしょうか。
フロントカメラと予想されるイメージセンサーは8メガピクセルのIMX355で、“inner”と“outer”とタグ付けがされていることから、折りたたみボディの内側と外側に1つずつフロントカメラの搭載が予想されます。
しかし、コードネーム“Pitit”に関しては“Passport”と同様に製品化されないまま開発が終了しているとも報じられています。
高価な最上級のトリプルカメラ説
Pixel Foldの最新のコードネームは“Felix”と報じられています。
Felixのコードネームを発見したKuba WojciechowskiがAndroidのソースコードを解析したところ、デュアルカメラではなくトリプルカメラであることが判明。
メインカメラには64メガピクセル、1/1.3インチのIMX787センサー、望遠カメラと外側のフロントカメラにはSamsung製のS5K3J1センサー、超広角カメラにはPixel 6シリーズと同じIMX386センサーが搭載されるなどプレミアム仕様になるとのこと。
なお、Googleカメラアプリの解析結果からカバーディスプレイでプレビューを確認しながら画質の綺麗なメインカメラで自撮りができるような機能が搭載されることも発見されています。
独自のチップセット「Google Tensor」を搭載
Pixel Foldの性能を数値化したベンチマークスコアも判明しています。
Geekbench 4で計測されたスコアはシングルコア4811点、マルチコア11349点を記録。
Pixel 6 Proはシングルコア4118点、マルチコア10534点。Pixel 7 Proはシングルコア4808点、マルチコア12014点だったのでTensor G2の可能性があります。

大画面&折りたたみに最適化されたOS
Googleによると、2021年にAndroidタブレットのアクティベーション台数は前年比20%増。折りたたみスマートフォンも前年比265%以上の成長を記録しました。おそらく新型コロナウイルスの感染拡大による在宅ワークやオンライン授業の増加に伴うものでしょう。
しかしながら、AndroidはiPadOSに比べて大画面への最適化が乏しく、スマートフォン向けの画面を単純に拡大表示したり、各種機能にアクセスしやすいサイドバーを設けるなど大画面に最適化されたアプリは多くありません。複数のアプリを同時表示するマルチタスク機能の操作は複雑で改善の余地があります。
これらの状況を改善するために、Googleはタブレットや折りたたみスマートフォンなど大画面に最適化されたOS「Android 12L」をリリースしました。
Android 12Lでは、通知やロック画面、電源メニュー、設定画面、セットアップ画面など、多くの場所に大画面ならではの新しい2列のレイアウトが導入され、タスクバーはアプリのドラッグ&ドロップでマルチタスキングを始められるように刷新されます。
販売価格は25万円?
Pixel Foldの販売価格は1,799ドルまたは1,700ユーロと報告されています。Pixel 7で採用された為替レートの1ドル137.7円で計算すると、日本での販売価格は247,000円になることが予想されます。
最近では、もっと手ごろな1,300〜1,500ドルの間に設定されるとの報告もあります。同じようにPixel 7で採用された為替レートで計算すると18万円から20万円になります。依然として高額ではあるものの、Galaxy Z Fold4の1,799.99ドルに比べるとかなり安く感じます。発売日はPixel Tableと同時期の2023年5月とのことで、価格はその時の為替にもよりますが、Googleの親切な為替設定であっても20万円半ばという多くの人が手の出ない価格になりそうです。
ストレージの容量は258GBが存在しており、512GBも存在する可能性が報じられています。
Pixel Foldのスペック
OS | Android 13 |
---|---|
サイズ | 158.7 x 139.7 x 5.7~8.3mm |
重さ | 263g以上 |
メインディスプレイ | 7.69インチ リフレッシュレート120Hz 縦横比7:8 |
カバーディスプレイ | 5.79インチ |
カメラ | デュアルカメラ 広角レンズ:64メガピクセル IMX787 超広角レンズ:IMX386 |
フロントカメラ | 9.5メガピクセル S5K3J1(内側・外側) |
プロセッサ | Google Tensor G2? |
メモリ | 12GB |
ストレージ | ? |
バッテリー | 5000- mAh |
ワイヤレス充電 | ? |
防水 | ? |
セキュリティ | 指紋認証センサー |