Twitterが新規受付停止中のサブスクリプションサービス「Twitter Blue」の料金を改定する可能性が報じられています。
今年11月に機能強化と共に4.99ドルから7.99ドルに値上げされていましたが、iOS版のTwitter公式アプリから加入する場合は11ドルに値上げされ、ウェブから加入する場合は7ドルに設定されるようです。
iOS版の料金は当初から2倍以上に
Twitter Blueの料金再改定はThe Informationが報じたもの。一部の従業員はすでに知っているようですが、計画が変更される可能性もあるようです。
なんせ従業員の解雇さえ即断即決のイーロンマスクのことなので1秒先のことさえわかりません。
iOSから加入した場合の料金が現行の料金および新たに受付を開始するウェブから加入した場合の価格に比べて3割以上も高く設定される理由にはApple税も関わっているはずです。
というのもTwitterを買収したイーロンマスクがすぐに取りかかったのは収益構造の改善でした。
サブスクの割合を高めて見通しの悪い広告の割合を下げる方針のもと、Twitter Blueの加入者が投稿したツイートを検索結果の上位に表示し、加入者全員に青バッジを付与するなどの機能強化と共に料金を4.99ドルから7.99ドルに値上げ。
実に60%もの値上げを行いましたが、売上の3割はAppleに収める必要があります。イーロンマスクは、Twitterを買収する前からApple税が高すぎると批判しており、最近ではApple税を払うならAppleとの戦争を選ぶ画像をツイート(ティムクックと面会してから削除)しています。
iOSとウェブに価格差を設けることで、多くの人がウェブ版からの加入を選択すれば、Apple税を回避することができるため、Twitterの収益性は確実に改善されます。
加入方法によって料金が異なるため、ユーザーが混乱することになりますが、GoogleもYouTube Premium等で同じように料金差をつけていることを考えても「サブスクはウェブから加入した方が安い」は、今後の常識になりそうです。
Twitter Blueは青バッジを悪用したなりすましが急増したことで現在は新規受付を停止しており、今週中にも再開される見込み。
なりすましを防ぐためにTwitterは企業向けの金バッジ、政府機関向けのグレーバッジ、サブスク加入者など個人向けの青バッジを追加し、バッジを配布する際にすべて手動で認証する予定です。
なお、イーロンマスクによれば「Twitterは日本中心」とのことですが、残念ながらTwitter Blueは提供されていません。App Storeのアプリ内課金ではTwitter Blueが月額900円と案内されているため、日本で提供がスタートした場合はそれぐらいの料金でウェブから加入できるものと予想されます。
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