日本版Redmi Note 11 Pro 5Gレビュー:約4.5万円、eSIM・おサイフケータイ対応
世界3位のスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)が、Redmi Noteシリーズの最新モデル「Redmi Note 11 Pro 5G」を5月30日に発売します。価格は44,800円。
Redmi Noteは、累計販売台数は2億4000万台以上を誇るフラグシップクラスの機能をミドルレンジの価格帯で提供する人気シリーズ。今年3月に発売された「Redmi Note 11」が発売からBCNランキングトップ10に4週連続でランクインしました。
新たに発売される「Redmi Note 11 Pro 5G」は、同シリーズの最上位モデル。最大1億800万画素のプログレードカメラやヌルヌルとなめらかな映像が楽しめるリフレッシュレート120Hzのビッグ有機ELを搭載し、5,000mAhの大容量バッテリーと15分で約50%の充電が可能な67Wの急速充電に対応するなど、フラグシップクラスの性能がミドルレンジの価格で手に入るモデルとのこと。
発売日を前にXiaomi公式 楽天市場店やAmazonのXiaomi公式ストアでオープンマーケット版の予約が開始。シャオミスマートフォンを初めて取り扱う楽天モバイルでも今日から予約受付を開始します。
Xiaomi Japan
目次
- 1分でわかる「Redmi Note 11 Pro 5G」
- Redmi Note 11 Pro 5Gのスペック
- デザイン:フラットなフレームとガラスの新デザイン
- ディスプレイ:120Hzの超なめらかスクロール
- カメラ:プログレード・・・?
- 電池持ち:バツグンの電池持ち・爆速充電
- パフォーマンス:Apexモバイルはカクつくことも
- MIUI 13:どこからでもアプリを起動できる新機能「サイドバー」
- まとめ:納得のコストパフォーマンス
- キャンペーン:Miスマートバンド 6が先着6,000人に
1分でわかる「Redmi Note 11 Pro 5G」
長いレビューを読んでいられない人のために「Redmi Note 11 Pro 5G」の特徴を1分でまとめます。
「Redmi Note 11 Pro 5G」は、全4機種ラインナップのなかで最高性能を誇る最上位モデルです。
44,800円の販売価格ながら、5,000mAhの大容量バッテリーを15分で約50%も急速充電できる67Wターボチャージ(急速充電)に対応。映像やスクロール、アニメーションをなめらかに表示できるリフレッシュレート120Hz、6.67インチのビッグ有機EL、最大1億800万画素のプログレードカメラ、Snapdragon 695 5Gを搭載。おサイフケータイ(FeliCa)/NFC、eSIM、超高速通信の5Gにも対応したコストパフォーマンスに優れるRedmi Noteシリーズの最新モデルです。
Redmi Note 11 Pro 5Gのスペック
スペック | Redmi Note 11 Pro 5G | Redmi Note 11 |
---|---|---|
ディスプレイ |
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チップセット | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 680 |
メモリ | 6GB | 4GB |
ストレージ容量 | 128GB | 64GB |
microSD | 最大1TB | 最大512GB |
メインカメラ |
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フロントカメラ | 16メガピクセル | 13メガピクセル |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
ワイヤレス充電 | X | X |
急速充電 | 67W | 33W |
防水・防じん | IP53 | IP53 |
おサイフケータイ | ◯ | X |
NFC | ◯ | X |
5G | ◯ 対応バンド:n3/n28/n41/n77/n78 | X |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 |
eSIM | ◯ | X |
イヤホン端子 | ◯ | X |
サイズ | 164.1 x 76.1 x 8.12 mm | 159.87 x 73.87 x 8.09 mm |
重さ | 202 g | 179 g |
販売価格 | 44,800円 | 24,800円 |
デザイン:フラットなフレームとガラスの新デザイン
デザインを一新したRedmi Note 11 Proには、フラットエッジのフレームとフラットなガラスパネルを組み合わせた新ボディが採用されています。
メタルのような仕上げのフレームに、ガラスパネルを組み合わたことでミッドレンジモデルなりの質感、高級感があります。
カラーはマットな質感のグラファイトグレー、鮮やかな白とシルバーフレームのポーラーホワイト、波紋をイメージした模様が特徴的なアトランティックブルーの3色です。
背面はRedmiと5Gのロゴのみ。グローバル版にあるCEマークやWEEE指令のゴミ箱マークがプリントされていないため、かなりスッキリした印象です。プログレードを謳うカメラユニットは、かなり存在感のある大きさでボディから大きく突き出しています。机に置いたまま操作するとガタつきます。
フラットフレームの右側面には、ボリュームキーと指紋認証センサーを搭載した電源ボタンが並びます。筆者のような左手持ちの人にとっては、ボディを巻き込む形でセンサーに指を乗せることになるため、うまく認識されないことがあります。
最大のストレスはスマホを持ってるだけで画面ロックが解除されてしまうことです。意図せず画面ロックが解除されてポケットの中で暴走していることが何回もありました。
トップにはイヤホン端子、ボトムにはUSB Type-C端子とSIMカードスロットが配置。SIMカードスロットはnanoSIMカードとmicroSDカードを同時に収納できるタイプです。eSIMと合わせて2つのSIMと最大1TBのmicroSDカードを同時利用できます。
上下両方にスピーカーを1台ずつ配置したステレオサウンドシステムを搭載。立体音響技術Dolby Atmosにも対応していて、臨場感あるサウンドが楽しめます。
ディスプレイ:120Hzの超なめらかスクロール
画面の大きさは6.67インチ。片手で操作すると半分ぐらいのエリアに指が届きませんが、画面を縮小表示できる片手操作モードが利用できます。
ディスプレイはメリハリのある映像を映し出す高コントラスト比の有機ELで、高精細なフルHD+仕様。HDRには対応していないものの、豊かな色彩表現も可能なDCI-P3で画質は十分。
画面の明るさは最大1,200ニトで、晴天時でも十分な見やすさでした。また、サンライトモードによって明るさの自動調整をオフにしている時でも、晴天時など周りの環境に応じて画面の明るさをマックスに自動調整してくれます。
リフレッシュレートは最大120Hzです。購入直後は60Hzに設定されていますが、設定画面から120Hzに変更すると、Twitterなどのタイムラインのスクロールやホーム画面を横移動した時のアニメーションがかなりなめらかに動作するようになります。
4万円台のスマートフォンとして最高性能のディスプレイと言って良いでしょう。鮮やかな映像美とリフレッシュレート120Hzの超なめらかなアニメーションとスクロール、タッチサンプリングレート最大360Hzによって高速タッチ操作もゲームに正確に反映されます。
カメラ:プログレード・・・?
Redmi Note 11 Pro 5Gのカメラは、広角・超広角・マクロレンズのトリプル構成で、Xiaomiは“プログレード”を謳っています。
カメラセンサーは1/1.52”の「Samsung ISOCELL HM2」を採用。広角レンズは1億800万画素の超高精細仕様ですが、9つのピクセルを1つにまとめて扱うピクセルビニングとデュアルネイティブISOによって、通常の写真モードでは、暗い環境下でも高いダイナミックレンジとカラーパフォーマンスを発揮した12MPで記録されます。
望遠レンズがないため、遠くの被写体を撮影するズームは苦手。実用的な画質で撮影できるのは2〜4倍までです。
もちろん1億800万画素で撮影することも可能ですが、ピクセルビニングが効かないため、ノイズが目立ちやすくダイナミックレンジも狭まるので黒つぶれも発生しやすくなります。
通常モードで撮影した方がディテールもしっかりしていたので、108MPモードを使うことはほとんどないでしょう。
1億800万画素の写真はデータ容量が大きすぎて記事には貼れないので、見たい方はこちらからどうぞ。
視野角118°の超広角レンズでは、多くの被写体を1枚に収めるグループショットを景色などをダイナミックに撮影したい時に便利。8MPなので画素の荒さが目立ちます。ノイズも強め。
暗所でも明るく撮影できる夜景モードはかなり効果的で、背景をぼかせるポートレートモードにも対応しています。AIはひどい油絵のようになることもあるため、あまりオススメできません。
4K動画には非対応。フレームレートは30fpsのみ。ミドルレンジスマホのカメラとしては合格だと思いますが、プログレードと言われると物足りなさがあります。
なお、初期状態でもシャッター音は控えめですが、設定画面から地域を変更することでカメラ音を無音化することも可能です。
電池持ち:バツグンの電池持ち・爆速充電
バッテリーは超大容量の5,000mAh。わずか15分で50%まで急速充電可能な67Wのターボチャージに対応しています。寝る前に充電を忘れてもわずかな時間で十分な量を充電できます。残念ながらワイヤレス充電には対応していません。
ちなみに、一般的なUSB-PD対応の30W出力 電源アダプタ(Pixel付属のGoogle純正品)で充電したところ15分で27%まで充電可能でした。
電池持ちをテストするために、画面の明るさを最大・リフレッシュレート90Hz・明るさの自動調整をオフにして、ApexモバイルとDead by Daylightを30分間プレイしたところいずれも約10%の減少でした。
それなりにヘビーに使って10時間持ったので十分な電池持ちだと思います。通勤や通学で1時間ずつ動画を見たりゲームをして、必要な時にLINEを返したり、合間にTwitterやInstagramを見るといったライトな使い方なら余裕で1日電池が持つと思います。
充電時の発熱を抑える冷却技術「リキッドクール」によって、バッテリーへの負荷を軽減することも可能。ただし、就寝時などスマートフォンを使わない時間の充電を制限することで、バッテリー消耗を避けて長寿命化するような機能はありません。
パフォーマンス:Apexモバイルはカクつくことも
パフォーマンスに直接関係するチップセットは6nmプロセス製造のSnapdragon 695 5Gを搭載。メモリは6GBを搭載しています。
スマートフォンの性能を数値化したベンチマークスコアをGeekBench 5で計測したところ、シングルコアが600後半、マルチコアは2000以上を記録。2018年〜2019年に発売されたフラグシップモデルクラスの性能です。
さらに、快適なゲーム体験に関わる描画性能を3D Markで計測したところ、瞬間的な描画性能を計測できるWild Lifeは1200前後を記録。長時間の描画性能を計測できるWild Lifeのストレステストはベストが1205、ローが1198で発熱による性能低下はほぼありません。
高い処理能力を要求するゲームアプリ「Dead by Daylight」や「Apex Legends Mobile」をプレイしたところ、グラフィックがスムーズに描画されないシーンもありますが、描画性能が低いことが関係しているのでしょう。
発熱はとても優秀。Apexモバイルをプレイすると確かに手に熱は感じるものの、ストレスに繋がるようなものではありません。
Redmi Note 11 Pro 5G | Redmi Note 11 | Redmi Note 10 Pro | |
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チップセット | Snapdragon 695 5G | Snapdragon 680 | Snapdragon 732G |
Geekbench 5 |
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Wild Life | 1,200前後 | 450前後 | 1,100前後 |
Wild Life Stress Test |
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MIUI 13:どこからでもアプリを起動できる新機能「サイドバー」
OSはAndroid 11ベースのMIUI 13です。スマートフォンの基本体験の向上を目的として以下の機能が搭載されています。
- リキッドストレージ
- 3年間の使用で他のAndroidではストレージへの保存速度が半減するのに対して、MIUI 13は断片化を低減することでわずか5%の低下に抑える
- アトマイズドメモリー
- 使っていない機能のメモリ割り当てを無効化してより多くのアプリを同時実行できるほかアプリの切り替えがスムーズになる
- フォーカスドアルゴリズム
- 使用中のアプリに対して優先的により多くのリソースを割り当てる
- スマートバランス
- バッテリーとパフォーマンスのリアルタイムな最適化で電池持ちが10%向上
新機能として画面左上に表示されるバーをセンターに向かってスワイプして、アプリをどこからでも起動できる新しいランチャー機能「サイドバー」も追加されています。
まとめ:納得のコストパフォーマンス
It's GOOOOD!!
- 5000mAhの大容量バッテリーでバツグンの電池持ち
- 同梱された充電器でわずか15分間で50%の爆速充電
- 明るい・なめらか・正確な色合いの有機EL
- 大音量のステレオスピーカー
- デュアルガラスの新しいボディ
TOUGH...
- 4K動画非対応
- Redmi Note 10 Proから大きな性能アップなし
- マクロレンズのグレードダウン、深度センサー廃止
- (特に左持ちで)アクセスしにくい側面の指紋認証
45,000円を切る価格で最大120Hzのリフレッシュレート、6.67インチの大画面有機EL、大容量バッテリーによる抜群の電池持ち、同梱の67W電源アダプタで爆速充電、高負荷なゲームアプリも快適なチップセット、優れた耐発熱、下位モデルのRedmi Note 11が非対応だった5G、おサイフケータイ、eSIMにも対応するなど、コスパに優れたスマートフォンです。
一方で、前モデルのRedmi Note 10 Proに比べると、マクロレンズが5MPから2MPにダウングレードし、深度センサーは搭載されなくなりました。チップセットの性能自体はわずかにアップしているものの、ミドルハイのSnapdragon 7シリーズからミドルのSnapdragon 6シリーズに変更されています。これによって4K動画も撮影不可に。
Xiaomiによれば、半導体のSoCは10-15%、物流コストは30%、トータルコストが10%も向上するなど、原材料費が高騰しているとのこと。日本においては円安も影響するなかで、各社とも難しい選択を迫られているようです。
Redmi Note 11 Pro 5Gでは、カメラがダウングレードし、チップセットは性能アップはしたもののシリーズとしては格下げする一方、5G・おサイフケータイ・eSIM対応など機能アップしながら、前世代から1万円アップの44,800円で登場します。3万円台であれば衝撃的な安さですが、4万円台でも多くの人が納得いくコストパフォーマンスにはなっています。
キャンペーン:Miスマートバンド 6が先着6,000人に
Redmi Note 11 Pro 5Gの発売記念キャンペーンが開催されます。
6月30日までにXiaomi指定取扱店にて購入し、5月30日9時から7月14日23時59分までに専用サイトにて応募すると、先着6,000人を対象にMi スマートバンド 6(ブラック)が当たります。
発売記念キャンペーン | |
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内容 | Mi スマートバンド 6(ブラック)が先着6,000人に当たる |
予約&購入期間 | 2022年5月19日(木)9時00分~2022年6月30日(木)23時59分 |
応募期間 | 2022年5月19日(木)9時00分~2022年7月14日(木)23時59分 |
特典の引換期間 | 2022年5月30日(月)9時00分~2022年7月14日(木)23時59分 |
応募条件 | 購入期間内にXiaomi指定取扱店にてRedmi Note 11 Pro 5Gを購入 |
Xiaomi指定取扱店 |
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