アークナイツやブルーアーカイブなどのゲームアプリを開発するYOSTAR社がTwitter連携の提供を終了すると発表しました。
同社が開発するゲームアプリでは、アカウントのログインやゲームデータ移行で使用されています。今後、これらの機能は独自のYostarIDによって提供されるとのこと。
事前予告なしの仕様変更が原因かも
Twitter連携はTwitter APIによって実現されている機能です。Twitter APIは、これまで無料で提供されてきたものの、イーロンマスクがbotを排除するためにTwitter APIを有料化する方針を決めたことで多くのサービスが提供終了の危機に陥りました。
結局、Twitter連携は無料提供されることが決まったため、有料化後も継続提供されていますが、YOSTAR社は「TwitterのAPI変更、ゲームアプリの仕様調整および技術的な理由等」で終了すると説明しています。
【重要】
— アークナイツ公式 (@ArknightsStaff) July 3, 2023
TwitterのAPI変更、ゲームアプリの仕様調整および技術的な理由等により、Twitterアカウント連携機能を順次終了する予定となりました。
そのため、早めに「Yostarアカウント連携」などの方法でのデータ連携を行いますようお願い致します。
▼詳細https://t.co/ErsmRhBIpU#アークナイツ pic.twitter.com/Zr8sT90Y8O
提供終了に繋がったTwitter APIの具体的な変更内容については説明がないものの、タイミング的にツイートの表示回数制限が理由ではないかと推測されています。
Twitterでは、システムの負荷を軽減してサービスが止まらないよう制限をかける場合があり、この制限の発動条件にツイートの表示回数制限が一時的に追加されたことで、Twitter Blueに加入していないなど非認証のアカウントは1日に1000件までしかツイートを取得できなくなっています。
イーロンマスクは、ツイートの表示回数制限についてスクレイピングに対抗するためのものと説明。スクレイピングはTwitterに高い負荷をかけながらデータを取得する手法で、Twitter APIが有料化されたことに伴って、スクレイピングを使ったデータ取得が急増していることが予想されています。
個人的にはツイートの表示回数制限が直接的な理由ではなく、こういった変更が事前に告知されず、イーロンマスクの買収以降は予想外のことが連続的に発生していることを考慮したものと考えています。今の不安定な状態では、Twitter連携がいつ終了しても不思議ではなく、仮にそうなった場合は多くのユーザーを混乱させることになり、Twitterではなく開発元が対応を迫られることになります。
今後はTwitterおよびTwitter APIから距離を置く企業やアプリ、サービスが増えるかもしれません。ユーザーが取れる対応はYOSTARが提供しているゲームに関わらず、連携機能をTwitterに限定せず、他のサービスとも連携させておくこと。プレイしているゲームアプリの連携設定を見直しておくことをおすすめします。
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