Appleが来週3月28日午前0時から開催する教育向けのイベントではいくつかの新製品の発表が噂されている。
なかでも発表の可能性が高いのが低価格の新型「iPad」だが、これまで高性能かつ高額な「iPad Pro」に限定していた専用のペンデバイス「Apple Pencil」に対応するようだ。
Apple Pencil、新型「iPad」に対応し出荷台数が倍増?
確度の高い情報を発信するKGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuoは、Apple Pencilの出荷台数が昨年の400万〜450万台から2倍の900万〜1,000万台になるとレポートした。出荷台数が急増する理由は来週のイベントで発表される低価格の新型「iPad」がApple Pencilをサポートするため。
Apple Pencilは、iPadにメモを書き留めたり、図表を作成したり、水彩画などアートを描いたり、契約書に署名したり、メールで注釈を加えることができるiPad専用のペンデバイス。どのくらいで強く押さえられているかを正確に測定することで線の太さ、細さを自由自在に調整できるほか、ペンを傾けることで濃淡を加えることも可能。他のタブレットとペンデバイスでは起こりがちなタイムラグも発生しない。なお、手書きした文字は検索(英語、中国語のみ)もできるため普通の手帳では時間がかかる手書きのメモも一瞬で見つけられるまさに“魔法のスティック”だ。
Apple Pencilは、iPad Pro専用デバイスで2015年11月に発売され、現在は9.7インチ、10.5インチ、12.9インチの「iPad Pro」に対応しているが、来週のイベントでこの制限を解き、低価格のiPadもサポートするようだ。旧世代のiPadがサポートするかは不明。近日中にリリースされる「iOS 11.3」にiPadをアップデートすることで従来のモデルでも利用できるかもしれない。
なお、新型「iPad」には、9.7インチのディスプレイが搭載されるようだ。同じ画面サイズ、同じ発売時期、同じ価格帯ということを考えると、昨年発売された第5世代を置き換える第6世代のiPadになるだろう。販売価格については第5世代iPadの329ドルを大幅に下回る259ドル――日本円で約3万円の超低価格になるとの噂がある。この価格が実現すれば教育市場だけでなく家庭向けにも大きなインパクトを残すはずだ。Kuoは、今年秋に顔認証「Face ID」やベゼルレスディスプレイを搭載した新型「iPad Pro」が登場する可能性が高いにも関わらず、2018年に出荷されるiPadにおいて70%以上がこの低価格の新型「iPad」になると予測している。
Appleが日本時間3月28日午前0時から開催する教育向けのイベントでは新型「iPad」のほかに、iPhone・Apple Watch・AirPodsを3台同時にワイヤレスで充電できる「AirPower」が発表される可能性が高い。また、先日発表されたApple Watchの新作バンドの注文も受け付ける可能性がある。
BloombergによればAppleは、新型のApple Pencilと新しいソフトウェアツールも準備しているようだが今回のイベントで登場するかはわからない。
コメントを残す