Photo by Benjamin Geskin
Appleが2018年内に次期「iPad Pro」として噂されている新型iPadと3つもの新型Macの発売を計画しているようだ。
新型iPadにApple独自プロセッサ搭載か
Appleの計画に詳しいBloombergのMark Gurman記者は年末に発売される新型iPadにAppleが独自開発したグラフィックスエンジン(GPU)とAIチップが搭載されると伝えた。
Appleが独自開発したAIチップとグラフィックエンジンは既に昨年発売されたiPhone Xに搭載されている。これらは顔認証「Face ID」を実現するための顔認識やユーザーの表情を読み取ってアニメーション付きの3D顔文字「アニ文字」、ARやゲームなどの3D処理に利用されている。
これまでの噂として新型iPad ProはiPhone Xと同じTrueDepthカメラを搭載し、ベゼルレスディスプレイを搭載する報じられているが、今回の独自開発のAIチップとグラフィックエンジン搭載の報道と現在、開発者向けに提供中の「iOS 11.3」ベータ版から見つかったコードは噂の信憑性を大きく押し上げるものとなる。
顔認証「Face ID」はデバイスを横向きにすると顔を認識することができず、複数人の顔を登録することができないなどiPadにFace IDを搭載するにはいくつかの課題があるが、「iOS 12」のソフトウェアアップデートや第2世代TrueDepthカメラといったハードウェアアップデートでクリアするのかもしれない。実際にAppleはFace IDを将来的にアップデートを行う方針を明らかにしている。
なお、3月に3万円台の安価な新型iPadが発売されるとの噂もあるが、今回の報道では触れられていない。
新型Macが3台も年内に発売?
Apple独自開発の「T2」チップ / Photo by iFixit
新型iPadだけでなく、今年発売される3つの新型MacにもApple独自のチップが搭載されるようだ。
このチップがどういった役割を果たすのかは触れられていないが、MacBook Proに搭載された「T1」チップはファンクションキーの代わりとなる「Touch Bar」や指紋認証「Touch ID」の制御を行い、iMac Proに搭載された「T2」チップは多数のコントローラ(システム制御)を包括する事でセキュリティレベルのアップに寄与している。もし、Appleが顔認証「Face ID」をMacにも対応させる計画であれば新しいチップが必要になるだろう。
なお、Mark Gurmanによれば複数のノート型MacBookシリーズとデスクトップ型のMacに独自チップが搭載されるとのこと。
新型MacについてはAppleみずから「Mac Pro」のニューモデルを発売することを告知済み。2014年以来アップデートされていない「Mac mini」についても噂として報じられている。
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