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Pixel Watch レビュー:美しいボディと足りない中身

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2022/10/16 21:20
Pixel Watch レビュー:美しいボディと足りない中身

AndroidとPixelユーザー待望のGoogle初のスマートウォッチ「Pixel Watch」がついに登場しました。

ラウンドフォルムのディスプレイとドーム形状のツルッとした美しいデザインがお披露目されてから4ヶ月、待ちに待ったスマートウォッチの発売です。

最低価格は39,800円。発表時点で1ドル145円という円安にも関わらず、Googleは1ドル113円という超良心的価格に設定しています。

発売日に入手してから数日利用して電池持ちや決済、エクササイズのトラッキング、睡眠分析を含めた健康管理機能など使用して評価した結果、この価格設定は良くも悪くも妥当なものだと思います。

斬新なドームデザイン

保護フィルムの貼り付けが難しいドーム型

Pixel Watchは一般的な腕時計のようなラウンドディスプレイと、ぷっくり膨らんだドーム型の美しいデザインを採用。

斬新なデザインが目を引くのか電車に乗って吊り革を持っていると視線を感じるような気もします(自意識過剰?)

Apple WatchやGalaxy Watchと比較すると厚みがあるため、発売前から心配されていましたが、実際に腕に巻いてみるとまったく気になりません。

ベゼルは分厚くGoogleフォトの文字盤やルート案内での地図表示、懐中電灯をオンにするとベゼルがかなり目立ちます。

ただ、Googleは文字盤の背景をできるだけ黒に統一するなど、ベゼルが極力目立たないよう工夫しているため、ほとんど気になりません。背景を黒にすることで消費電力の面でも良い影響を与えています。

お気に入りの写真を設定できるGoogleフォトの文字盤
お気に入りの写真を設定できるGoogleフォトの文字盤

ケースの大きさは41mmの1種類のみ。普段は44mmのApple Watchを手首に巻いていることもあってPixel Watchは小さく感じます。

海外メディアの先行レビューでは、サイズ感がパツパツに見えることが多く、もう1つ大きめのサイズが用意されていないことを指摘する記事が散見されました。腕や手首が太い人は事前にauショップやソフトバンクショップ、家電量販店など展示品があるところで試着することをオススメします。

ケースの右側面には、上下のスクロール操作やクイック設定パネル、通知を表示できるリューズと、最近起動したアプリを確認できるサイドボタンがあります。

リューズは2回素早く押すことでGoogle Payへのアクセス、5回連続で押すと大きいアラーム音と共に緊急通報が可能、長押しすると電源メニュー。サイドボタンを2回押すと直近で起動したアプリを即起動、長押しするとGoogleアシスタントを起動できるショートカット機能が用意されています。

5ATM/深さ50mの防水対応のステンレスボディ。銀、黒、金の3色からPolished Silverを選択しました
5ATM/深さ50mの防水対応のステンレスボディ。銀、黒、金の3色からPolished Silverを選択しました

画面を直接タッチするとヌルヌルに動くのに対して、リューズを回してスクロールするとカクカクします。

リューズの押し感や回した時の振動フィードバックは悪くありませんが、回転数を小さくして遅くスクロールするとスクロールバックが発生するなど、リューズ特有のカリカリ感を演出するソフトウェアとの連動がうまくいってないようです。

自転車に乗ってるときに意図せず5回連続でリューズを押したと判断されて緊急通報してしまったとの報告も確認されています。これは設定でリューズの位置を左右変えることで解消できる問題です。

サイドボタンは側面のマイナス方向に傾斜したところに配置されていて、手首との距離が近くかなり押しにくいです。

バンド

Apple Watchと違って本体とバンドの組み合わせを自由に選ぶことはできません。必ずフルオロエラストマー素材の「アクティブバンド」から始めることになります。

アクティブバンド。SとLサイズが同梱されている
アクティブバンド。SとLサイズが同梱されている

アクティブバンドの質感、肌に触れた感じはApple Watchのスポーツバンドと大差ありません。

アクティブバンドを手首に巻く時はループを2回通します。1回だけループに通すApple Watchよりもしっかり固定できて安心感のあるーーまさにアクティブに使えるバンド。締め付けは強い気がしますが蒸れ具合に大きな違いはありません。

アクティブバンドのほかにもリサイクル繊維のウーブンバンド、伸縮性の糸を使ったストレッチバンド、やわからかいイタリアンレザーを使った2つのレザーバンドの合計5種類が販売されており、2023年春には2種類のメタルバンドが追加される予定です。

今回は「ツートンレザーバンド」のLinenカラーを購入してみました。価格は10,300円。

Pixel Watchのバンドの中では高額ですが、Apple Watchのレザーバンドはシンプルなクラシックバックルバンドが17,064円。ツートーンのレザーバンドはHermèsシリーズしかなく、過去に購入したバンドは35,800円でした(いずれも販売終了)。Apple Watchに比べればかなり安く設定されています。

ツートンレザーバンド/Linenカラー
ツートンレザーバンド/Linenカラー

レザーの品質は価格どおりです。Apple Watchのレザーバンドと比べると安っぽく、紙のような質感のバンドでGoogleストアの商品画像ほど厚みもないし全体的に品質は良くありません。

これからバンドのラインナップは強化されていくと思いますが、もう少し質感にこだわったレザーバンドやApple Watch Hermèsのようにブランドとのコラボバンドにも期待したいところ。

バンドの取り外しはロックボタンを押しながらスライドするだけ。最初は少し苦労しますが仕組みを理解して慣れてしまえば、爪でロックボタンを強く押し込まなければいけないApple Watchよりもカンタンです。

電池持ちと睡眠分析

Pixel Watchの購入を検討してる人にとって最も気になるのは電池持ちでしょう。

Googleは最大24時間と案内していますが、これは機能を最小限にして使ってようやく実現するものであまり参考になりません。

実際の電池持ちは24時間とはほど遠く、朝9時にフル充電してから夕方前には50%に。そこから1時間30分のフィットネストラッキングを利用して18時には30%以下まで減少。就寝前の22時30分には5%になりました。

電池持ちと睡眠分析

これは常時表示ディスプレイと傾けて画面をオン、Wi-Fiを有効にして、Googleアシスタントを無効にした状態の電池持ちです。スマートフォンのDegital Wellbeingで確認したところ通知は1日400件以上でした。4Gモデルですがプランは契約していません。

電池持ち24時間とは言えませんが、朝出かけて夜帰宅するまでの1日は余裕で使えます。不要な通知を減らしたり、Wi-Fiなどいくつかの機能をオフにすることで電池持ちはもう少し伸びるはずです。

睡眠分析

Pixel Watchを手首に巻いたまま寝るだけで自動で睡眠分析が動作します。

購入1日目の睡眠分析では約5時間の睡眠分析で約30%の電池を消費しました。

あまりにも電池消費量が大きいため、傾けて画面をONと画面のタッチ操作を無効化し、アラーム、大切な人からの着信、同一発信者による再着信以外のすべての通知をオフにする「おやすみ時間モード」を寝る前にオンにしたところ電池消費量を約半分に。

なお、睡眠分析を利用するにバッテリーが30%以上残っていることが条件なので就寝前の充電は必須。出かける前にフル充電にしたいなら起きてから出かけるまでの間の充電も必要です。

つまり睡眠分析をする場合は1日2回の充電が必要です。数日電池が持つような電池持ち特化のスマートウォッチからの買い替える人にとっては大きな抵抗があるかもしれません。

睡眠分析の結果はPixel Watchでも確認できる
睡眠分析の結果はPixel Watchでも確認できる

睡眠分析の結果はPixel Watchの文字盤を左右にスライドすると、睡眠分析のタイルに睡眠時間と睡眠スコアが表示されます。

画面を1回タップすると睡眠ステージ(睡眠の深さ)など、トラッキングしたデータの詳細も確認できます。また、スマートフォンのFitbitアプリでは、より多くのデータにアクセスできます。

なお、振動で起こしてくれるアラーム機能「サイレントアラーム」と、睡眠のパターンを分析してアラーム設定時刻の30分前において、最も睡眠が浅く目覚めのいいタイミングで起こしてくる「スマートアラーム」には対応していません。

1時間15分でフル充電。Qi非対応

Pixel Watchの充電は付属のケーブルに乗せるだけ。

Googleによれば充電時間は2時間30分または80分とのこと。

実際にGoogle純正の30W USB-C充電器を使用したところ15分で30%、30分で55%に到達。1時間15分程度でフル充電になりました。Apple Watch Series 4を使っているからだと思いますが充電スピードはかなり高速です。

既に書いたとおり睡眠分析する場合は1日2日の充電が必要ではあるものの、急速充電によって就寝前と起床後の充電時間はそれほど長時間充電する必要はありません。できるだけ手首に巻いておきたい人にとっては嬉しいポイントです。

1時間15分でフル充電。Qi非対応
1時間15分でフル充電。Qi非対応

残念ながらPixel WatchはQiに対応していません。Qi規格のワイヤレス充電パッドに乗せたり、バッテリーシェアをオンにしたPixelスマートフォンの背面にPixel Watchを置くと充電が始まったように見えますが、すぐにオフになります。

Googleによれば、Pixel Watchを充電できるのはパッケージに同梱されている3,801円の「Google Pixel Watch USB-C マグネット充電ケーブル」だけ。

旅行に行ったときにケーブルが断線したり紛失すると、Pixel Watchがただの置物になってしまいます。

独自規格にした以上、Googleは本体だけでなく充電ケーブルの販売店も充実化する必要がありますが、純正の充電器が購入できるのはGoogle StoreとFitbit公式サイトだけのようです。

なお、Google Storeでは「利用不可」と案内されていますが、これは誤った翻訳で正しいステータスは在庫なし。Googleの発表によって在庫薄の状況が長く続きそうです。

常時表示ディスプレイ

ディスプレイは画素密度320ppiの有機ELで発色が良く繊細で文字盤の情報がキレイに表示されます。画質は申し分ありません。

画面をタップすることなく手首に目をやるだけでいつでも文字盤を確認できる「常に画面をON」に対応。画面の明るさを一時的に最大1,000ニトまで引き上げることで、屋外でも画面が見やすい「サンライトブースト」も用意されています。

「常に画面をON」は、便利な一方で電池の消費量が大幅に増えるため、常に画面をONを有効にした状態で無操作が続くと、文字盤が少し小さく、画面も暗くなり、1秒ごとに表示が更新される秒針などを無効化することで電池を節約します。

常に画面をONを有効にすると、画面が消灯せず通常の文字盤(左)から表示が変化(右)する
常に画面をONを有効にすると、画面が消灯せず通常の文字盤(左)から表示が変化(右)する

ガラスが大きく露出しているため、耐久性を心配する人も多いはず。

Pixel Watchのガラスはカスタムされた3DのGorilla Glass 5で、高級時計やApple Watchの上位モデルに採用されているサファイアクリスタルではありません。

耐久性には期待しない方が良さそうです。今のところ画面が割れた時の修理費用なども不明です。

最低限の決済機能

便利なスマートウォッチの決済機能。

FeliCaに対応したPixel Watchでは、ポケットやカバンからスマホを取り出すことなく改札を抜けたり、コンビニなどの対応店舗で買い物ができるSuicaに対応しています。

残念ながらPASMOやiD、QUICPayには対応していません。FeliCaはSuicaのみ対応。さらに、Suicaは定期券やグリーン券、おトクな切符も利用できません。

オートチャージにも非対応ですが、Pixel Watchに移行する前にオートチャージ設定したSuicaは、オートチャージ機能が引き継がれるという話もチラホラ聞こえてきます。

FeliCaはSuicaのみ対応
FeliCaはSuicaのみ対応

これまでスマートフォンで使っていた既存のSuicaもPixel Watchに移行できますが、スマートフォンと同じSuicaを共有することはできません。

スマートフォンとPixel Watchの両方でSuicaを利用する場合は、別々のSuicaをそれぞれに設定する必要があります。もちろん残高は共有できません。

SuicaのほかにもNFCを利用したVisaのタッチ決済に対応しています。

三井住友カードには対応していないなど、発売時点で対応するカードはかなり限定的(エポスカードやソニー銀行など)です。

Suicaに対応したことでPixel Watchの決済は最低限のレベルはクリアしてます。

ただ、本当に最低限でめちゃくちゃわかりにくいSuicaのセットアップも含めてまぁ酷いものです。

Androidに対応していないデバイスと比較するのもおかしな話ですが、2台持ちの筆者からするとApple Watchとは比べものになりません。

なめらか動作のWear OS 3.5。Pixelスマートフォンとの連携はどこ?

Pixel Watchは、Galaxy Watch 3と同じ型落ちのExynos 9110チップと、Cortex M33のコプロセッサ、2GBのメモリによってWear OS 3.5が動作します。

メインチップが4年前の型落ちということもあって、快適に動くのか発売前から不安視されていましたが、Googleが説明するように“動作はなめらか”です。

特にディスプレイのタッチ操作はヌルヌルな感触が気持ち良いほど。

UIの動き出しやスクロールの切り返しでもっさりしたり、ボタン層に無反応なことや反応が遅れたり、スタックされた操作が一気に反映されるような現象は発生しますがそれほどストレスではありません。

なめらかに操作するWear OS 3.5
なめらかに操作するWear OS 3.5

画面を左右にスワイプすると、天気やFitbitフィットネス、タイマー、アラーム、カレンダーに登録したイベント、心拍数をすぐに確認できるタイルが表示されます。

上にスワイプすると通知の履歴、下にスワイプすると機内モードやシアターモード、通知音を素早くオン/オフできるコントロールパネルにアクセスできます。

GoogleアシスタントやGoogle Pay、ルート案内が利用できるGoogleマップ、返信も可能なGmailとカレンダーの通知、ストリーミングやダウンロードした音楽を試聴できるYouTube Music、アプリをダウンロードできるGoogle PlayといったFitbitがサポートしていないGoogleのサービスにも対応しています。

各種機能のスイッチがまとまったコントロールパネル
各種機能のスイッチがまとまったコントロールパネル
通知画面
通知画面
GmailやLINEの通知に絵文字やキーボード、音声入力で返信可能
GmailやLINEの通知に絵文字やキーボード、音声入力で返信可能
ルート案内で目的地までの経路を地図で確認
ルート案内で目的地までの経路を地図で確認

一方で、スマートフォンとの連携機能は、動画や音楽の再生・一時停止・スキップ・音量調整、遠隔でスマホ・Pixel Watchの音を鳴らす、Smart Lockによる常にロック解除ぐらいしか用意されていません。

Apple Watchでは、機内モードやおやすみモードにすると、iPhoneにも自動的に反映されますが、Pixel Watchに自動反映する機能はなく、同じブランドのPixelスマートフォンであってもデバイスごとに設定が必要です。

Pixel Watchの名前が不自然に感じるほど、Pixelスマートフォンとの魅力的な連携機能が見当たりません。

Fitbitエクササイズ

Googleが買収したFitbitのエクササイズアプリを使ってランニングやウォーク、筋力トレーニングなど40種類の運動を記録できます。

エクササイズを開始するには、文字盤を横にスワイプしてFitbitのタイルから目的のワークアウトを選択して開始ボタンを押すだけ。

Fitbitエクササイズのタイル。3つまで履歴保存される
Fitbitエクササイズのタイル。3つまで履歴保存される

ウォークとランニングに屋内/屋外モードはなく、ジムでエクササイズする時もGPSが動作します。

エクササイズ終了後にスマートフォンのFitbitアプリで確認したところ、ジムの周りを移動しているような不正確な地図データが記録されていました。GPSを利用することで無駄に電池を消費するため、屋内ランニング/屋外ランニングといったモードが欲しいところ。

ウォーキングの記録中は距離/歩数/心拍数/時間、ランニングの記録中は距離/時間/心拍数/ペースなど基本的なデータが表示され、右にスワイプするとペースや消費カロリー、高度などの詳細なトラッキングデータを確認できます。

ランニング中の文字盤
ランニング中の文字盤

メインの文字盤に表示される基本的なデータは自由にカスタムできて便利ですが、ランニング中など視線が大きくブレるようなエクササイズ中は文字盤を確認しづらく、それぞれの数値を大きく表示して一目でわかるように色分けも必要です。

Googleが「Fitbit史上最も正確な心拍数トラッキングを搭載した」と語るとおり、運動中の心拍数の推移は見事なまでにランニングマシンやバイクマシンとほぼ一致していました。

1秒に1回心拍数を計測するセンサー
1秒に1回心拍数を計測するセンサー
トラッキング可能なエクササイズ一覧
HIIT インドクライミング インラインスケート ウエイト
ウエイトリフティング ウォーク エアロビクス カヌー
カヤック キックボクシング クロスカントリースキー クロストレーナー
クロスフィット ゴルフ サイクリング サーキットトレーニング
サーフィン スキー スケート ステアクライマー
スノーボード スポーツ ダンス テニス
トレッドミル ハイキング パドルボード パワーリフティング
ピラティス フィットネスバイク ブートキャンプ マウンテンバイクでのサイクリング
ヨガ ランニング ローイングマシン ワークアウト
体幹トレーニング 屋外ワークアウト 格闘技 水泳
筋力トレーニング

Pixel Watchは、Fitbit Sense 2やFitbit Versa 4などFitbitのスマートウォッチで利用できるすべてのエクササイズ機能に対応しているわけではなく、エクササイズの自動認識や水泳のストローク数記録には対応していません。

ウォークとランニングを繰り返す場合は、都度エクササイズを終了して次のエクササイズを開始する必要があります。

また、トラッキングを終了し忘れた時に「まだフィットネスを続けていますか?終了しますか?」といった通知も用意されていないようです。

休憩や時間を測りながら行うトレーニングではタイマーをよく利用します。

標準のタイマーアプリは5個までの履歴機能や時間がオーバーした後も計測を続けるなど、気の利いた機能も用意されていますがフィットネスでの利用想定されていません。

例えば、タイマーの利用中でも無操作状態が続くと画面が消灯し、常時点灯をオンにしている場合はシンプルなデジタル時計に変わってしまうため、トレーニング中に残り何秒かを確認できません。

タイマーのカウントダウン中(左)に常時点灯(右)が邪魔をする
タイマーのカウントダウン中(左)に常時点灯(右)が邪魔をする

タイマーの終了時は強制的に音が鳴ります。設定画面から音を小さくできますが、アラームと音量が共通化されていて完全にミュートすることはできません。

なお、Android Wear時代から続いていたGoogle FitをGoogle Playからダウンロードできますが、Fitbitとの連携機能はないようです。

まとめ:(本当に)最低限の機能をそろえたPixel Watch

Google Pixel Watch
3.0
It's GOOOOD!!
  • ラウンドフォルムとドーム形状の美しいデザイン
  • 円安でも超良心的な価格
  • 優れたパフォーマンス
TOUGH...
  • 貧弱なスマートフォンとの連携
  • PASMO、iD、QUICPayに非対応
  • いまいちなフィットネストラッキング
  • 充電は純正ケーブルのみ対応(Qi非対応)
  • iPhone非対応

Pixel Watchは、斬新なドーム型のデザインに決済機能やFitbitのフィットネス、健康管理、睡眠分析など必要最低限の機能を詰め込んだスマートウォッチです。

決済機能はSuicaと極々限られたVisaのタッチ決済のみ。かゆいところに手が届かないフィットネス機能。健康管理はリアルタイムの心拍測定は可能なものの、高心拍・低心拍の通知や不規則な心拍リズムの通知を利用できず、医療認可の関係で心電図測定も日本では利用できません。

本当に必要最低限なものだけが揃っています。だから冒頭で書いたように39,800円〜という価格設定は良くも悪くも妥当なものです。

Googleは見切りの速さを得意にしているので、根気よく改善することを期待して良いのかわかりません。そもそもWear OSもAndroid Wear時代に放置されていた存在です。

それでもPixel Watchの発売でスタートラインに立ち、走り出したことは歓迎すべきです。

Googleがここから根気よく改善していけば、数ヶ月〜数年後にはiDやQUICPay、PayPayなどのコードが決済できて、心電図の測定や不規則な心拍の通知によって世界中でPixel Watchユーザーの命を救っているかもしれません。

今は買うタイミングではないかもしれませんが、理想のPixel Watchを作り上げるまで開発をやめてしまわないようにお布施も必要です。

Google Pixel Watch
Google Pixel Watch¥ 39,800~Googleが作った初めてのスマートウォッチです。ぷっくり膨らんだドーム形状の美しいデザインを採用し、交換可能なバンドによって気分に合わせて色や素材を選ぶことが可能。Fitbitのフィットネス機能を使って健康的な身体作りをしたり、睡眠記録やストレスのモニタリング、心臓の健康管理によって万が一のリスクを軽減することもできます。
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