AirPods Proは2019年9月の発売以来、これまで一度もアップデートされていませんが、2022年秋に第2世代の最新モデルーーAirPods Pro 2が登場すると噂されています。
3年ぶりに発売されるAirPods Pro 2は、ロスレスオーディオ対応やデザインの変更を含めた大規模な刷新になるようです。
この記事では、AirPods Pro 2の発売日や価格、新機能などこれまでにわかっていることをまとめています。発表までに随時更新して最新情報を反映します。
目次
- デザイン:不評のステムを完全廃止
- 充電ケース:スピーカー搭載で落としても探しやすく
- 音質:ロスレスオーディオに対応
- フィットネスと健康管理
- 装着・取り外しを改善する肌検出センサー
- USB-C:EUで2024年秋から標準化
- 発売日と発表日
- 価格
- AirPods Pro 2と旧モデルを比較
デザイン:不評のステムを完全廃止?
イヤホン型のAirPodsはこれまで4製品が発売されていて、徐々にデザインを変えてきました。
第1世代〜第2世代のAirPodsは、有線イヤホンのEarPodsからコードを取り払ったデザインを採用。
マイクやセンサー、バッテリー、充電端子が内蔵されたスピーカーから下方向に伸びた軸(ステム)は、“耳からうどん”と批判されることありましたが、AirPodsが普及したことに伴い、今ではすっかり違和感のない見た目になりました。
AirPods Proでは、前世代で批判されたステムを短くした新デザインを導入しました。
耳から落ちやすいと不満の多かったスピーカーの形状も大幅に刷新。耳の穴に挿入して装着するカナル型を採用したことで、耳から落ちにくく周りの騒音を遮断するパッシブノイズキャンセリングの機能性も獲得したことで使用感が大幅に向上しています。
第3世代のAirPodsは、AirPods Proと同じ短いステムを採用。
インナーイヤー型ながら数千の耳をスキャンして誰の耳でも合うようにデザインに変更されたことで、耳穴で不快に感じにくい解放感をキープしたまま、耳から落ちにくい高い装着感を得ました。
デザインがまったく変わらない可能性も
Bloombergによれば、AirPods Pro 2では一般的なフルワイヤレスイヤホンと同じようにステムを完全に廃止すると噂されています。
この噂が本当であれば、Google Pixel BudsやSamsung Galaxy Buds、Beats Studio Budsのようなコンパクトなデザインになるでしょう。
一方、コンパクトなボディにアクティブノイズキャンセリングやワイヤレスアンテナ、マイクなどの部品を詰め込むことが難しいことが判明し、デザインがまったく変わらない可能性もあると報じられています。
これを裏付けるようにApple内部の情報源とするMacRumorsが入手したAirPods 2のリーク画像には、ステムがはっきりと写っています。
実績のない人物が情報源であることや2021年10月という初期段階で発見されたことから製品版は大きく変わっている可能性もあるため、今後の情報にも注目です。
充電ケース:スピーカー搭載で落としても探しやすく
AirPods Pro 2では、充電ケースも進化するようです。
現在もiPhoneの「探す」アプリからAirPods本体のスピーカーから音を鳴らすことができますが、充電ケースに収納されている場合は音がほとんど聞こえません。
AirPods Pro2では、充電ケースにスピーカーが搭載されることで、AirPods本体が収納されている状態でも部屋のどこにあるのかを探すことが可能に。
さらに、AirTagのように世界中のAppleデバイスが位置を追跡して充電ケースを落とした場所を特定してくれるため、よりAirPodsを探しやすくなります。
音質:ロスレスオーディオに対応
2021年6月からApple Musicがロスレスオーディオに対応しましたが、AirPodsシリーズはヘッドフォン型のAirPods Maxを含めて全機種ロスレスオーディオを再生できません。
これは転送速度の低いBluetoothを使って音源を伝送するため、非可逆圧縮方式のAACによって音源を圧縮していることが理由です。
Ming-Chi Kuoによれば、AirPodsシリーズとして初めてAirPods Pro 2がロスレスオーディオに対応するとのこと。転送速度の低いBluetoothでは、ロスレスオーディオを転送できないため、Appleは別の技術を開発する必要があります。
フィットネスと健康管理
WSJが確認した資料によれば、Appleは耳の中から体温を計測・モニタリングするための温度センサーを搭載したプロトタイプのAirPodsを開発しているそうです。
このAirPodsはモーションセンサーを使ってユーザーの姿勢を監視し、猫背のように背中を丸めると姿勢を改善するような警告機能も備えているとのこと。
この機能がAirPods Pro 2に搭載されるかはわかりませんが、追加されるのは早くても2022年以降で、時期が変わる場合や実現しない可能性もあると報じています。
このほかにもAirPods Pro 2がモーションセンサーを使ったフィットネストラッキングに対応すると噂があります。現時点でフィットネストラッキングがどのような機能になるかはわかっていません。
装着・取り外しを改善する肌検出センサー
AirPods Proでは、光の強弱を検知する光センサーによって耳への装着・取り外しを判断して、自動的に音楽を一時停止・再生しています。
これにより、AirPodsをケースに収納せず直接ポケットに入れたりカバンに入れると、AirPodsが耳に装着されたと勘違いして音が鳴ってしまうことがありました。
AirPods 3では、肌検出センサーによって検出精度が大幅に改善されたことで、こういった誤検知が大幅に改善されています。当然ながらAirPods Pro 2にも搭載されるでしょう。
USB-C:EUで2024年秋から標準化
欧州連合(EU)が一部の例外を除いたすべてのスマートフォン、タブレット、カメラの充電端子にUSB Type-C(USB-C)の搭載を義務付けることで合意したことを発表しました。
これにより、AppleがEU加盟国で発売するiPhone、iPad、AirPodsはLightningを廃止して、USB-Cを搭載する必要があります。
このEU規制が施行されるのは2024年秋以降ですが、Appleはすでに準備を進めていて、2023年秋発売のiPhone 15でLightningを廃止するとの噂があります。
AirPods Pro 2については2022年秋発売のため、Lightning端子のまま発売される可能性が高いでしょう。もしかすると最後のLightning端子を搭載したAirPodsになるかもしれません。
発売日と発表日
AirPods Pro 2の発売日は2022年秋と報じられています。
過去の傾向からすると、9月中旬以降に新型iPhoneと同時期に発表および発売されるはずです。
価格
AirPods Pro 2の価格に関する情報はまだないので、現在の価格から予想してみましょう。
AirPodsの販売価格は第2世代が16,800円。第3世代が23,800円。AirPods Proが30,580円です。しかし、今年は記録的な円安が起きているため、値上げが予想されます。2022年6月にはMacBook Airの発表と同時に値上げを行いましたが、同じことがiPhoneやiPad、AirPodsで起きる可能性は高いでしょう。
AirPodsの為替設定は第2世代が130.2円、第3世代が132.9円、AirPods Proが122.8円です。仮にアメリカでの販売価格が変わらず、第3世代と同じ為替設定になった場合、日本では33,000円前後で販売されると予想されます。
ちなみに、Appleは実際の為替をそのまま反映することはありません。
AirPods Pro 2と旧モデルを比較
スペック | AirPods Pro 2 | AirPods Pro | AirPods 3 |
---|---|---|---|
デザイン | |||
形状 | カナル型 ステムなし? |
カナル型 短いステム |
インナーイヤー型 短いステム |
サイズ | ? | 30.9 x 21.8 x 24.0 mm | 30.79 x 18.26 x 19.21 mm |
重さ | ? | 5.4 g | 4.28 g |
電池持ち | ? |
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耐汗・耐水 | ? |
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音楽機能 |
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センサー |
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販売価格 | ? | 30,580円 | 23,800円 |
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