Android 14、スマートフォンとタブレット間で音声通話の受け渡しが可能に?
Googleが夏以降に正式配信するAndroid 14では、スマホカメラのPC利用、物理キーボードとトラックパッドの改善、サイドローディングの一部制限、戻るボタン/ジェスチャーの改善、eSIM転送、着信と通知の音量を別々に設定できるなど、多数の新機能や変更が加わる可能性があります。
これらに加えてGoogleはデバイス間の連動についても改善を計画しているようです。
Androidの解析でおなじみのMishaal Rahmanが、開発者向けに提供されているデベロッパープレビュー版のAndroid 14からAndroidデバイス間で音声通話の受け渡しが可能ないくつかの根拠を発見したと報告しています。
Android 14 adds a new SYSTEM_CALL_STREAMING role that only system apps targeting SDK 34 and which have a CALL_STREAMING_SERVICE implemented can hold.
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) April 5, 2023
This role grants the permissions CALL_AUDIO_INTERCEPTION and RECORD_AUDIO.
This role will be used to stream phone call audio… pic.twitter.com/zDHkWZ9Vjh
発見された根拠の1つであるAPIは、AndroidスマートフォンからAndroidタブレットに音声通話をストリーミングするために使用されるようです。
この機能の概要については、以前デベロッパープレビュー版のAndroid 12Lで発見されたAndroidとGoogle Nest Hub間の通話機能「Nearby calling」から予想できます。
スマートフォンの近くにあるNest Hubから通話機能にアクセスできるNearby callingは、スマートフォンにかかってきた着信をNest Hubで直接受けたり、スマートフォンで受けた着信をNest Hubで転送できるというもの。
Pixel Tabletはただのタブレットではなく、スピーカーを内蔵したドックと連動したホームデバイスになることからハンズフリー通話が捗るはず。まだ確認されていませんが、ビデオ通話にも対応するのであれば、Pixel Tabletの大画面で相手の顔を見ながら通話できます。
なお、通話の受け渡しの方法については不明ですが、最近になって対応が確認されたUWBを使用することで、PixelスマートフォンをPixel Tabletにタッチするだけでデバイス間で通話を受け渡しできるかもしれません。
Rahmanが発見した音声通話の転送機能以外は根拠のない想像ですが、Pixel Tabletは「Pixelスマートフォンと一緒に使うのにぴったりなタブレットとして、日々の生活に寄り添い、自宅でも外出中でも便利に使うことができる」と予告されているため、期待したいところです。
なお、発見されたAPIはPixelデバイスに限定されたものではないことから、エコシステムはPixelに限定したものではなくAndroid全体に拡大する可能性があります。
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