3月26日に開催されたスペシャルイベント『It’s show time.』では、新製品は一切発表されず、雑誌読み放題サービス「a」、ゲーム遊び放題の「Apple Arcade」、動画見放題の「Apple TV+」といったサブスクリプション型の新サービスが発表された。
これらの新サービスが成功するかは不透明だが、数年前にスタートした音楽聴き放題の「Apple Music」は米国内ではSpotifyの有料会員を抜く(Digital Music News報道)など大きな成功を収めている。
スペシャルイベントでApple Musicに関する発表は何もなかったが、近くChromecastに対応するかもしれない。
最新版のアプリからChromecastに関するコードが見つかる
9to5Googleが、現地時間29日にGoogle Playで公開されたバージョン2.8.2のApple Musicアプリ(App Store / Google Play)を解析し、Chromecastをサポートするヒントを発見したと報告している。
Chromecastアプリは、SenderアプリとReceiverアプリで構成され、リモコンのような役割のSenderアプリでメディアプレイヤーのような役割のReceiverアプリを操作するイメージだ。
Receiverアプリにはいくつかの種類が用意されていて、インターフェースをカスタマイズするReceiverの場合はGoogleへの登録が必要になる。9to5Googleは、ReceiverアプリをGoogleに登録した際に発行されるアプリケーションIDをAndroid版のApple Musicから発見した。
さらに、アプリ内の定義体からは“Chromecast”の文字や“Stream your favorite music from your device to your TV.”(お気に入りの楽曲をテレビにストリーミングできます)といったメッセージも見つけたようだ。
これらが意味するのはApple Musicのキャスト対応だ。
Apple Musicがキャスト機能に対応することでApple Musicで配信されているミュージックビデオをスマートディスプレイやテレビの大画面にキャストして楽しめるほか、スマートスピーカーの「Google Home」にキャストすることでスマートフォンやタブレットよりも高音質で音楽を聴くことも可能になる。
現時点ではApple Music上にキャストアイコンは表示されておらず開発中のようだ。機能ごと削除される可能性もあるが、近い将来リリースされる可能性も低くはない。
なお、今年2月にはGoole Homeのアプリ上にApple Musicが表示されたことでGoogle HomeがApple Musicに対応か、と報じられていたが、その後削除された。この件に関してGoogleは「Apple Musicの対応はスマートフォンでGoogleアシスタントを利用するユーザーに向けたもので、Google Homeについて発表できることは何もない」と答えている。
コメントを残す