YouTubeやNetflixなどで配信される動画をテレビの大画面で楽しめるストリーミングデバイス「Chromecast」の新型モデルが開発中のようです。
Googleは2020年に、ストリーミングデバイス市場をリードするAmazonのFire TV Stickのように音声操作が可能なリモコンと待望のホーム画面を新たに導入した「Chromecast with Google TV」を発売したものの、性能が低いことからホーム画面の動作がもっさりかつ、アップデートで改善されたもののストレージの容量が小さく、多くのアプリを保存できないといった不満の声があがっていました。
Chromecast UltraやNexus Playerのようなプレミアムモデルに?
9to5Googleが確認した文書によると、Googleはコードネーム“Boreal”のAndroidデバイスを開発しているようです。
これをもとにコード解析したところ、Chromecast with Google TV上で動作するAndroid向けのGoogle TV Chromecastソフトウェアからコードネーム“Boreal”が発見されたとのこと。
Google公式のオンラインストアでは、ホーム画面がなくリモコンが付属されない安価な「Chromecast」と音声操作対応のリモコンとホーム画面で楽しめる「Chromecast with Google TV」の2モデルが販売されていますが、“Boreal”がAndroid向けのGoogle TV Chromecastソフトウェアから発見されたということでChromecast with Google TVと同じファミリーのデバイスになるようです。
それ以外にわかっていることはありませんが、9to5GoogleはAV1フォーマットのハードウェアサポートは確実と予測しています。AV1フォーマットは、デコードにおいて専用のハードウェアが必要になることから、現行モデルのソフトウェアアップデートで実現できるものではないとのこと。
発売時期についてはGoogle TVを搭載した2つ目のデバイスの発売が予定されているとのことですが、9to5Googleは現行モデルの発売から1年ちょっとしか経っていないため、後継モデルが登場するにしては早すぎると指摘し、9,900円のChromecast Ultraや12,800円のNexus Playerといったプレミアムモデルになるかもしれないと予想しています。
なお、現行モデルのChromecast with Google TVは7,600円で販売されています。
記事の冒頭で書いたとおり、現行モデルはハードウェアが貧弱でホーム画面の動画が遅く、実行ストレージの容量が5GB未満と非常に小さいことから、多くのアプリをダウンロードすることはできません。販売価格がより高く設定された新型モデルであれば、こういった不満が解消されるはずです。
一方、AmazonのFire TVはStickシリーズの最上位モデル「Fire TV Stick 4K Max」が6,980円と、現行モデルのChromecast with Google TVよりも安く動作も快適なことから、現行モデルの不満が解消されただけではプレミアムなChromecast with Google TVが強力なライバルになるとは考えにくく、Fire TV Stickにはない新機能にも期待したいところです。
コメントを残す