4K非対応の低価格モデル。新型「Chromecast HD with Google TV」発売か
Googleの内部文書からコードネーム“Boreal”が確認され、コード解析によってGoogle TV Chromecastソフトウェアから“Boreal”が発見されたことで、新型Chromecastの発売の可能性が高まっています。
“Boreal”はAV1フォーマットに対応するなど、プレミアムモデルになると予想されていましたが、性能を落とした4K非対応の手ごろな価格で販売されるかもしれません。
Chromecast(第3世代)の実質的な後継モデルに
ProtocolがGoogleの計画に詳しい人物から得た情報として、現在開発中の新型Chromecastはリモコン操作が可能なGoogle TVを搭載した4Kストリーミング非対応のローエンドモデルになると伝えています。
また、Redditには現行モデルのパッケージにこれまでにはなかった4Kのラベルが貼られた写真が投稿されており、9to5Googleは4K対応モデルと明確に区別するためのもので、新しいHD対応モデルの発売を裏付けるものと指摘しています。
低価格が予想される新型Chromecastは、CPUにAmlogic S805X2、GPUにMali-G31を搭載。新たにAV1フォーマットに対応するようです。メモリは2GBで、最大フレームレート60fpsの1080pストリーミングが可能とのこと。
現行モデルは、より高性能なハードウェアを搭載しているものの、AV1フォーマットにはハードウェア上対応していません。2GBのメモリと8GBのストレージを搭載していますが、実際に使用できるストレージはわずか4.4GBで多くのユーザーが不満を述べています。
プレミアムモデルの登場によってストレージが大容量化し、低容量のRAMやチップセットがもたらすレスポンスの悪さが解消されると予想されていましたが、Googleの方針は真逆のようなものです。
ただ、セールス的に低価格モデルの投入は間違ったものではありません。
市場をリードするAmazonはFire TV Stickの最上位モデル「Fire TV Stick 4K Max」を6,980円で販売し、4K非対応の「Fire TV Stick」も4,980円でラインナップしています。
対するGoogleは動作が遅くストレージ不足の問題があるChromecast with Google TVを7,600円で販売し、リモコン操作非対応のChromecast(第3世代)を5,072円で販売しています。後者に至っては2018年に発売されたモデル。今、Fire TV StickではなくChromecastを選ぶ人は多くないでしょう。
Protocolが報じた新型Chromecastのコードネームは、Google TV Chromecastソフトウェアからも発見されている“Boreal”で、変更の可能性があるものの正式な商品名は「Chromecast HD with Google TV」になるようです。
販売価格は50ドルのChromecast with Google TVよりも安い40ドル以下と予想されるなど、3年もの間、低価格需要に応えてきたChromecast(第3世代)の実質的な後継モデルになりそうです。
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