MMD研究所が「中高生のニュースに関する意識調査」を実施し、調査結果を発表した。
中高生が普段利用するメディアでトップになったのはSNSで、テレビや動画アプリと共に70%が普段利用すると答えた。一方でニュースを知る方法や信頼できる情報源に関してはSNSや動画アプリは低調になり、テレビが他のメディアを圧倒している。
中高生が利用するメディアはSNS・テレビ・動画アプリがトップ3に
「中高生のニュースに関する意識調査」の調査期間は2019年2月5日~2019年2月10日。12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女1,248人を対象に調査された。
中高生のiPhone所有率は70%超。「iPhone 8」が最も人気に
回答者は男/女、中学生/高校生の割合に大きな違いはなくほぼ半数になっている。利用しているスマートフォンは25.0%のAndroidに対して、iPhoneが72.8%を記録。依然として学生に強い人気となっている。
iPhoneシリーズでは2017年に発売された「iPhone 8」が30.3%で最多。「iPhone 7」が21.1%、「iPhone 6s」が16.2%と続いており、割安で販売されている旧機種に人気が集中しているようだ。一方、最新機種は「iPhone XR」が5.1%、「iPhone XS」が2.2%、「iPhone XS Max」が0.1%に留まっている。
Androidではソニーモバイルが18.3%でトップ。シャープが16.3%、ファーウェイが10.6%、サムスンが9.0%で続いている。
利用するメディアはSNS・テレビ・動画アプリが人気
中高生が普段利用するメディアでトップになったのはSNS。テレビとYouTubeなどの動画アプリも70%を超えている。ただ、ニュースを知る方法ではテレビのニュース番組が73.8%でトップとなった。
理由は信頼性にあるようだ。中高生が最も信頼できる情報源としてダントツのトップになったのは60.1%のテレビ。SNSは9.9%、動画アプリは8.6%、Yahoo!ニュースなどのウェブサイトは6.0%、LINE NEWSやスマートニュースなどのアプリは3.9%、新聞も3.3%で大差がついている。
バラエティではSNSや動画アプリが人気だが、ニュースなど信頼性が必要になるコンテンツにおいてはテレビには敵わないようだ。若者のテレビ離れと言われるが、現象が起きているのは一部の分野に限定されるのかもしれない。
中高生が関心のあるニュースは「芸能」と「漫画・アニメ」
関心のあるニュースジャンルでは「芸能」がトップになった。特に女性は中学生、高校生ともに70%以上が芸能ニュースに関心を示している。男女ともに人気となったのは「漫画・アニメ」で、逆に「IT・科学」、「政治」、「経済」はいずれも20%台で中高生の関心は低いようだ。