11月11日、Twitterがアカウントが本物であることを示す公式ラベルを復活させました。
公式ラベルは日本時間9日深夜に表示がスタートしたものの、公開からわずか数時間後にイーロンマスクは「キルした」と語り、夜が明ける前に取り下げられていましたが、現在は表示が再開されています。
公式ラベルの復活と共に、イーロンマスクは今後数ヶ月で従来の認証システムによって付与した公式アカウントを証明する従来の青バッジを剥奪することを示唆しています。
公式アカウントとサブスク加入者が入り混じる青バッジ
Twitterは11月10日に月額制のサブスクリプションサービスTwitter Blueの加入者に対して、審査不要で「ブルーの認証済みバッジ」と言われる認証バッジ/認証マーク/公式マークなど様々な名前の付く青色のバッジの配布を開始したことで、自らの手で認証システムを亡き者にしました。
本来であれば、公式アカウントに配布した青バッジを剥奪するべきですが、Twitterはその決断をしないまま、Twitter Blueの加入者にも青バッジを配布したため、公式アカウントとサブスク加入者が入り混じっている状態です。
認証されているアカウントを示す青バッジか、ただの飾りの青バッジか見分けるためには、わざわざプロフィールにアクセスする必要があります(見分ける方法はこちらで解説)
プロフィールにアクセスすることなく、一目で公式アカウントを見分けられる審査ありの公式ラベルは、イーロンマスクの決断によって数時間で撤回されましたが、わずか1日で復活。
公式ラベルが取り下げられた時に、TwitterのEsther Crawfordは公式バッジがまだ生き続けていることと、現時点では個人に対して公式ラベルを付与することに注力していないと語り、復活も示唆されていました。
復活後の公式ラベルは、明らかに対象のアカウントが絞られています。
確認したところではドコモやソフトバンク、au、楽天モバイル、任天堂、どうぶつの森、ローソン、ビックカメラ、Yahoo!ニュース、JAL、ANA、トヨタ、政府広報、東京都交通局などに公式ラベルが配布されています。
逆に日本で最もフォロワー数の多いBTSの日本公式アカウントや個人として最もフォロワー数の多い前澤友作氏のアカウントに公式バッジは付与されていません。取り下げ後の宣言どおり現時点では、個人のアカウントには公式ラベルを付与しない決断をしたようです。
Twitterが次に取り掛かるべきなのは青バッジを正常化することです。
現在の青バッジは公式アカウントとサブスク加入者が入り混じっている状態で健全ではありません。
数年前に青バッジが付与されたアカウントが「Twitter Blueに加入したら認証がなくなり、サブスクに加入したから認証されたと表示されるようになった。認証バッジの不具合を直して」と問い合わせたところ、イーロンマスクは「従来の青バッジが示す認証チェックマークはあまりにも多くの不正が存在するため、今後数ヶ月のうちに従来の青バッジを削除する以外の選択肢はない」と回答し、公式アカウントから青バッジを剥奪するようです。
Far too many corrupt legacy Blue “verification” checkmarks exist, so no choice but to remove legacy Blue in coming months
— Elon Musk (@elonmusk) November 10, 2022
コメントを残す