auが今夏よりスタートさせた「キャリアアグリゲーション」。テレビCMでも流れまくってるのでみなさんも一度は耳にしたことあるかもしれません。
そのテレビCMの中でもかなり強調されている「通信速度が2倍になる」という謳い文句ですが、ホントに2倍になるのか現在、ソニーモバイルコミュニケーションズよりお借りしている「Xperia ZL2 SOL25」片手に検証してきました。
キャリアアグリゲーションとは
まず、キャリアアグリゲーションとはなんぞやという説明からしておきましょう。キャリアアグリゲーションとは、次世代の通信規格「LTE-Advanced」に内包される通信技術の一つで異なる周波数帯の電波を束ねることで、下り最大75Mbpsの通信速度が2倍の150Mbpsになるというもの。
また、どちらかの周波数帯が混雑している場合はもう一方の周波数帯の電波を優先させて通信するため、混雑時でも安定した通信が行えるというものです。
ちなみに、キャリアアグリゲーションが適用されるのは下り方向の通信のみとなっています。
キャリアアグリゲーションの対応エリアはまだまだ限られており、以下のサイトから確認することができます。対応モデルは、今回検証に使った「Xperia ZL2 SOL25」を含めた2014年夏モデルとなっています。
今回はキャリアアグリゲーションの通信速度は本当に2倍になるのか?という趣旨なので、まずはキャリアアグリゲーション非対応エリアの通信速度を計測することに。検証にはキャリアアグリゲーション対応の「Xperia ZL2 SOL25」とキャリアアグリゲーション非対応のiPhone 5sを利用しました。
結果は以下のとおりです。前述したとおりキャリアアグリゲーションは下り方向のみ適用されるので下りの通信速度のみ記載します。
Xperia ZL2 SOL25 | iPhone 5s | Wi-Fi | |
---|---|---|---|
1回目 | 16.92Mbps | 21.13Mbps | 98.38Mbps |
2回目 | 27.38Mbps | 38.43Mbps | 93.81Mbps |
3回目 | 25.85Mbps | 34.64Mbps | 85.92Mbps |
そして、キャリアアグリゲーション対応エリアでの通信速度はこちらです。
Xperia ZL2 SOL25 | iPhone 5s | |
---|---|---|
1回目 | 63.43Mbps | 28.46Mbps |
2回目 | 55.63Mbps | 29.33Mbps |
3回目 | 74.78Mbps | 28.01Mbps |
ホントに2倍の通信速度を計測。2倍どころか3倍以上の通信速度を計測することもありました。圧巻の速度です・・・
ただ、対応エリアに記載されている番地全てで使えるかというと違うみたいで、下り70Mbps超えを記録したところから200mぐらい歩を進めたところで一気に下り20Mbpsまで落ちてしまったりとエリア的にはまだまだ不安定のようでした。
また、今回は屋外で計測しましたが、ぶっちゃけ屋外でこの速度はあまり必要ないんですよね。必要になるのはテザリング時の速度なのでテザリングを利用することの多い屋内での通信速度も気になるところ。気が向いたらまた検証してみようと思います。
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