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SwitchBotハブ2 レビュー:Matter対応スマートリモコンで何ができる?何が便利になる?

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Yusuke Sakakura公開日:2023/03/25 14:55
SwitchBotハブ2 レビュー:Matter対応スマートリモコンで何ができる?何が便利になる?

スマートホームブランドのSwitchBotから最新のスマートリモコン「SwitchBotハブ2」が発売されました。

今ある家電を買い替えることなくわずかなコストでスマートフォンからエアコンやテレビなどを操作できるデバイスで、新たに内蔵した温湿度計により、部屋の状態を把握して家電を自動で操作することもできます。

さらに、標準規格のMatterやリモコンの自動同期に対応するなど、ビッグアップデートされたSwitchBotハブ2をレビューします。

SwitchBot Japan

目次

SwitchBotハブ2でできること

SwitchBotハブ2でできること

SwitchBotハブ2は、1台に4つの機能が集約されたスマートリモコンです。

4in1のSwitchBotハブ2
  • 超高性能なスマートリモコン
  • Matter対応のスマートホームハブ
  • 高精度で温湿度を感知するスマート温湿度計
  • 1シーンをワンタッチで起動するスマートボタン

エアコンやテレビ、扇風機、照明といった、ごちゃごちゃしたリモコンを1つにまとめてスマートフォンから操作可能。

家にいる時はもちろん、冬など寒いときは家に着く前に外出先から暖房を付けたり、夏暑い時も冷房を付けることで快適に過ごせるだけでなく、外出先から消し忘れた家電をオフにして無駄な電気代をカットすることも。

料理や掃除中など作業から手が離せないときは、スマートスピーカーなどに話しかけて家電を操作できます。

さらに、温湿度計と連携させて家電を自動操作したり、出かける前など時間がない時はスマートボタンを操作して複数の家電をまとめて消したり、カーテンやブラインドを閉めることも。Matterに対応したことでiPhoneのホームアプリやHomePod、Apple Watchから操作することも可能になりました。

こういったスマートリモコンには、Nature Remoなど競合も多数存在していますが、今回レビューするSwitchBotハブ2は、他にはない魅力的な機能を多数備え、家電を買い替えることなく少ないコストでカンタンにスマートホーム化できます。

SwitchBotハブ2をレビュー

SwitchBotハブ2をレビュー:卓上型のスマートなデザイン

スマートリモコンは小さな箱のようなデザインがほとんどですが、SwitchBotハブ2は卓上時計のようなデザインを採用。本体、ケーブル、電源アダプタはすべて白色に統一されていて、どの部屋にもなじみます。

スタンドを使って時計のように設置することもできますが、パッケージに同梱された両面テープを使って壁などに固定して使用することも可能。

この小さくスマートなデザインの箱には、以下のような魅力的な機能が豊富に詰め込まれています。

リモコンが大幅進化:リモコン同期に対応。ネット使えなくてもローカル操作可能に

ミニハブと比較してスマートリモコンとしての性能と機能が大幅に進化しました。

基本性能としては赤外線の送信範囲が2倍に。11畳のリビングに設置したところ、SwitchBotハブ2から最も離れた対角にある家電もストレスなく操作できました。

特に嬉しいのは新たにローカル操作に対応したこと。

スマートリモコンはWi-Fiの接続に問題がある時やサーバーの障害時に動作しないことがあります。過去にもサーバーの障害でエアコンを付けられなくなることがありましたが、SwitchBotハブ2はローカル操作に対応したことで、Wi-Fiが不安定だったり、Wi-Fiとの接続が切断された状態、住居のメンテナンス工事でネットが使えない時でもハブ2を使ってエアコンをローカル操作できます。

スマホからエアコンを操作。宅内はもちろん、外出先でも
スマホからエアコンを操作。宅内はもちろん、外出先でも

もう1つの不満はリモコンとの併用でした。

例えば、スマートリモコンでエアコンの設定温度を下げた後に、リモコンで設定温度を上げると、エアコンがどの温度で動作しているのかわからなくなります。

そこで最新のSwitchBotハブ2では、リモコンから発信された情報を受信してアプリに反映することで、リモコンと併用した時でも正確な使用状況を把握しながら使用できます。

なお、ローカル操作やリモコンとの同期機能は4月のアップデートで提供される予定。4月時点ではエアコンのみ対応しますが、今後の対応拡大にも期待です。

個人的に気になるのはハブ2では1℃きざみの温度設定しかできないこと。リモコン側で0.5℃きざみで温度設定が可能な場合、このギャップが同期にどのように影響するのか気になるところです。

スマートボタン:ワンタッチで家電をまとめてON/OFF

ボタン一発で家電をまとめてオン/オフ
ボタン一発で家電をまとめてオン/オフ

SwitchBotハブ2の前面には、外出や就寝する際に家電をまとめてオフにしたり、帰宅時に家電をまとめてオンにできるスマートボタンが搭載されています。

これまでも家電をまとめて操作することは可能でしたが、ハブ2本体にボタンが搭載されたことで、忙しい外出前でも画面ロックの解除やアプリの起動といった手間を省いてボタン一発でまとめて操作できます。

ただ、ボタンのタッチ面積が小さく操作ミスが起きやすいこと、本体が軽く押した時に本体が動いてしまって操作しづらいことなど不満な点もありました。

温湿度計を内蔵:家電の自動操作も

SwitchBotハブ2をレビュー:卓上型のスマートなデザイン

温湿度センサーを内蔵したSwitchBotハブ2。

Wi-Fiチップが発する熱の影響を回避し、精確な室内環境を把握できるために温湿度センサーはケーブルに内蔵されています。

センサーが測定した温度と湿度は本体に表示され、湿度をトリガーにして除湿モードでエアコンをつけたり、温度をトリガーにして扇風機をつけるといったオートメーションによる自動操作も可能。

家族の集まるリビングはもちろん、子供や赤ちゃんが寝る部屋、ペットのいる部屋に設置すれば、エアコンなどの付け忘れを防いで安全かつ快適に生活できます。

初のMatter対応:ホームアプリから家電操作、既存製品も対応へ

SwitchBotは家のロックを施錠・解錠したり、照明のスイッチをオン/オフしたり、カーテンを開け閉めしたり、人感センサーで部屋の入退室を検出する製品もラインナップしています。

SwitchBotハブ2を使えば、こういったSwitchBotシリーズの各製品を連動させることができます。例えば、日の出とともにカーテンを開け、部屋の電気を付けて、コーヒーメーカーのスイッチを入れることも可能。

ここまではハブミニと同じですが、ハブ2はSwitchBotブランドとして初めて、新しいスマートホームの標準規格「Matter」に対応した(4月に提供予定)ことで、SwitchBotのBluetooth製品をiPhoneのホームアプリやHomePod、Apple Watchから操作できるようになりました。

なお、発売時点ではSwitchBotカーテンとSwitchBotブラインドポールのみMatterに対応していて、今後はSwitchBotボットやSwitchBotロックなど8つの製品がMatterに対応する予定です。

Matter対応の製品(予定)
  • SwitchBotカーテン
  • SwitchBotブラインドポール
  • SwitchBotボット
  • SwitchBotロック
  • SwitchBot温湿度計
  • SwitchBot温湿度計プラス
  • SwitchBot開閉センサー
  • SwitchBot人感センサー

Matter対応は4月に正式提供されますが、ベータ版を利用したところiPhoneおよびApple Watchのホームアプリからカーテンを開閉でき、オートメーション機能を使用して日の出と共にカーテンを開けたり、日の入りの時間にカーテンを閉めるといったこともホームアプリ上で設定できます。

ただし、カーテンが開いたら目覚ましがわりにHomePodからお気に入りの音楽を鳴らすといったデバイス同士が連動するオートメーションは動作しませんでした。

ホームアプリのオートメーション機能も一部使える
ホームアプリのオートメーション機能も一部使える

ハブミニの課題は克服されたか

2年前にハブミニをレビューした時に最も気になったのはリモコン登録のわずらわしさでした。

通常であればアプリから家電の種類を選択して、ハブミニに向けてリモコンのボタンを押すと、スマートラーニングが認識して自動でボタンが登録されます。

ただし、スマートラーニングに対応していないリモコンについては、1つ1つボタンを手動で登録する必要があり、これに結構な時間がかかります。

2年も経過した今、対応リモコンは80,000台以上まで増えているとのこと。スマートラーニングも進化しているだろうとリモコンを登録したところ、AnkerのモバイルプロジェクターやダイソンのPure Hot + Coolはスマートラーニングが効かず、1つ1つボタンを登録する必要がありました。

また、テレビのリモコンにおいてもNature Remoに比べて登録されるボタンが非常に少ないため、セットアップに多くの時間がかかります。

SwitchBotハブ2Nature Remo
Nature Remo(右)に比べて、SwitchBotハブ2(左)は登録されるボタンが少ない

どっちを購入する?ハブ2とハブミニの違いを比較

SwitchBotのスマートリモコンには、SwitchBotハブ2のほかに日本での販売台数150万台を誇る手ごろな価格のハブミニも用意されています。

競合機種のNature Remoも含めて最適なスマートリモコンを見つけるために違いを比較して以下の表にまとめてみました。

ハブ2やハブミニの最大の魅力は、カーテンやブラインド、照明などのスイッチを押せるボットなどのSwitchBotシリーズの各デバイスが連動することでしたが、ハブ2は9000円を切る価格ながらスマートリモコン単体としても十分魅力的なデバイスに進化しています。

ハブ2ハブミニNature Remo 3
価格8,980円5,480円12,980円
本体サイズ80 x 70 x 23 mm65 x 65 x 20 mm70 x 70 x 18 mm
赤外線送受信範囲
  • 送信範囲:ハブミニの約2倍
  • 送信距離:最大30m
  • 受信距離:最大15m
見通しの良い場所で赤外線通信距離30m ?
Bluetooth通信範囲
  • 通信範囲:オープンエリアで最大120m
  • Bluetooth LE
  • 通信範囲:オープンエリアで最大120m
  • Bluetooth LE
  • 通信範囲:?
  • Bluetooth LE
Wi-Fi 802.11 b/g/n(2.4GHz) 802.11 b/g/n(2.4GHz) 802.11 b/g/n(2.4GHz)
音声アシスタント
  • Amazon Alexa
  • Googleアシスタント
  • Siriショートカット
  • Amazon Alexa
  • Googleアシスタント
  • Siriショートカット
  • Amazon Alexa
  • Googleアシスタント
  • Siriショートカット
スマートリモコン
エアコンのローカル操作XX
エアコンのリモコン状態同期XX
温湿度センサーX
照度センサーX
人感センサー別売り別売り
スマートアラートXX
スマートボタンXX
ハブ機能
MatterXX

レビューまとめ:SwitchBotハブ2はこんな人におすすめ

SCORE
5

It's GOOOOD!!

  • 9000円を切る魅力的な価格
  • SwitchBot製品との強力な連携機能
  • 通信障害・サーバー障害でも困らないローカルリモコン
  • 同期機能でリモコンとの併用でも快適
  • Matter対応Home Kit接続でAppleデバイスとの相性バツグン

TOUGH...

  • Matter対応はHomeKit接続のみ
  • リモコンの登録(スマートラーニング)に課題あり

筆者は2014年発売の「IRKit」をキッカケにスマートリモコンを導入し、2019年にNature Remoに買い替えましたが、久しぶりに買い替えを検討すべきスマートリモコンが登場したと思います。

赤外線の送信範囲が2倍になるなどスマートリモコンの性能が向上、リモコンのローカル操作・状態同期、温度・湿度の異常を検知するスマートアラート、家電をまとめてオン/オフできるスマートボタン、そして標準規格のMatter対応など、ハブミニやNature Remoにはない機能が充実しながら価格は8,980円と魅力的。

明らかな課題はリモコンの登録作業が面倒なことぐらい。

これからスマートホーム化を始めたい人はもちろん、すでにスマートリモコンを導入している人もローカル操作やリモコンの状態同期、iPhoneのホームアプリやHomePodで音声操作できるMatter対応に魅力を感じるのであれば、ハブ2の購入をオススメできます。何か気になることがあればコメント欄にて質問を受け付けています。

SwitchBotハブ2
SwitchBotハブ2¥ 8,980Matter対応で究極のスマートリモコン体験を提供。家電のリモコンを1つに集約してスマートフォンで操作。外出先からエアコンを付けたり、温湿度計と連動した家電の自動操作も可能。エアコンのリモコンとの同期機能をサポートしていて温度や風量なども正確に操作できます。サーバーで障害が起きた時もスマホとBluetoothで通信してエアコンのローカル操作も可能。本体のボタンをワンタッチして複数の家電やデバイスをまとめて操作することも
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