ドコモの2015年夏モデルとして富士通製の「ARROWS NX F-04G」が5月28日に発売されました。
ドコモの発表会で触れた時に最も興味を惹かれたモデルだなと思っていたわけですが、今回、ケータイ会議に参加させていただき、「ARROWS NX F-04G」を約1ヶ月ほどレビューしていくことになりました。
まずは、ファーストインプレッションということで「ARROWS NX F-04G」を約1週間使ってみた感想をレポートしたいと思います。
レビュー期間終了後は端末、アクセサリをそのまま使い続けます。
「ARROWS NX F-04G」の基本性能とカメラ
虹彩認証とTrasferjetといった2つの世界初の機能に目が行きがちですが、基本性能も魅力的。
CPUには、今夏モデルのトレンドになっているコア数が8個の「オクタコア」を搭載。さらに、「64bit」にも対応することで処理性能の向上と低消費電力化が期待できます。
オクタコアの低消費電力化も影響してのことか、今夏モデルでは各社ともにバッテリーの容量を減らしていますが、「ARROWS NX F-04G」はドコモの夏モデルで最大容量の3,120mAhに。CPUに大きな変更あるときはバッテリーの持ち時間にも大きな影響がありますが、今のところは良くも悪くもないといった感じ。
カメラは画素数が2,150万画素に向上し、約半分の時間に短縮された高速オートフォーカスとリアルタイムHDRをサポート。さらに、4Kの動画撮影にも対応しています。
以下、「ARROWS NX F-04G」で撮影した写真をいくつか貼っておきます。
ディスプレイは前機種のARROWS NX F-02Gから変わらず、5.2インチ / WQHD(1,440×2,560ピクセル)の高精細ディスプレイに。
WQHDを搭載するモデルもポツポツと増えていますが、今夏モデルの主流はフルHD(1,920×1,080ピクセル)なので、今季も他のモデルを圧倒しています。
そして、OSには最新の「Android 5.0 Lollipop」を搭載。デザインを含めたインターフェースはこれまでのAndroidからガラっと変わっています。
今夏モデルはひととおり触りましたが、富士通のARROWSはこれまでよりも独自色を薄めて、Androidの機能に寄せている印象を受けます。
例えば、ホームキーや戻るキーといった操作キーのアイコンは、Android 5.0標準のデザインに変更。
パフォーマンスをおさえてバッテリーの持ち時間を長くする「NX!エコ」は、ピュアなAndroid 5.0で提供される「バッテリーサーバー」に置き換わっています。
通知パネルのショートカットは、配置できるスイッチの数を18個まで増やしているものの、ピュアなAndroid 5.0でサポートされている機能を活かしたものになっています。
デザインの変更以外にもAndroid 5.0 Lollipopでは、地味に使える新機能がいくつも追加されてるので、これから発見していく楽しみもあります。
▼ARROWS NX F-04Gと前機種との性能比較
ARROWS NX F-04G | ARROWS NX F-02G | ||
---|---|---|---|
OS | Android 5.0 Lollipop | Android 4.4 KitKat ※後日アップデート予定 | |
CPU | 2.0GHz×4、1.5GHz×4 オクタコア | 2.3GHz×4 クアッドコア | |
RAM | 3GB | 3GB | |
ディスプレイ | 約5.2インチ WQHD(1440×2560ピクセル) | 約5.2インチ WQHD(1440×2560ピクセル) | |
サイズ | 縦 | 146mm | 144mm |
横 | 70mm | 74mm | |
厚さ | 8.8mm (10.5mm) | 9.4mm (10.9mm) | |
重さ | 155g | 166g | |
カメラ | 約2,150万画素 | 約2,070万画素 | |
インカメラ | 約240万画素 | 約210万画素 | |
バッテリー | 3,120mAh | 3,500mAh | |
保存容量 | 32GB | 32GB | |
外部メモリ | microSD / 最大128GB | microSD / 最大128GB | |
防水/防塵 | IPX5,8 / IP6X | IPX5,8 / IP5X | |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac | |
Wi-Fi MIMO | ○ | × | |
PREMIUM 4G | ○ | × | |
生体認証 | 虹彩認証 | 指紋認証 | |
Transferjet | ○ | × |
「ARROWS NX F-04G」のボディデザイン
「ARROWS NX F-04G」は、アイリスグリーン、ブラック、ホワイトの3色展開。背面にはカラーごとに異なる加工が施されていますが、今回はグラデーションとヘアライン加工の入ったブラックを選びました。
ボディのデザインは、ARROWS NX F-02Gの奇抜なデザインからオーソドックスなスクエア型に変更されています。
これまでのARROWS NXシリーズのスピーカーは、背面か底面に配置されていましたが、今作からようやくフロントに。机に置いて動画を視聴したり、音が届きにくいお風呂場でも聞き取りやすくなっているはず。これは非常に嬉しい変更点ですね。
世界初、目で画面ロックを解除できる「虹彩認証」搭載
フィーチャーフォンの時代から長らく指紋認証を採用していた富士通ですが、「ARROWS NX F-04G」では指紋認証を廃止。代わりに目で画面ロックを解除できる「虹彩認証」を搭載してます。
目の虹彩を利用する虹彩認証のセキュリティ精度は非常に高く、他人誤認率は指紋認証の1/10。また、ここ最近は指をセンサーに読み取らせても認識ミスが多かった指紋認証に比べて、虹彩認証の認識率は非常に高いという印象です。
ただ、晴れた外出先では認証率が大きく低下してしまうというのが指紋認証にはないデメリットですね。
虹彩認証は色々とコツがあるようです。これから試してみたいと思います。
世界初はもうひとつ、写真や動画などの大容量ファイルを高速転送できる「Transferjet」
「ARROWS NX F-04G」に世界初の機能がもうひとつ搭載されています。それが「Transferjet(トランスファージェット)」です。
名前だけは聞いたことあるものの、よく知らなかったのですが、大容量のファイルを近距離無線で高速転送できる技術・規格のようです。
利用方法もカンタンで「ARROWS NX F-04G」をWindows PCに接続されたTransferjetのアダプタの付近に置いたり、F-04G同士を近づけることで、スマートフォンで撮影した写真や動画を最大375Mbpsという速さで転送可能。
同じような製品はすでにいくつかありますが、Transferjetは高速伝送と使い勝手の良さが特徴のようです。
Transferjetのアダプタも提供いただきました。近く旅行を控えているのでこれはとても楽しみ。使用感については後日レポートしたいと思います。
使い倒しがいがある「ARROWS NX F-04G」
スペック競争が高まるなか「ARROWS NX F-04G」はハイスペックでありながら、世界初となる機能を2つも搭載するというある意味ズルな製品。
OSにメジャーバージョンのAndroid 5.0 Lollipopを搭載したということもあって、使い倒しがいがタップリある「ARROWS NX F-04G」をこれから1ヶ月レビューしていきたいと思います。
▼以下のリンク先から他のブロガーさんが書いた「ARROWS NX F-04G」のレビュー記事を読むことができます。
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