MMD研究所が2020年6月に「インターネットでのフードデリバリーサービスに関する調査」を実施し調査結果を発表した。
調査の結果、認知率86.5%に対して利用経験が46.4%になったことがわかった。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあってフードデリバリーサービスの利用経験が昨年と比べて大きく増加しているようだ。
利用トップは直営店のデリバリーサービス
「インターネットでのフードデリバリーサービスに関する調査」は2020年6月23日~6月26日に18歳~49歳の1都3県に住む男女1,144人を対象に実施された。
ネットやアプリを活用したフードデリバリーサービスの認知率は86.5%となり、サービス別では「Uber Eats」が最も認知率の高いサービスになっている。2位は僅差で「出前館」。3位は大きな差が空いてドミノ・ピザやマクドナルドが提供する直営店のサービスとなっている。
1年以内の利用経験では2019年9月の時点では29.9%だったが、2020年7月では46.4%までアップ。性別・年代別の利用経験では57.5%で女性20代が最も多くなった。男性では30代が最も多くなっている。
新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛が行われたことからデリバリーサービスの利用が大幅に増えたようだ。
最も利用しているフードデリバリーサービスは32.8%でドミノ・ピザやマクドナルドが提供する直営店のサービスで、認知率67%でトップだった「Uber Eats」は27.8%で2位、「出前館」は16.6%で3位となった。
一方で1年前と比較すると直営店、出前館、楽天デリバリー、LINEデリバリーともに下がったのに対して「Uber Eats」は+15.8の大幅増になっている。
最も利用しているフードデリバリーサービスを利用している理由は「好きなお店がデリバリー対応しているから」「メニューが豊富だから」「お得なキャンペーンがあるから」「クーポンが多いから」「配送料が無料だから」が上位に入った。
利用するシチュエーションは「料理をするのが面倒なとき」が最多。「その料理が食べたいとき」「外食したいが家を出るのが億劫なとき」「家から出られないとき」「イベントがあるとき」「コロナで外出自粛のため(家にいる時間が増えた)」も上位に入っている。
フードデリバリーサービスを利用して不満に思ったことは51.0%で「値段が高い」がトップ。「配達に時間がかかる」「配送料がかかる」「最低利用金額がある」などトップ2以下を大きく引き離している。
同じくデリバリーサービスで頼むものは60.8%で「ピザ」がダントツトップで「お寿司」「ファミリーレストラン」「ハンバーガー」などは20%台になった。
- 男性
- 「配達がいつになるかわからない(10代)」
- 「現金で支払おうとすると、お釣りの用意が無かった(20代)」
- 「中身が溢れていた(20代)」
- 「配達員が道をわからなくなって電話で聞いてきて説明が難しかった(30代)」
- 「PayPayが配達だと使えなかった(30代)」
- 「接触が怖い(40代)」
- 「思ったより冷めていた時があったり遅く届いたことがあったのでそういう時は困りました(40代)」
- 女性
- 「届くのが早すぎて逆に困ったことがありました。まだ準備ができていなかったので(10代)」
- 「注文した商品が写真のイメージと違ったこと(20代)」
- 「チラシやネットに載っていた写真と、商品があまりにも違い過ぎた(20代)」
- 「商品の容器がびしょびしょだった(30代)」
- 「もっと利用できる店が増えるといいなと思っています(30代)」
- 「利用したいお店が対象エリア外だったこと(40代)」
- 「配達を置き配達で注文したら自分の家では無い他人の家に届けられていた(40代)」
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