EUが2024年秋までにスマートフォン、タブレット、カメラの充電端子としてUSB Type-C(USB-C)の搭載を義務付けることで合意したことを受けて、iPhoneを始めとしたApple製品がLightning端子を廃止することが予想されています。
iPadシリーズにおいては、2018年11月に発売されたiPad Proが初めてUSB-Cを搭載。iPad Proの最新モデルはもちろん、昨年発売されたiPad mini(第6世代)、今年発売されたiPad Air(第5世代)もUSB-Cを搭載していますが、最も手ごろなエントリーモデルのiPad(第9世代)は、Lightning端子を搭載しています。
EU規制によってエントリーモデルのiPadにおいても2024年秋までにLightningからUSB-Cに移行することが予想されるなか、最新情報によればiPad(第10世代)は、A14チップとUSB-Cを搭載し、超高速通信の5Gにも対応するようです。
iPad(第10世代)は今年秋に発売か
9to5Macによると、AppleはコードネームJ272のiPad(第10世代)を開発していて、このモデルにはUSB-Cが搭載されるとのこと。これにより、販売中のすべてのiPadでLightningが廃止され、USB-Cに移行することになります。
一眼レフカメラで撮影したRAWデータや4K動画など、大容量データを転送することも多いiPadでは、転送速度が遅いUSB 2.0規格のLightning端子がネックになっていることが多く、さらにLightning端子を搭載したアクセサリが数少ないことから、多くの場面において変換コネクタを使う必要がありましたが、USB-Cに移行することで外部ディスプレイも含めた多くのアクセサリにカンタンにアクセスできるようになります。
Lightning端子を廃止すると現行のボディを利用することはできないため、iPad Proのようなフラットエッジのデザインに変更される可能性も高いでしょう。
現行のiPad(第9世代)は、10.2インチ/2,160 x 1,620ピクセルのRetinaディスプレイを搭載していますが、iPad(第10世代)は、iPad Air(第5世代)と同じ解像度(2,360 x 1,640ピクセル)になると予想されており、画面サイズも10.5インチまたは10.9インチなど、わずかに大きくなる可能性があります。
一方で、DCI-P3による広色域や高輝度なディスプレイはエントリーモデルのiPadには搭載されないようです。
チップセットは、A13 BionicからiPad Air(第4世代)と同じA14 Bionicチップを搭載することで、30%程度の性能向上が期待できます。セルラーモデルは超高速通信が可能な5Gに対応するとのこと。
今年秋にはM2チップを搭載し、MagSafeによるワイヤレス充電に対応した新型iPad Proの発売が噂されており、ここ3年間において毎年9月に新しいエントリーモデルが投入されていることからiPad(第10世代)も同じタイミングで登場するかもしれません。
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