これまでGoogleは毎年秋に発売するPixelスマートフォンに、最新バージョンのOSを搭載してきました。
最新版のOSと新型モデルにしか利用できないプレミアムな機能を搭載することで、新製品をより魅力的に見せる手法はGoogleだけでなくAppleもSamsungもその他のメーカーも同じです。
しかし、Googleが8月14日に発表するPixel 9シリーズには、Android 15ではなく14が搭載されるかもしれません。
不具合で延期?それとも…
Android Headlinesの報じた内容が本当であれば、衛星通信を活用した緊急通報や空き容量を増やすことができるアプリのアーカイブ、見られたくないアプリを隠すことができる機能、アプリペアの保存機能など、Android 15で追加される新機能の数々を箱から取り出してすぐに利用できないことになります。
発売から数週間か数ヶ月の間アップデートできないのか、それとも箱から出してすぐにAndroid 14から15にアップデートできるのかはわかりません。
それでも気になるのは今年Googleが発売時期を2ヶ月も早めたことです。
思い返せば昨年リリースされたAndroid 14は、APIの仕様が確定してプラットフォーム安定版となってからも膨大な量の不具合修正が行われ、最終ベータ版が8月に提供された段階で正式配信まで数週間と予告されたにも関わらず、品質問題でリリース時期が10月に延期されました。
Android 15についてもベータ4のリリース後、そして数日後にベータ5が配信される時期にも関わらず、不具合を修正するベータ4.1を配信するなど品質に少しの不安があります。
もしAndroid 14と同じように品質に問題があるような状況ならば、発売時期を2ヶ月も早めたことによってキャッチアップが困難になることは容易に想像できます。
品質ではなく、そもそものスケジュールで決まっていたことも考えられます。
というのもベータ5の8月提供は半年前に発表されたことで、Google内部ではそれよりも前に決まっていたはずです。
最終ベータ版をリリースしてから開発者やテスターからフィードバックを得て修正を行い、数週間後に同OSを搭載した新製品を発売するといったスケジュール設定には、さすがに無茶があるような気もします。
なお、Android 15が提供されなくても新型モデルにしか利用できないプレミアムな機能として、AIによる集合写真の生成機能「Add Me」、動画対応の超解像ズーム、保存したスクショから思い出を検索できる「Pixelスクリーンショット」など、新機能の数々がプロモ資料から明らかになっています。
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