Googleは今年中にPixelブランドのAndroidタブレット「Pixel Tablet」を発売する予定です。
スピーカーが内蔵された専用ドックと連携するなど、ただのペン操作が可能なタブレットではなくGoogle Nest Hubの良さも取り入れたスマートホームデバイスに近い製品になることが予想されています。まだメジャーとは言えない分野ですが、AppleもiPadのようなスマートホームデバイスで参入が報じられるなど拡大が見込まれています。
先行して登場するPixel Tabletには、隠し球としてProモデルも存在する可能性も報じられていましたが誤りだったようです。
チップセットを最新のTensor G2に変更か
解析屋のKuba Wojciechowskiは、以前のレポートで“Tangor”とは別のコードネーム“Tangorpro”を発見し、Pixel Tablet Proの存在をほのめかしていました。
同氏の最新レポートによると、Googleは当初“Tangor”を開発していたものの、“Tangorpro”を優先するため開発を中止したとのこと。
開発が中止になった“Tangor”はGoogle Tensorを搭載するのに対し、開発が継続されている“Tangorpro”には、Google Tensor G2が搭載されており、両デバイスの違いはチップセットのみと伝えています。
Googleは昨年秋にオリジナルのGoogle Tensorを搭載したPixel Tabletを発売することもできたかもしれません。
ただ、最新のGoogle Tensor G2を搭載したPixel 7シリーズとの同時登場はあまり良い見え方ではなく、発売を先送りして最新のチップセットを搭載してPixel 7aと同時に登場させた方が良いと考えたのでしょうか。
なお、これまで2種類存在するドックは“Tangor”と“Tangorpro”のものと報じられていましたが、今回のレポートによれば1つはスピーカー付きで、もう1つは充電のみ可能とレポートされています。
Kuba Wojciechowskiは、匿名の情報源から入手した「Pixel Tablet」のスペックも公開しています。
11インチと報じられているディスプレイは有機ELではなく解像度2560×1600ピクセルの液晶。指紋認証センサーを搭載。メモリはSamsung製の8GB/LPDDR5で、ストレージはキオクシア製の256GBとのこと。
The display on the device is a 2560×1600 CSoT "ppa957db2d" with a RT4539 LED driver.
— Kuba Wojciechowski⚡ (@Za_Raczke) January 26, 2023
RT4539 is a 6-channel LED driver, typically used for driving the backlight layer on LCDs, which means that the Pixel Tablet most likely doesn't have an OLED screen, unlike other Pixel devices. pic.twitter.com/kgx0BhHE6f
公開された実機写真(当記事トップ画像)からは厚めのベゼルや2カラムの設定画面、Material Youによるテーマアイコン、すべてのアプリにアクセスできるドロワーアイコンが表示されたタスクバーなど大画面に最適化されたインターフェース、ユーザー変更ができないモデル名の項目に“Tangorpro”と表示された設定画面も確認できます。
なお、Pixel Tabletの発表時期は毎年5月ごろに開催される開発者向けのビッグイベントGoogle I/O 2023になる見込みです。
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