厚生労働省の調査により、インターネット依存度の強い中高生は8%であることがわかり、人数にして約52万人にものぼることが明らかになりました。
中高生のネット依存割合は大人の約4倍に
厚生労働省の調査は全国の中学と高校から無作為に選ばれた264校を対象に実施し、有効回答数は約10万になったようです。調査で用いられた質問は以下の8つ。5つ以上にあてはまると「ネット依存の疑いが強い」と判断されるとのこと。
Q1 インターネットに夢中になっていると感じるか
Q2 満足を得るために、ネットを使う時間を長くしていかなければならないと感じるか
Q3 ネットを使う時間を減らしたり、やめようとしたりしたが、うまくいかなかったことが度々あったか
Q4 ネットの使用をやめようとした時、落ち込みやイライラなどを感じるか
Q5 使い始めた時に意図したよりも、長時間オンラインの状態でいるか
Q6 ネットのため、大切な人間関係、学校、部活のことを台無しにしたり、危うくしたりしたことがあったか
Q7 熱中しすぎていることを隠すため、家族や先生にうそをついたことがあるか
Q8 嫌な気持ちや不安、落ち込みから逃げるためにネットを使うか
引用元:ネット依存の中高生、国内に51万人 厚労省推計 :日本経済新聞
調査の結果、「ネット依存の疑いが強い」と判断された中高生は8%(大人の約4倍)になることがわかり、全国の中高生の人数にすると51万8000人が該当するそうです。
また、ネット依存の疑いが強い中高生の約60%が「睡眠の質が悪い」と回答し、依存していない人と比較して約2倍にもなったようです。
日常生活や健康にも影響がみられ、59%が「睡眠の質が悪い」と答え、依存がない人の2倍近く。「午前中に調子が悪い」は24%と、依存がない人の3倍近かった。
引用元:朝日新聞デジタル:ネット依存の中高生、全国に52万人 PCやスマホ没頭
ちなみに、僕は2つ該当でした。いずれの質問も時間などで評価するものではなく、自分の許容量等を問いかけるものなので5つ以上に当てはまってなくても利用時間で評価すればネット依存に陥ってるということはあるかと思います。
僕自身、時間で判断してみると十分ネットに依存しているかと思いますが、ネットをしていないと他のことが手に付かないといったことはなく、日常生活に支障をきたすといったこともありません。今回の調査はネットへの依存度が高いというよりも、どちらかと言えば実害があるかどうかを評価するものになっているかと思います。
ちなみに、調査対象が中高生ということで携帯電話やスマートフォンを利用している割合はかなり高いのではないでしょうか。ササッと調べ物ができたり、手軽に時間つぶしができるのは魅力的ではありますが、ネットをしていないとイライラしたり不安になったり、他のことが手につかなくなるなど、日常生活に支障をきたすこともあるネット依存症には気をつけたいですね。