MMD研究所が「2016年スマートフォンの利用料金に関する調査」を実施し、その調査結果を明らかにしました。
同調査は、スマートフォンを利用する1,105人の男女を対象にアンケートを実施。ドコモ・au・ソフトバンクなど大手3社を利用するユーザーは87.7%、格安SIMを利用するユーザーは9.6%になっています。
スマホの月額料金は平均6,823円、適正だと思う料金は約4,000円
大手3社のスマホ料金は6,823円、格安SIMは2,067円
調査結果によると、スマホの月額料金で最も多くの回答を集めたのは7,000円〜8,000円で、平均は6,823円となっています。
87.7%が利用する大手3社の月額料金は平均7,433円、これに対し、格安SIMは約半数が1,000円〜2,000円で、平均は2,067円となりました。
スマホ料金の満足度は、格安SIMが7割超に
スマホの月額料金に対する印象については、21%が「妥当」「安い」と回答。最も多くの回答を集めたのは45.2%の「とても高い」となっています。
大手3社の月額料金では、約半数の49.5%が「とても高い」と答えており、料金の満足度(妥当・安いの回答率)はたったの21%になっています。対する格安SIMは、71.2%が妥当または安いと回答しており、高い満足度を誇っています。
スマホ月額料金の適正料金は約4,000円、大手3社に大きな開き
スマホの月額料金の適正料金は平均4,066円となりました。大手3社が平均4,371円に対し、格安SIMは平均1,723円となっています。
平均料金との差に注目すると、大手3社が約3,000円も差があるのに対し、格安SIMはたったの344円の差に留まっています。
料金値下げは期待できない大手3社のスマホ料金、格安SIMへの移行検討が吉
総務省の要請によって、携帯3社は1月末で実質0円を廃止しましたが、高額な端末購入補助額を是正して、その分を長期契約者の割引などに活用するとの案は、実質0円廃止から1ヶ月経った現在も無視されています。
ドコモは継続して検討すると方針を示しているもの、auとソフトバンクは「その予定はない」と答えており、今後もスマホの料金が値下げされる見込みはなさそうです。
格安SIMの平均料金が大手3社の1/3であるにも関わらず、利用者が10%にも満たないのは、認知度に加えて、格安SIMの利用とキャリアからの移行に不安があるようですが、最近では、電話や店頭サポートが受けられる格安SIMも増えています。
格安SIMへの移行を検討している場合は、とりあえず、1〜2ヶ月だけ格安SIMとキャリアのサービスを並行利用して不安がなければMNPなどで完全移行するのがオススメです。
春は卒業・入学などで契約者が動く時期なので、事業者も大規模なキャンペーンを実施するものと思われます。スマホの料金に高いという印象を抱いているのであれば、キャンペーンを利用して格安SIMへの移行を検討してみてはどうでしょうか。
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