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「HomePod」レビュー

HomePod

「HomePod」レビュー

Appleのホームミュージックスピーカー「HomePod」が、日本でも2019年8月23日に発売された。

「HomePod」は、2017年6月に開催された開発者向けのイベントWWDC 2017で発表されると、翌年2月にアメリカ・イギリス・オーストラリアの英語圏で発売。遅れること約1.5年ようやく日本に上陸した。

この記事では、Siriによる音声アシスタント機能も搭載した「HomePod」のデザイン、音質、家電操作、何ができるかなどをレビューする。

目次

デザイン

HomePod - デザイン

「HomePod」は、高さ172mm・幅142mmの丸みのある円柱形。重さは2.5kgで、5分の一しかない「Google Home」がおもちゃに感じるほどの重厚感がある。

リビングからキッチンへ、キッチンからベッドルームなど部屋から部屋へ持ち運びながら利用することを想定していないヘビーなボディはファブリック素材に包まれたシンプルなデザインで、部屋の雰囲気を選ばずどこに置いても溶け込む。

ボディのトップにはLEDを搭載。「HomePod」に初めて電源を入れたときは白色に点灯、「Hey Siri」と呼びかけたとき、Siriが反応してくれるときにはSiriユーザーにとってはおなじみの波形のアニメーションが表示される。また、音楽の再生中はボリューム操作が可能なことを示す+/-ボタンが浮き上がり、指でタッチすると音量調節が可能。ダブルタップで曲をスキップしたり、トリプルタップで曲を戻すこともできる。

HomePod - タッチセンサー

一般的な家電製品の電源ケーブルはゴムに覆われたいかにも家電製品の雰囲気があるが、「HomePod」は本体と同じファブリック素材を採用。見た目の良さだけではなく太いケーブルは曲げに強く、絡まりにくい。「Google Home」や「Amazon Echo」などが巨大な電源アダプタを採用するのに対して「HomePod」は通常のプラグ形式でコンセントを支配しないのも嬉しい。

HomePod - 電源ケーブル

「HomePod」のカラーはスペースグレイとホワイトの2色。スマートスピーカーは基本的に置きっ放しになるため、天面やスピーカーまわりにホコリが溜まるため目立たないホワイトがオススメだが、LEDの輝度が低く、見づらいことに加えて日焼けも気になる。

カンタンなセットアップ

カンタンなセットアップ

「HomePod」の電源を確保すれば、iPhoneなどiOSデバイスを近づけるだけで設定のポップアップが表示され、音声と共にセットアップを進めていくとわずか数タップで完了する。

「Google Home」のように専用アプリのダウンロードは不要。「AirPods」と同じ感覚でカンタンに設定できるが、「AirPods」と違って手元にiOSデバイスがなければ「HomePod」を使用することはできない。

iOS 11にアップデートされたiPhone 5s以降のデバイスが必要

「HomePod」は基本的におまかせのハードウェア。自由に設定を変更することはできないが、音量の自動調整や視聴履歴の使用(Apple MusicのFor Youに反映される)、Siriを使用する時に光らせるか、音を出すか、天面をタッチしてSiriを起動するか、言語やSiriの声の変更、パーソナルリクエストのオン/オフなどは標準の「ホーム」アプリから変更できる。

サウンド

サウンド

「Google Home」とは比べ物にならないぐらいデカいボディの最上部にはAppleがデザインしたウーファーが上向きに配置。低音が床に響かない設計で日本のマンションでも利用しやすい。

分解レポートによれば、「HomePod」に搭載されているウーファーは本体の半分以上となる1.35kgの重さで、約410gの「Amazon Echo」や約140gの「Google Home」、約170gの「Clova WAVE」などライバル機種とは桁違いにヘビー。スピーカーの音質を決めるアクティブドライバの磁石の大きが関係していると考察されている。

ウーファーと反対側に配置されるボトムには、7つのビームフォーミングツイーターが360°配置され、どこにいてもダイレクトに音が飛び込んでくる。他のスマートスピーカーと音を聴き比べてみると音質は段違い。音を鳴らさなくても「HomePod」をコンセントに接続した時に鳴る起動音だけで違いがわかるほど。

HomePod - スピーカー

「HomePod」ならではの機能として“自動室内感知テクノロジー”が搭載されている。加速度センサーによって配置場所の変更を検知したあと、スピーカーから音を飛ばし、マイクで反響音を検出することで部屋の隅やテーブルの上、本棚の中など部屋のどこに置かれているかを認識して音を最適化して出力する。機能はオン/オフできず完全自動。わずかな時間でチューニングされるため、違いを実感するのは難しいが、様々な場所に配置しても聞こえ方が大きく変わらないことぐらいはわかる。

HomePod - 自動室内感知テクノロジー

海外向けの設計なのか音量はめちゃくちゃデカい。海外ほど広くない日本においてマックスボリュームで音を鳴らせば間接的に警察も呼べるはずだ。音量の調整は「HomePod」のトップに表示される+/-ボタンをタップしたり、iPhoneのコントロールセンターから変更したり、「Hey Siri, 音量を25%ぐらいにして」と音声でも可能だ。iPhoneのスピーカーとHomePodの音量は同期せず、別で管理されているのも嬉しい。

音声認識とSiri

音声認識とSiri

「HomePodの一番良いところって何?」と聞かれたら音声認識と答えるほど反応が素晴らしい。

「Google Home」が、はっきりと声を大きく発さないと反応しなかったの対して、高度なエコーキャンセラに対応する6つのマイクを搭載した「HomePod」はそれなりに小さい声で「Hey Siri, 今日のニュースを教えて」と発しても高い精度で聞き取ってくれる。スピーカーに無視されるという辱めは相当なものがあるが「HomePod」ではほぼない。

「HomePod」に“音楽を再生して”、“(アーティスト名)の曲を再生して”、“夏っぽい曲をかけて”などと話しかければ、Apple Musicで用意されている5,000万曲以上のライブラリから音楽をセレクトして最高の音質で再生してくれる。

ただし、対応するのはApple Musicのみ。SpotifyやLINE MUSICなどサードパーティの音楽サービスでは音声操作が利用できないため、AirPlayを使ってiPhoneやMacなどから「HomePod」に音楽を転送する必要がある。

「HomePod」と「Siri」ができること

「HomePod」と「Siri」ができること

「HomePod」に“Hey Siri”と話しかけてで何ができるのか気になっている人も多いはず。基本的なものに加えて以下のような要望にも答えてくれる。

  • 「○○さんに電話して」
  • (着信中に)「電話に出て」
  • 「今の電話、誰から?」
  • 「新しい留守番電話を再生して」
  • 「新着メッセージはある?」
  • 「この曲のタイトル教えて?」
  • 「この曲を誰が歌ってる?」
  • 「○○という歌詞の曲をかけて」
  • 「ラーメンのタイマーを3分にセットして」
  • 「別のタイマーを2分でセットして」
  • 「今日は傘が必要?」
  • 「1番近いコンビニは?」
  • 「会社までの道は混んでる?」
  • 「今日のニュースは?」
  • 「今日の予定は?」
  • 「○○というイベントを明日の午後7時に作成して」
  • 「買い物リストに牛乳を追加して」
  • 「野球の結果を教えて」
  • 「今日の株価はどんな感じ?」
  • 「1カップは何ミリリットル?」
  • 「大さじ一杯は小さじ何杯分?」
  • 「iPhone or Apple Watchどこ?」
  • 「スカイツリーの高さは?」

家電操作

HomePod - ボトム

「HomePod」では、「Hey Siri, エアコンをつけて」といった音声操作で家電製品を操作することも可能。いちいちリモコンを探す必要がなく、料理を作っている時や子供を抱えている時など手が離せない時にテレビの音量を下げたり、「Hey Siri, おやすみ」と言えばテレビエアコン、照明をまとめてオフにできるなど音声による家電製品の操作はとても便利だ。

基本的に「HomePod」で家電製品を操作するにはHomeKitに対応した製品が必要なるが、ラインナップが非常に限られていて現実的ではない。

HomeKitほどカンタンではないが、iOS 12で追加されたSiriショートカットと「Nature Remo」などのスマートリモコンを利用すれば、家電を買い換えることもなく少ない費用で「HomePod」による家電操作が可能になる。

まとめ: HomePodを買うべき人は?

まとめ: HomePodを買うべき人は?

海外でも高く評価されたように「HomePod」の音質は他のスマートスピーカーに比べて非常に満足度が高く、どんな部屋にも合うデザインや優秀な音声認識の精度、専用アプリ不要なカンタンなセットアップなどを取ってもライバル機種を大きく引き離している。

音声アシスタントのSiriは、天気や現在時刻、日の出および日の入りの時間、ニュース、株価の確認、翻訳、単位変換、計算に加えて、カレンダーやリマインダーの登録、「HomePod」から電話をかけたり、着信を受けるといったiPhoneとの連携機能も充実している。

ただ、連続した命令ができず、毎回「Hey Siri」が必要なのは非常に面倒。Siriの進化スピードはアレクサやGoogleアシスタントに比べて遅く、数週間後に正式配信される「iOS 13」でようやく複数の声を識別して個人に対応したメッセージやカレンダーにアクセスできるようになるが「Google Home」は2年も前に対応している。

iOS 13ではiPhoneを近づけるだけで通話や音楽を転送できる

iOS 13ではiPhoneを近づけるだけで通話や音楽を転送できる

価格も高い。「Google Home」と「Amazon Echo」が約1万円、「Google Nest Hub」などディスプレイ付きのスマートスピーカーが約1.5万円で購入できることを考えると税抜32,800円は高すぎる。国内メディアの先行レビューでは「HomePod」を2台並べてステレオサウンドで楽しめる機能が紹介されていたが、2台も購入すれば金額は7万円を超える。

「HomePod」が1年以上も前に発売された製品ということを忘れてはいけない。早ければ2020年にも低価格版の「HomePod」が登場するとの噂もあるが、このタイミングで2台も購入するのはかなりの勇気がいる。

「HomePod」の購入を検討するべき人は、無類のApple好きかApple Musicのヘビーユーザー、高音質Siri付きスピーカーが欲しい人、Google HomeやAmazon Echoの低い音声認識に耐えられない人だろう。

GOOD

  • どんな部屋にも合うシンプルなデザイン
  • 非常に優れた音質
  • 大きな声でなくても正確に聞き取る音声認識
  • 非常にカンタンなセットアップ
  • 爆音も奏でるスピーカー

BAD

  • 競合比で約3倍の価格
  • ライバルに大きく引けを取るSiriの音声アシスタント機能
  • 音声操作に対応するのはApple Musicのみ

「HomePod」を購入する

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Yusuke Sakakura

iPhone・Androidやスマートスピーカーに関するニュースはもちろん、レビューも届けるブログメディア「携帯総合研究所」主宰。元システムエンジニア、iPhoneの料金を3社間で比較できるシミュレーターの開発も

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