今夏登場と予告されていたNothing Phone (2)の発売日が7月に決定しました。
Nothing Phone (2)は、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載した“よりプレミアムな”スマートフォンとして登場します。
NothingのカールペイCEOがForbesのインタビューにてNothing Phone (2)の情報を明かしています。
同氏はスマートフォン業界は世界で最も成功が難しい業界の1つで、数多くの老舗企業が失敗するのを見てきたとコメント。また、新興企業も2つ目の製品を発売できないことが多いとしています。
日本でも老舗の京セラが個人向けの携帯端末事業から撤退し、残っている日本メーカーは片手に収まるほど。新興のバルミューダも2つ目の製品を出せずに撤退しました。
今夏、Nothingは2台目のスマートフォンを発売できる数少ない新興企業になります。
2台目の発売を可能にした前作のNothing Phone (1)は、初代iPhoneの約半分となる75万台近くを売り上げたとのこと。巨大な米国市場をほぼ相手にしていなかったことを考えても成功と言えるでしょう。
成功の理由は特に若い世代にウケたこと。そして、Androidに乗り換えたいiPhoneユーザーの魅力的な選択肢になれたこと。カールペイによれば、iPhoneからNothing Phone (1)に乗り換えるユーザーは競合に比べて3倍から4倍になっているそうです。
また、Nothingのアイデンティティにもなっている透明なデザインと背面が光るGlyphインターフェースが購入理由の第1位であることが明らかになっています。インパクトの強い透明なデザインは他社も真似するほどで、直近ではBeatsが透明なボディのフルワイヤレスイヤホンBeats Studio Buds+を6月中旬に発売します。
透明なデザインを継承することがほぼ確実なNothing Phone (2)には、前作の4,500mAhよりも多い4,700mAhのバッテリーが搭載されるそうです。
iPhone 14 Pro Maxの4,323mAhよりも大容量とのことですが、OSもチップも大きく異なるので電池持ちを比較する上ではあまり参考になりません。むしろ5,000mAhのバッテリーを搭載するXperia 1 VやGalaxy S23 Ultraに比べれば300mAhも少ないです。それでも電池持ちが不安になるほどバッテリー容量が少ないわけでもありません。
カールペイは発売日について7月と明かしています。Nothing Phone (2)は発売当初から米国でも入手が可能とのこと。前作が発売された日本で発売時期が他国に比べて大きく遅れることはないでしょう。
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