Nothingが2023年の最新スマートフォン「Nothing Phone (2)」を発表しました。
Nothing Phone (2)の発売以降も前作のNothing Phone (1)の販売は続くため、どちらを購入するのか悩んでいる人や、発表されたばかりのNothing Phone (2)がどれぐらい進化したのか違いが気になる人も多いはず。
この記事では、最適なNothing Phoneを選ぶために必要な「Nothing Phone (2)」と「Nothing Phone (1)」の違いを比較しています。ぜひ購入の参考にしてください。
「Nothing Phone (2)」と「Nothing Phone (1)」の違いを比較
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
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デザイン | ||
素材 |
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カラー | ホワイトダークグレー | ホワイトダークグレー |
価格と容量 |
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大きさ |
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重さ | 201.2 g | 193.5 g |
ディスプレイ |
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メインカメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップ |
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メモリ | 8GB/12GB | 8GB/12GB |
電池持ち |
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ワイヤレス充電 |
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5G | Sub6 | Sub6 |
SIM |
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Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
FeliCa | X | X |
防水・防じん | IP54 | IP53 |
USB | USB-C | USB-C |
セキュリティ |
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センサー |
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アップデート |
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パッケージ内容 |
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価格と容量
“よりプレミアム”になったNothing Phone (2)は、Phone (1)から値上げされました。
最低価格の8+128GBモデルは6,000円値上げされ、12+256GBは10,000円値上げ。新たに512GBの大容量モデルも追加されています。
デザインとカラー
Nothing Phone (2)は、Phone (1)のデザインをベースにしていますが、背面のガラスパネルがエッジに向かって緩やかにカーブを描くことで、手にフィットするよう変更されました。
カーブしたガラスパネルに合わせてアルミフレームは、やや薄く変更されています。
ガラスの中に収められた最大の特徴であるGlyphインターフェースは、形状は変わらないものの、LEDバーが5個から11個に分割されたことで一目で違いがわかります。
また、ライティングゾーンが12から33まで増加したことで、より多彩な光の演出を可能にしています。
ライティングゾーンの増加によって、Glyphの光でタイマーの進捗状況を確認したり、スピーカーの音量確認、Uberの配車やUber Eatsによるデリバリーの進捗状況を確認できる「Glyph Progress」が実現。
明るさの自動調整も追加されるなど、機能性が大幅に向上しています。
ディスプレイ
画面サイズは6.55インチから6.7インチに大型化しています。ベゼルの幅は細くなったことで高く評価されていたデザイン性がさらに向上。
LTPOテクノロジーの導入によって最小1Hzのリフレッシュレートに対応したことで消費電力が改善。常時表示ディスプレイを愛用する人にとっては嬉しい改善です。
画面の明るさもピーク輝度が1,200ニトから1600ニトまで向上し、日差しの強い屋外でも快適にカメラを構えたり、マップアプリで地図を確認できるでしょう。
カメラ
カメラは50MPの広角レンズと超広角レンズこそ同じですが、ハードウェアとソフトウェア共に大きく進化しています。
新しい18ビットISPによって前作の4,000倍となるカメラデータをキャプチャし、鮮やかさ、色、トーンを最大限に引き出す高度なアルゴリズムが実現。
キャプチャ量が3フレームから8フレームに向上した新しいAdvanced HDRによって肉眼とほぼ遜色ない画像に仕上げたり、子どもやペットなど動く被写体を撮影する際に有効なAI技術を採用した新しいMotion Capture 2.0も追加されます。
ズーム撮影では、あらゆるシーンをディテールまで残せる”2倍のSuper-Res Zoomに対応。
フロントカメラは大きさも性能も2倍の32MPビッグセンサーを搭載。広角レンズと共にイメージセンサーも変更されました。
4Kの動画撮影は、よりなめらかな映像を記録できる60fpsに対応。スローモーションも最大120fpsから480fpsに、タイムラプスは4Kに対応。さらに、子どもを追いかけている時など激しい動きでカメラを撮影してもブレを大幅に低減できるアクションモードにも初めて対応しています。
以下の写真はPhone (2)とPhone (1)を撮り比べたもの。色の鮮やかさ、ディテールに大きな違いがあり、カメラの画質が大幅に改善されていることがわかります。特にズーム撮影の画質はまったくの別物です。
チップセット
Phone (1)のSnapdragon 778Gは、ミドルレンジ向けのチップセットでしたが、Phone (2)ではSnapdragon 8+ Gen 1を採用しています。
Nothingは、チップセットのグレードアップによって総合的なパフォーマンスが80%も向上し、アプリの起動時間は最大で半分に短縮されると説明しています。
スマートフォンの性能を数値化するベンチマークテストを比較したところCPUは50%〜70%アップ、マシンラーニングは40%アップ、ゲームなどの快適性に関わるグラフィック性能は3倍といった大幅な性能アップを遂げています。Snapdragon 8+ Gen 1は発熱問題が気になるところですが、高い負荷を長時間かけた時の性能も別次元のレベル。端末の温度上昇や電池の消費量は大きいものの、実際の使用感としては優れたパワーコントロールをもたらすNothing OS 2.0によって発熱は気にならないレベルに仕上がっています。
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
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Geekbench 6 |
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Geekbench 5 |
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Geekbench ML | 522 | 370 |
3D Mark WLE | 2,428 | 768 |
3D Mark WLES |
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電池持ち
バッテリー容量は4,500mAhから4,700mAhに増量。急速充電時の出力も33Wから45Wにアップし、わずか55分でフル充電できるとのこと。
前作同様に最大15Wのワイヤレス充電と、Nothing Earなどワイヤレスイヤホンを充電できる5Wのリバースチャージに対応しています。
LTPOテクノロジーとより新しいチップセットによって消費電力が改善されたこともあって、Nothing Phone (2)の電池持ちは大幅に改善されています。
筆者が行ったバッテリーテストでは、400枚以上の写真を撮影して画面オンの時間が6時間を超えても電池が切れなかったので多くの人が電池持ちに満足するはずです。
まとめ:Nothing Phone (1)からの買い替えはあり?
Nothing Phoneの最大の強みはデザインです。Phone (1)は見た目で大きな注目を集めたのに対して、Phone (2)は機能性を重視したアップデートになっていると感じます。
最大の特徴であるスケルトンボディは背面のカーブガラスによって持ちやすくなり、GlyphインターフェースはLEDバーを分割し、ライティングゾーンを大幅に増やしたことでタイマーの進捗状況やUber Eatsのデリバリー状況を確認できるなど機能性が強化されました。
これらのアップデートが実際に役立つものかは触ってみないとわかりませんが、後日公開するレビューで詳しく触れたいと思います。
今ある情報ではNothing Phone (2)はマイナーアップデートという感想です。Phone (1)から買い替えるかどうかはNothing OS 2のアップデートを待ってからでも良いでしょう。その頃には参考になるレビューも揃っているはずです。