RAVPowerから発売されたiPhoneの7.5W高速/急速ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリー「RP-PB080」をレビュー。充電スピード、充電時間、充電回数はもちろん、実際に使ってみた感想・使い勝手など提供いただいたサンプル品を元に気になるポイントをお届けする。
RAVPower
世界初、iPhoneの高速ワイヤレス充電対応モバイルバッテリー
スマートフォンをケーブルに繋がずに充電できるワイヤレス充電。日本では“置くだけ充電”として対応するスマートフォンが続々と発売されていたが、充電スピードが遅いことから普及せず、ついに対応モデルが発売されなくなってしまった。ただ、昨年発売されたAppleのiPhoneやSamsungのGalaxyなど充電スピードを大幅に改善した“高速ワイヤレス充電”に対応したスマートフォンが登場。これをキッカケに再びワイヤレス充電に注目が集まっている。
ワイヤレス充電のメリットはケーブルに繋がず充電パッドにスマートフォンを充電できること。一方でデメリットは充電スピードが遅いこと。前述したとおり最近では充電スピードが改善されているが、高速ワイヤレス充電に対応した製品はまだ少ない。
特にiPhoneの7.5Wの高速ワイヤレス充電に対応した充電器はごくわずかだが、その高速ワイヤレス充電に対応した世界初のモバイルバッテリーが国内外で多数の製品を発売するガジェットメーカー、RAVPowerから発売された。
どこでもワイヤレス充電が可能に
ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーと聞いて「移動中にワイヤレス充電?」と思う人もいるかもしれないが、もちろんそんな使い方はしない。持ち運び可能なワイヤレス充電器と聞けば便利に思えるはずだ。
iPhone Xを購入してからワイヤレス充電を使っているが利用するのは就寝前がほとんどで利用機会は多くない。というのも充電中はスマートフォンをパッドの上に置いておく必要があり、充電器はコンセントに繋がっているため手に届くところにスマートフォンがなく充電中は何もできなくなってしまうからだ。
ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーであればコンセントに繋がっている必要がなく持ち運びができるため、ながら充電はできなくても充電中のスマートフォンを手元に置いておけるので通知や着信をすぐに確認できる。出張先や旅行先、ベッドの枕元でもワイヤレス充電が利用できるのも嬉しい。
デザイン
2018年2月23日に発売されたRAVPower製の「RP-PB080」はワイヤレス充電パッドを搭載した大容量のモバイルバッテリーだ。
縦長のボディには充電開始/バッテリー残量を確認できるボタンとモバイルバッテリー本体を充電するmicroUSBポート、スマートフォンを有線充電できる5V/2.4AのUSBポートが配置。天面にはワイヤレス充電パッドとバッテリー本体の残量を4段階で確認できる青色LEDが搭載されている。
側面にはワイヤレス充電中に充電状態を知らせるLEDがある。待機状態ではLEDが赤色に点灯し、スマートフォンを検知できない場合は15秒後に自動で消灯する。ワイヤレス充電に未対応のスマートフォンを検知したり異常を検出した場合は赤色で点滅する。正常に充電できた場合は緑色に点滅し、充電が完了すると緑色で点灯し約15〜20秒後に自動で消灯する。
- 赤色点灯:待機状態。15秒後に消灯
- 赤色点滅:異常検出
- 緑色点灯:充電完了。15〜20秒後に消灯
- 緑色点滅:充電中
ボディはサラサラのプラスチックでキズつきやすい。中央に配置されるワイヤレス充電パッドはゴム製でスマートフォンが滑ることはなく充電が中断する心配がない。また、リング状の上下部分だけが少し高くすることで空間を作り、充電時に発熱しない安全な作りになっている。もちろんケースを付けたままでもワイヤレス充電が可能だ。
「iPhone X」を4時間でフル充電に。最大2.7回充電可能
充電回数
バッテリーは10,400mAhと大容量。ワイヤレス充電の場合は、iPhone X/iPhone 8 Plusなら約1.8回、iPhone 8なら約2.6回、Galaxy S8なら約1.5回充電できる。USB充電の場合は、iPhone X/iPhone 8 Plusなら約2.7回、iPhone 8なら約4回、Galaxy S8なら約2.4回充電できる。
USB充電よりもワイヤレス充電の方が多く容量を消費するため、1日に何回も充電する場合は極力USB充電を利用した方が良い。
- iPhone X/iPhone 8 Plus:約1.8回(ワイヤレス)、約2.7回(USB)
- iPhone 8:約2.6回(ワイヤレス)、約4回(USB)
- Galaxy S8:約1.5回(ワイヤレス)、約2.4回(USB)
充電時間、充電スピード
ワイヤレス充電は、一般的なワイヤレス充電器に比べて充電スピードが50%も速い高速規格にも対応。Galaxyシリーズでは10Wの急速ワイヤレス充電、AppleのiPhoneシリーズは7.5Wの高速ワイヤレス充電が利用できる。
手元のiPhone Xで高速ワイヤレス充電を利用したところ約4時間で0%から100%までフル充電できた。ACアダプタを使う据え置き型のワイヤレス充電器「Belkin Boost Up Wireless Charging Pad」と同じ充電時間でUSB充電と比較しても30分しか変わらないほどだ。なお、公称値ではiPhone Xが約3.5時間、iPhone 8 Plusが3.7時間、iPhone 8が約2.5時間でフル充電可能と案内されている。
寝ている間に全デバイスをフル充電に
モバイルバッテリーを充電しつつスマートフォンも充電できるため、寝る前に充電しておけば起きた時にモバイルバッテリーとスマートフォンをフル充電にしておくことができる。
なお、USB充電とワイヤレス充電それぞれを単独で利用できるだけでなく、2つの充電方法を利用してスマートフォンとタブレットを同時に2台充電することも可能だが、メーカー非推奨となっている。
多数の安全機能+あんしんの長期保証付き
駅構内や飛行機内で発火・爆発事故が相次ぐモバイルバッテリー。経済産業省は2019年2月から基準を満たさない製品は日本国内で販売できないように法規制を行うが、今回レビューした「RP-PB080」は、過充電・過電流・過電圧・過熱の防止対策に加え、異物検知・温度制御の機能付き。18ヶ月間(製品登録で+12ヶ月)の安心保証とアフターサービスも付いているため安全に利用できる。旅行や出張にも便利な携帯できるワイヤレス充電器
ワイヤレス充電器は通常のUSB充電器のようにカンタンに持ち運びができないため、自宅や職場などそれぞれの場所に置いておかなければいけない。一方でワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーの「RP-PB080」なら持ち運びができるため旅行や出張先など、どこでもワイヤレス充電が利用できる。
まさに“持ち運びできるワイヤレス充電器”、まだワイヤレス充電器を持っていない人はもちろん、既にワイヤレス充電を使っている人にもオススメしたい1台だ。
「RP-PB080」の販売価格は5,999円、Amazon.co.jpで購入できる。なお、本日2月25日までの期間限定で10%オフで購入できるクーポンコード「PB080001」が配布中。カートの画面でコードを入力すると5,399円で購入できる。
RAVPower モバイルバッテリー RP-PB080のスペック
サイズ | 160.3×80.0×23.0mm |
重さ | 約324g |
バッテリー容量 | 10,400mAh |
ワイヤレス充電出力 | iPhone:最高7.5W、Android:最高10W |
充電回数(ワイヤレス) | iPhone X/iPhone 8・・・約1.8回 iPhone 8・・・約2.6回 Galaxy S8・・・約1.5回 |
充電時間(ワイヤレス) | iPhone X・・・約210分間 iPhone 8・・・約150分間 iPhone 8 Plus・・・約220分間 |
USB充電出力 | 最大5V/2A |
充電回数(USB) | iPhone X/iPhone 8・・・約2.7回 iPhone 8・・・約4回 Galaxy S8・・・約2.4回 |
本体入力 | 最大5V/2.4A |
本体充電時間 | 5.5〜6時間 ※2A以上出力のUSB充電器使用時 |
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