日本時間13日からTwitterの非公式アプリが使えなくなっており、Twitterは原因について開発者らがTwitterの各種データを取得するために利用しているAPIの使用「ルール違反」であることを明かしたものの、具合的にどういったルールに違反したのかは明らかにされていませんでした。
そこでTwitterは開発者向けのルールを更新して、非公式アプリを正式に禁止することにしたようです。
Twitterが日本時間1月20日に更新した開発者契約の「ライセンス素材の利用に関する制限」において「Twitterアプリケーションの代替または類似のサービスや製品を作成したり、作成すること」との項目が追加されています(現在は英語版のみ)
これにより開発者らはTwitter公式アプリの代替または類似となる非公式アプリの開発が禁止されたことになります。
use or access the Licensed Materials to create or attempt to create a substitute or similar service or product to the Twitter Applications
今回の事態は日本時間13日にAPIの使用が突如停止になったことが始まり。これにより非公式アプリでツイートだけでなくログインすらもできなくなりました。Twitterは沈黙を続けていましたが15日には流出した社内メッセージをもとに不具合ではなく意図的なものと報じられます。
それでも説明せず、ようやく5日後の18日にルール違反が理由で非公式アプリが利用できなくなっていることを明かし、今日20日になってルール違反になるようにルールを変更しました。
また、すべてのことを事前に説明や通達せずにやったことで余計に開発者とユーザーを混乱に陥れています。
Twitterが非公式アプリを強制的に終わらせたのは名目上はルール違反ですが、本当の目的な収益的なことでしょう。
Twitterでは、イーロンマスクの買収以降、広告収入が大幅に減少していますが、非公式アプリはTwitterに広告収入をもたらしません。半ば強制的に公式アプリに移行させることで広告の価値と収入を上げる狙いがあるものと思われます。
また、Twitter Blueでも間もなく広告の表示量を半分にする特典を提供する予定で、サブスクの価値を高めつつ広告収入を減らしなくない思惑が感じ取れます。