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日本版「Xiaomi Pad 5」レビュー。最高の格安Androidタブレット

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Yusuke Sakakura更新日:2021/11/12 12:17
日本版「Xiaomi Pad 5」レビュー。最高の格安Androidタブレット

2年前に日本市場に参入。auやソフトバンクも取り扱いを開始するなど存在感を増すXiaomi(シャオミ)、この2年間はコストパフォーマンスに優れたスマートフォンで評価を高めてきましたが、新たな挑戦として2021年10月にAndroidタブレット「Xiaomi Pad 5」を日本でも発売しました。

現在のタブレット市場は、AppleのiPadシリーズが多くのシェアを占めている一方でAndroidタブレットの存在感は小さいものになっています。

しかし、この1年間で在宅ワークやオンライン授業の増加、おうち時間の充実をキッカケにAndroidタブレットの注目度が再び上昇。Googleによれば、Androidタブレットのアクティベーション数は前年同期比で20%も増加しているとのこと。シャオミが3年ぶりに「Xiaomi Pad 5」を発売した理由にも繋がっているはず。

再び活気を取り戻しつつあるAndroidタブレット、どれを購入していいのかわからないという人も多いと思いますが、今回レビューする日本版「Xiaomi Pad 5」は購入を検討すべき第1軍に確実に入る製品です。気になる電池持ちや海外版と異なる日本版の仕様、タブレットの性能など感想を書いているので、ぜひ購入の参考にしてください。

Xiaomi Japan

約4万円。コスパ抜群のAndroidタブレット登場

Xiaomi Pad 5

Xiaomi Pad 5の本体サイズはB5ノートをわずかに小さくした程度。自宅で作業するのも良し、カバンに入れて持ち運ぶのも良しの大きさです。

デザインはiPad ProやiPad miniに酷似しています。前面は指を置ける程度のベゼルに覆われ、側面はフラットエッジのメタル素材、背面には質感がサラサラのマットガラスを使用しています。高級感があるとは言わないまでも4万円とは思えないほどの質感です。

高い質感のメタルフレーム
高い質感のメタルフレーム
背面はサラサラのガラスパネル
背面はサラサラのガラスパネル

背面の左上には本体から大きく突き出たカメラユニットが搭載されているため、机に置いて使用する場合は多少のガタツキが生じます。別売り11,800円のペンデバイス「Xiaomi Smart Pen」を使用する場合は少しストレスになるかもしれません。

本体から突き出た13MP/最大4K、30fpsのカメラ
本体から突き出た13MP/最大4K、30fpsのカメラ
机に置いた時にガタツキがやや気になる
机に置いた時にガタツキがやや気になる

側面にはXiaomi Smart Penをマグネットで吸着して持ち運びできる充電ポートを配置。反対側の側面には純正キーボードカバー専用の端子も搭載されています。ただ、残念ながら純正キーボードカバーは日本向けに発売されていません。

タブレットは電子書籍や動画など各コンテンツを消費するためのリーダーデバイスで「買っても使わない」という人も多くいると思います。自身も買っては使わなくなったタブレットが何台もあってトラウマのようになっていましたが、ここ最近のタブレットは優れたペンデバイスとキーボードカバーによって、ブログを書いたり動画を編集するなどクリエティブな作業ができるようになりました。それだけにキーボードカバーが用意されていないのは残念です。

Bluetoothキーボードで代用可
Bluetoothキーボードで代用可

もちろんXiaomi Pad 5でもBluetoothキーボードを利用できますが、本体とは別にキーボードとタブレットスタンドを持ち運ぶ必要があります。

タブレットに加えて2つのアクセサリを持ち運ぶのは外出先であっても室内であっても小さくないストレスになるんですよね。1台3役のキーボードカバーはもはやタブレットになくてはならないアクセサリなので、日本向けにもキーボードカバーを販売して欲しいというのが正直な感想です。

JIS配列のキーボードを用意するなど、コスト面で難しいのは重々承知ですけどね。。。

Xiaomi Pad 5の画面サイズは11インチです。動画視聴やビデオ会議にはちょうど良い大きさで、オンライン会見からYouTubeやNBA Rakutenといったエンタメまで快適。画面の明るさも十分です。

大きな特徴は一般的なワイド比率16:9に限りなく近い縦横比16:10であること。YouTubeなど多くの動画再生時に表示される黒帯の領域が小さく、自分の顔が画面に映り込む面積が小さいので没入感が高く、動画に集中できます。

YouTubeなどワイド動画は黒帯の領域が小さく表示される
YouTubeなどワイド動画は黒帯の領域が小さく表示される

ディスプレイは表現力の高い有機ELではなく液晶のため、コントラストが乏しく液晶らしい物足りない映像が映し出されますが、4万円という価格を考えれば我慢できる程度です。

動画の画質には少し問題があるようです。Xiaomi Pad 5はWidevine 1に対応しているため、本来であればHD画質が楽しめるはずですが、NetflixではHD画質が選べず、Amazonプライム・ビデオではHD画質に設定できることもあれば、できないこともあるといった不具合のような事象が起きています。Amazonプライム・ビデオでは端末の再起動で治りましたが、Netflixは治らずレビュー期間は一度もHD画質を選べたことがありません。これは非常に痛い動作内容です…アップデートによる改善に期待です。

Netflixの最大画質はSD
Netflixの最大画質はSD

動画の臨場感を何倍にも増幅してくれたのがドルビーアトモス対応の4スピーカーオーディオでした。音質そのものは驚くべきものではありませんが、音圧やドルビーアトモスによる3Dサウンドの表現力は4万円とは思えないほどです。

バッテリーは大容量の8,720mAhで、Netflixの動画ストリーミングであれば約7時間30分の連続視聴が可能でした。十分な電池持ちですが、公称時間の18時間に比べると物足りません(ストリーミングを伴わない数字かな?)

大画面を有効に活用できる画面分割にも対応しています。

と言ってもAndroidの標準機能そのまま。非対応アプリを強制的に分割表示する独自UIを提供するメーカーもありますが、MIUI for Xiaomi Padにそういった機能はないため、NetflixやInstagramなどの非対応アプリは分割表示できません。

画面分割。ドラッグ&ドロップでテキストのコピーも可能
画面分割。ドラッグ&ドロップでテキストのコピーも可能

小窓で動画を再生できる「ピクチャ・イン・ピクチャ」、分割表示のほかにもアプリを重ねて表示できる「フローティングウィンドウ」機能にも対応しています。ゲームをしながら攻略サイト・攻略動画を見たり、リモート会議しながら調べ物をすることもできます。

アプリを重ねて表示する「フローティングウィンドウ」。対応アプリのみ利用化。
アプリを重ねて表示する「フローティングウィンドウ」。対応アプリのみ利用化。

チップセットはハイエンド向けのSnapdragon 860を搭載しているため、画面分割を使ってアプリを同時表示してもモタつくことなく操作可能。負荷の高いCoD Mobileやウマ娘といったゲームも快適にプレイできました。

当記事で使用している写真はRAW撮影したものをLightroomで編集したものです。基本補正やトーンカーブ、カラーグレーディング、プリセットの選択など高度な写真編集も快適です。

注意が必要なのはXiaomi Pad 5はGPSを搭載していないこと。ポケモンGOやPikmin Bloomはプレイできません。詳細な検証はしていませんがドラクエウォークはプレイできました。

まとめ:iPadに及ばずとも最高の格安Androidタブレット

SCORE4.0
5
Xiaomi Pad 5

It's GOOOOD!!

  • 43780円の格安Androidタブレット
  • 電池長持ちの大容量バッテリー
  • 優れた4スピーカーサウンド
  • 高い質感のボディ

TOUGH...

  • 指紋認証センサー、GPS、SD非対応
  • 大画面に最適化されてないUIとOS
  • 不安定?不具合のある画質(Widevine)の仕様

Xiaomi Pad 5は間違いなく優秀な格安のAndroidタブレットです。この価格、この性能、この質感のAndroidタブレットを他に探しても見つからないでしょう。日本で販売されている最高のAndroidタブレットは現時点でXiaomi Pad 5だと思います。

ただ、これはあくまでもAndroidタブレットに限った話。「iPadとXiaomi Pad 5どっちがおすすめ?」と聞かれたら、予算内に収まるのであればiPadをおすすめします。

今年9月に発売されたばかりの第9世代iPadは便利な指紋認証を備え、大画面に最適化されたアプリやiPadOSによる成熟したソフトウェア体験が楽しめます。キーボードカバーやペンデバイスなどのアクセサリ、MacBookやiPhoneといったApple製品との連携機能も充実しています。

冒頭で書いたとおりXiaomi Pad 5の発売はシャオミにとって新たな挑戦で、これからの進化に期待がかかるタブレットです。

期待したいのはAndroidの進化と改善です。現在のAndroidは大画面に最適化されたアプリが少なく、画面分割に対応していないアプリも多いなど、OSがハードウェアに追いついていない状況です。

幸いにもGoogleは大画面に最適化された新OS「Android 12L」を2022年3月にリリースすることを発表しているため将来的な改善が期待できます。

iPadに対するXiaomi Pad 5のアドバンテージがあるとすれば格安とも言える価格でしょう。

第9世代iPadの64GB/39,800円、256GB/57,800円に対して、Xiaomi Pad 5は128GB/43,780円。動画視聴や在宅ワークでのテレビ会議など、リーダーとしての利用を考えているのであれば、1.4万円も多めに出してiPadを選ぶよりもXiaomi Pad 5を選ぶことをおすすめします。

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