Nothingの2023年最新フラグシップスマートフォン「Nothing Phone (2)」が発表されました。
メディア向けに開催されたプレブリーフィングにて、ひと足先に実機を触ってきたのでフォトレビューをお届けします。新機能や変更点、スペックについては別の記事で詳しく解説しているのでそちらをどうぞ。
見た目よりも機能進化で便利に
画面サイズが前作に比べて0.15インチ増えて6.7インチに大型化したNothing Phone (2)。幅も0.6mm増えて76.4mmですが、カールペイCEOは満足の持ち心地と表現します。
持ちやすさの正体は最大の特徴であるスケルトンの背面にあります。
前作のPhone (1)ではフラットガラスを採用していましたが、Phone (2)ではガラスのエッジ部分がカーブ形状に変更。それに合わせて側面のアルミニウムフレームを薄くするなど人間工学に基づいてアップデートされています。
新しくなったNothing OS 2.0では、アプリのアイコンがモノクローム化されます。もちろん変更も可能。
最も大きな進化はウィジェットにあります。これまでは指が届きにくいクイック設定パネルを開いてからオン/オフする必要があった「おやすみモード」などのボタンをホーム画面とロック画面に配置することが可能に。ロックさえ解除することなく、アクセスポイント(テザリング)を利用することもできます。
新しいエッジカーブのガラス内に収められた光と音で通知するGlyphインターフェースは、タイマーの進捗やUber Eatsの配達状況を確認することが可能になり、見た目の派手さでだけではなく機能性が向上。
さらに、指定したアプリから通知が届くと、スマホを開くまでGlyphが点灯し続けるEssential通知も追加されます。
#NothingPhone2 の新機能「Glyphタイマー」
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) July 11, 2023
画面を見なくてもタイマーの大体の残り時間を確認。サードパーティとの連携でUber Eatsのデリバリー状況を確認することも
ダイナミックアイランドの簡易版みたいな pic.twitter.com/LGWN7wZgno
カメラは「レンズが多ければ写真や動画の画質が良くなるという考えから、そろそろ解き放たれるべき」というコンセプトをもとに、前作では2つのレンズを搭載していましたが、それはフラグシップのPhone (2)でも変わっていないようです。
大きく進化させたのはカメラセンサーや前作に比べて4000倍のデータをキャプチャできるISPなど中身のハードウェアと、ソフトウェアパワーで画質を向上するコンピュテーショナルフォトグラフィです。Phone (1)でイマイチだったカメラがどれほど良くなっているのか楽しみ。ぜひ近日公開するレビューで確認してください。
フロントカメラも大きさも性能も2倍の32MPセンサーを搭載。顔認証は顔の一部が隠れていても認証できるとのことで、マスクをつけていてもスムーズに認証できるかもしれません。
カラーはホワイトとダークグレーの2色。前作のブラックが比較しなくてもわかるほど明るいダークグレーに変更されました。MKBHDのレビューでも感じましたが、Glyphの色味も前作のグリーンがかった白から改善されています。
筆者はPhone (1)でホワイトを選びましたが、Phone (2)ではダークグレーの方が人気が出そうな気がします。
ということでショートなフォトレビューでした。じっくり触る機会があるので電池持ち、Snapdragon 8+ Gen1の気になる発熱、カメラの画質、Glyphは実用的なのかなど細かな点も含めて詳細にレビューしたいと思います。
Nothing Phone (2)はNothingの公式サイトにて7月21日(金)0時から予約受付を開始し、7月25日(火)に発売されます。
メーカー公式サイトではなくキャリアから販売されないのか気になっている人も多いかもしれません。Nothingによれば、日本市場は4番目の規模で重要な市場と捉えており、キャリアからの販売についていくつかのパートナーと話はしているものの、急激に規模を拡大することはせず、時間をかけて進めていきたいと話していました。携帯ショップで購入できるような状況はまだ先になりそうです。