EUがユーザーの利便性向上と廃棄物削減ためにスマートフォンやタブレット、ノートPCの充電端子をUSB Type-C(USB-C)に義務づける法改正を行います。
これにより2024年12月28日以降にEUで発売される製品についてはUSB-Cの搭載が義務付けられますが、Appleは2023年発売のiPhone 15で法改正に対応すると報じられており、Lightningを廃止し、USB-Cに移行すると報じられています。
こういった動きは今後も拡大していく見込みで、EUは充電規格を統一する法改正をワイヤレス充電にも拡大することを示唆。インドでは、スマートウォッチやワイヤレスイヤホン/ヘッドフォンなどのウェアラブル製品についても充電規格の統一を検討しているようです。
スマートウォッチの充電規格は醜いほどバラバラ
PRESS TRUST OF INDIAは、インドの標準規格局が消費者の利益向上と電子廃棄物の削減を目的にスマートフォンやタブレット向けにUSB-C端子、ウェアラブル向けに共通の充電器の搭載を義務付けることを検討していると報じました。
スマートフォンの有線充電規格はLightningかUSB-Cの2択みたいなものですが、スマートウォッチの充電規格は本当にバラバラです。
例えば、Apple WatchとPixel Watchでは、マグネット式の充電規格が採用されており、双方に互換性はなく専用の充電ケーブルが必要です。Qiには対応していません。シャオミのSmart BandやFitbitは、独自の有線充電規格を採用していて、もちろん相互利用できません。
ちなみに、Pixel WatchをApple Watchの充電器に載せると充電されたかのように見えますが、実際は充電されないことでユーザーが誤解したこともあります。現状、スマートウォッチの普及率はスマートフォンに比べて小さいものの、今後拡大していく見込みで、整備されないまま普及していければ、多くの消費者が混乱し不満を持つはずです。
有線か無線か、Qiなのかそうでもはないかなど、現時点でどのように統一されるかは不明。今後数年かけて議論されることになるはずですが、インドで法改正が実現し、他の国でも対応が始まれば、AppleやGoogleなど多くの企業も従わざるを得ないでしょう。
コメントを残す