調査会社のCanalysが2022年通期および第4四半期におけるスマートフォン出荷台数シェアの調査結果を発表しました。
2022年第4四半期のスマートフォン出荷台数は前年同期比17%の大幅減、2022年通期のスマートフォン出荷台数も11%減の12億台未満になったとのこと。
すべてのスマートフォンメーカーにとって厳しい1年なり、2023年も景気悪化等の要因で劇的に回復することなく、維持するか微増に留まると予想されています。
Googleはトップ5にランクインできず
メーカー別のシェアでは、iPhone 14シリーズを発売したAppleが製造問題に直面しながらも2022年第4四半期で首位を獲得。四半期ベースでは過去最高のシェア25%を記録したとのこと。
Galaxy S23シリーズの発表を直前に迎えたSamsungは2022年通期でトップシェアを獲得。Appleと同じく昨年比でシェアを伸ばしています。
高いコストパフォーマンスが評価されているXiaomiは第4四半期および通期のシェアが低下。OPPOとvivoも昨年比でシェアを落とす結果になりました。
2021年に発売したPixel 6シリーズで独自チップを搭載するなど大規模な刷新を行い、2022年発売のPixel 6aがベストカメラに選定。同年後期に発売されたPixel 7シリーズが高く評価されたGoogleについては、まだトップ5にはランクインできずOthers(その他)に含まれています。
Googleがシェアを伸ばしたのか、維持したのか、低下したのかは不明ですが、トップ5を逃したその他メーカーらは第4四半期において前年に比べてシェアが低下。通期においてもシェアに変化なしとなっています。
Canalysはスマートフォン市場が縮小した理由について経済悪化を挙げており、通期および第4四半期のパフォーマンスは過去10年で最悪を記録したと評価しています。
また、今後についてはゼロコロナ政策をやめた中国の景気回復が見込めるものの反映までに6〜9月が必要とし、2023年後半には東南アジアなど景気回復が見込まれる一部地域で成長が期待されると予測しています。
2021年第4四半期 | 2022年第4四半期 | |
---|---|---|
Apple | 23% | 25% |
Samsung | 19% | 20% |
Xiaomi | 13% | 11% |
OPPO | 9% | 10% |
Vivo | 8% | 8% |
Others | 28% | 26% |
2021年通期 | 2022年通期 | |
---|---|---|
Samsung | 20% | 22% |
Apple | 17% | 19% |
Xiaomi | 14% | 13% |
OPPO | 11% | 9% |
Vivo | 10% | 9% |
Others | 28% | 28% |
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