MMD研究所が「2020年11月大手4キャリアの満足度調査」を行った。
調査結果によると総合満足度1位になったのは料金部門の満足度調査で他社を引き離して高く評価された楽天モバイル。楽天モバイルは月額2,980円でサービスを提供しており、現在は1年間無料キャンペーンを実施している。
満足度を判断する上で最も重要視されているのは「料金の安さ」
「2020年11月大手4キャリアの満足度調査」は、4万人を対象に実施した「2020年11月通信サービスの利用動向調査」において大手4キャリアを利用している15歳~69歳の男女1,200人(全キャリア300人ずつ)を対象に2020年10月16日から18日の期間で実施された。
満足度を判断する時に最も重要としている項目(回答者は上位3項目を選ぶ)では、37.9%で「月額料金の安さ」がトップになった。2位は14.0%で「データ通信の繋がりやすさ」、3位は9.5%の「データ通信速度」となっている。
キャリア別の満足度を判断する時に最も重要としている項目(回答者は上位3項目を選ぶ)では、ドコモが「データ通信の繋がりやすさ」がトップ。そのほか3キャリアはいずれも「月額料金の安さ」がトップとなった。
特に楽天モバイルは74.7%と他社よりもかなり大きい割合になっていることから安さを求めて利用している人が多いことがわかる。
料金満足度と総合満足度で1位の楽天モバイル
ユーザの判断基準どおり料金部門の満足度では、他社が1,500点中800点半ばの点数を獲得するなか楽天モバイルは1,182点を獲得してダントツでトップ。前述したとおり楽天モバイルが1年間無料のキャンペーンを実施中であることを考えれば当然の結果で無料期間が終了し始める4月以降にキープできるのか注目。
通信品質部門ではわずか1点差でドコモが1位、auが2位となった。4位は楽天回線とKDDIのローミングによるパートナー回線を展開する楽天モバイルで3位ソフトバンクとの差はわずか5点となっている。パートナー回線は高速通信が5GBまで、データ使い放題の楽天回線はエリアが狭く、ほか3キャリアと比べて通信速度も劣るが、満足度調査のためユーザーの期待値が点数に反映されやすい。
期待値に関わる1つの指標としてサブ利用が挙げられるが、MMD研究所が4万人を対象に実施した大元の調査においてサブ利用している通信事業者では楽天モバイルが18.1%で1位、メイン利用では2.5%となっている。
なお、楽天モバイルは先月から一部地域においてパートナー回線の提供を順次終了している。ユーザーからは繋がらなくなったとの声も聞こえてるため、これから通信品質の満足度に影響が出そうだ。これに対して楽天モバイルは影響についてごくごく一部としており、都度対応していくと説明している。
家族や友だちに対するおすすめ度/顧客推奨度(10点満点)では、9〜10点の推奨者の割合が18.3%で最も多かった楽天モバイルが1位、2位は14.3%のauで、ドコモとソフトバンクは平均の12.4%を下回る結果となった。
総合満足度は1000点満点で713点を獲得した楽天モバイルがトップでau、ドコモ、ソフトバンクが続いている。ソフトバンクは4キャリアのなかで唯一、料金部門/サービス部門/通信品質部門/顧客サポート部門の4部門のトップおよび2位に選ばれなかった。
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