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iOS 16の新機能・変更まとめ

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Yusuke Sakakura更新日:2023/06/05 9:00
iOS 16の新機能・変更まとめ

2022年9月13日、Appleが「iOS 16」を公開し、iPhone向けに配信を開始しました。

iOS 16では、史上最大のアップデートとなるロック画面や横向きに対応する顔認証Face ID、既読を未読に戻せるメッセージアプリ、ようやく経由地を追加できるマップアプリが提供されます。

この記事では、iOS 16で追加される新機能や変更点をどこよりもわかりやすくまとめています。情報は随時更新します。

目次

iOS 16の配信はいつ?

iOS 16の配信はいつ?

iOS 16は6月からベータ版の提供がスタートし、約3ヶ月間のベータ版提供を終えて、日本時間9月13日午前2時ごろに正式配信されました。

日本時間10月25日にiOS 16.1がリリースされ、バッテリー残量のパーセント表示オプションがすべてのiPhoneで利用可能になり、iCloud共有写真ライブラリやライブアクティビティといった新機能も追加されました。

日時配信スケジュール概要
2022年6月7日iOS 16 発表@WWDC 2022
2022年6月7日iOS 16 ベータ版の提供開始
2022年9月13日iOS 16 正式版 配信開始
2022年9月15日iOS 16.1 ベータ版 配信開始
2022年10月25日iOS 16.1 正式版 配信開始
2022年10月26日iOS 16.2 ベータ版 配信開始
  • フリーボード
    • 新しいプロジェクトの図解を描いたり、思いつくままボードにアイデアを書き出すなど自由に使えるキャンバスの追加
    • 複数人との共同作業にも対応
    • 参加者全員にリアルタイム同期も
  • 外部ディスプレイ
    • M1,M2チップを搭載したiPadと外部ディスプレイを接続して最大8つのアプリを同時機能可能に
  • ホームアプリ
    • 基礎となるアーキテクチャが強化され、HomeKit対応アクセサリが多いほど、高速・高信頼性・高性能を発揮
  • ProMotionのサポート拡大
  • 意図しない緊急SOS利用の調査機能を追加
  • 常時表示ディスプレイの通知および壁紙の非表示オプション
  • バッテリー状況のショートカットが追加
    • バッテリーと利用中の充電器に関する情報を返す
  • スリープウィジェットがロック画面に対応
    • Apple Watchなどで収集した睡眠の時間や睡眠の質など睡眠データを表示
  • 天気アプリにNewsアプリで配信している天気情報を表示
  • ProMotionディスプレイのラグを修正
    • アプリを閉じたり、アプリ間を移動する際に生じるラグやカクツキの改善
2022年12月14日iOS 16.2 正式版 配信開始
2023年1月24日iOS 16.3 正式版 配信開始
2023年2月17日iOS 16.4 ベータ版 配信開始
  • Safari
    • ホーム画面に追加したウェブアプリのプッシュ通知に対応
    • 集中モードに対応したプッシュ通知
    • ホーム画面に追加したウェブアプリが通知バッジに対応
  • サードパーティブラウザ
    • ホーム画面への追加に対応
  • ショートカット
    • デバイスのロックと常時表示ディスプレイの制御に対応
  • キーボード
    • 新しいUnicode 15.0の絵文字
  • ホーム
    • Matterの手動および自動アップデート可能に
  • Apple Pencil
    • ホバー操作で、傾きと方位に対応
  • その他
    • ベータ導入は設定画面からのみ。構成プロファイルでの導入不可に
2023年3月28日iOS 16.4 正式版 配信開始
2023年3月28日iOS 16.5 ベータ版 配信開始
  • LGBTQ+のコミュニティと文化をたたえる、新しいプライドセレブレーションの壁紙をロック画面に追加
  • Spotlightが反応しなくなることがある問題を修正
  • CarPlayの“ポッドキャスト”でコンテンツが読み込まれないことがある問題に対応
  • スクリーンタイムの設定がリセットされる、またはすべてのデバイスに同期されないことがある問題を修正
2023年5月19日iOS 16.5 正式版 配信開始

iOS 16の対象機種

2019年配信のiOS 13にて、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plusがアップデート対象外になったのを最後に、すべてのiPhoneを最新バージョンまでアップデートすることができます。

約7年前に発売されたiPhone 6s、iPhone 6s PlusさえもiOS 15にアップデートできるなど、Androidに比べると驚異的な長さです。

残念ながらiOS 16では、iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plusの5機種がiOS 16のアップデート対象機種から外れることになりました。

iOS 16にアップデートな可能な機種は以下のとおりです。

iOS 16の対応機種
iPhone 14 / iPhone 14 Plus / iPhone 14 Pro / iPhone 14 Pro Max
iPhone 13 / iPhone 13 mini / iPhone 13 Pro / iPhone 13 Pro Max
iPhone 12 / iPhone 12 mini / iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max
iPhone 11 / iPhone 11 Pro / iPhone 11 Pro Max
iPhone XR / iPhone XS / iPhone XS Max
iPhone X / iPhone 8 / iPhone 8 Plus
iPhone SE(第2世代)

iOS 16をダウンロード・インストールする方法

iOS 16の正式配信後は、iPhoneの設定画面からダウンロードおよびインストールが可能です。

それまでは開発者向けのベータ版およびテスター向けのパブリックベータ版を利用することで、いち早くiOS 16を利用できます。iOS 16 ベータ版のダウンロード方法は、こちらにて詳しく解説しています。無料のパブリックベータのダウンロード方法はこちらからどうぞ。

    iOSのアップデート手順
  1. iPhoneの設定画面を起動
  2. 「一般」に進んで「ソフトウェア・アップデート」を選択
  3. 「ダウンロードとインストール」をタップしてパスコードを入力
  4. 利用規約が表示された場合は同意すると、最新版iOSのダウンロード開始
  5. ダウンロード完了後、「今すぐインストール」をタップすると、iPhoneが何度か再起動しながらアップデート開始

史上最大アップデートのロック画面

史上最大アップデートのロック画面

これまでロック画面に表示される通知は何度かアップデートされたものの、ロック画面の大幅な刷新は記憶にありません。

iOS 16の最大のアップデートは間違いなくロック画面です。

魅力的なロック画面のアレンジ機能

史上最大とAppleがアピールするiOS 16のロック画面では、写真に時計が被らないよう顔を手前に表示できる「マルチレイヤーエフェクト」によって、家族やペットの写真をより印象的にロック画面に設定できます。iPhoneで撮った写真はもちろん、ダウンロードした画像でも利用できます。

時計の手前に写真を表示するマルチレイヤーエフェクト
時計の手前に写真を表示するマルチレイヤーエフェクト

ロック画面の編集画面にて、スワイプするだけで同じ写真でも雰囲気を大きく変えられる「カラーフィルタ」やフィルタの雰囲気に合わせて時刻などのフォントを自動的に変更してくれる便利な機能にも対応。

同じ写真でも印象の違う仕上がりに
同じ写真でも印象の違う仕上がりに

カラーパレットとスライダーを使って、自分好みに色合いや色の深さを調整することもできます。

時計やウィジェットの色もアレンジ可能
時計やウィジェットの色もアレンジ可能

天気や電池残量もひと目で確認できる便利なウィジェット機能

進化したのは見た目だけではなく機能性もです。

ロック画面にApple Watchの文字盤で利用できるコンプリケーションのような小サイズのウィジェットを配置することで、カレンダーや天気、AirPodsやiPhoneのバッテリー残量、アラーム、アクティビティリングの進行状況を一目で確認できます。

ロック画面のウィジェットはOS標準はもちろん、Widget Kitを導入したサードパーティアプリにも対応します

ロック画面もウィジェットに対応
ロック画面もウィジェットに対応

カンタンにアレンジできる壁紙ピッカー

ホーム画面と同じようにロック画面を1からアレンジするのは面倒ですが、iOS 16には、カンタンにアレンジできる機能が付いています。

作成画面の上部には、好きな画像を設定できる「写真」、人の写真をまとめた「ピープル」、1日を通して表示する写真をランダム表示する「写真シャッフル」、選択した絵文字を色々なパターンで表示できる「Emoji」、現在の天候と壁紙が連動する「天気」、iPhoneではおなじみの地球儀「アストロノミー」、グラデーションのシンプルな「カラー」といったカテゴリごとのボタンが表示され、ボタンをタップすると1からアレンジできます。

1からアレンジするのが面倒な場合は、画面を下にスクロールすると、ウィジェットやフォント、文字の色などアレンジ済みのおすすめのロック画面が表示されるので、アレンジが苦手な人でもセンスのあるロック画面を簡単に作れます。

複数のロック画面を保存することも可能
複数のロック画面を保存することも可能

なお、アストロノミーではロック画面からホーム画面に移動するときに、地球儀と連動したアニメーションが表示されます。ProMotionに対応した 「iPhone 14 Pro」 「iPhone 14 Pro Max」 「iPhone 13Pro」 「iPhone 13Pro Max」 では、なめらかにアニメーションされます。

特別なエフェクトが楽しめるアストロノミー
特別なエフェクトが楽しめるアストロノミー

ロック画面の通知が画面下に移動

ロック画面の通知が画面下に移動

これまでロック画面に表示される通知は、上詰めで表示されていたことから写真と被って表示されることがほとんどでした。iOS 16では、通知が画面下に圧縮表示されることで被りを回避。

通知を上にスワイプするとロール形式のアニメーションで通知が展開されてすべての通知を確認できます。

スポーツのスコアやデリバリーの進捗もリアルタイムにロック画面で確認

スポーツの試合状況やデリバリーの進捗状況などを都度、通知するアプリが多数ありますが、あまりにも通知が多くてウザいと感じる人も多いかもしれません。これを解消する新機能「ライブアクティビティ」が登場します。

ライブアクティビティを導入したアプリでは、通知を数秒、数分おきに通知するのではなく、ロック画面に貼り付いた通知がスコアやデリバリーバイクの現在地を都度アップデートしてくれます。

なお、NBAとプレミアリーグは米国とカナダで、MLBは日本、米国、カナダ、オーストラリア、英国、ブラジル、メキシコ、韓国で利用できるとのこと。

NBAは日本国内で楽天が独占配信しており、NBAアプリについても楽天から出ていて、NBA.comのアプリを利用できないことが原因と考えられます。

ロック画面で進捗状況を確認できる「ライブアクティビティ」
ロック画面で進捗状況を確認できる「ライブアクティビティ」

ロック画面と連動する集中モード

仕事をするとき、ゲームをするとき、寝るときなど、状況に応じて通知などiPhoneの使用を制限して目の前の作業にフォーカスできる「集中モード」がロック画面とリンクできるようになります。

iOS 16では、ロック画面を自由にアレンジできるだけでなく、複数のロック画面を保存することも可能。さらに、スワイプしてアレンジしたロック画面を簡単に切り替えることができます。ロック画面と集中モードをリンクさせておけば、ロック画面と連動して集中モードがスイッチします。

ロック画面と集中モードを連動可能
ロック画面と集中モードを連動可能

新機能「集中モードフィルタ」では、カレンダーアプリのイベント、メールアプリのアカウント、メッセージ、Safariなどのアプリケーションで、関連するコンテンツだけを表示することも可能です。

開発者は新しい集中モードフィルタAPIを導入することで、集中モードの設定に応じて表示するコンテンツを変更することもできます。

新機能「集中モードフィルタ」。Safariで集中モードと関連するタブだけを表示
新機能「集中モードフィルタ」。Safariで集中モードと関連するタブだけを表示

既読を未読に戻せるメッセージ

既読を未読に戻せるメッセージ

メッセージアプリには、編集機能や送信の取り消しといったTwitterに追加して欲しい機能が追加されます。編集や送信の取り消しができるのは、最大15分間です。

また、すぐに返信できないため、あとで対応したい時に便利な既読したメッセージを未読に戻すことも可能です。

このほかにも友達と再生位置を同期しながら映画やドラマが楽しめるSharePlay対応やメモ、プレゼンテーション、リマインダー、Safariのタブグループなどを共有して共同で作業もできる新機能「コラボレーション」が追加されます。

ついに横向きでも顔認証可能なFace ID

ついに横向きでも顔認証可能なFace ID

顔認証Face IDがiPhone Xと共に2017年に登場してから約5年間、常に縦向きで顔認証する必要がありました。

iOS 16では、ついに横向きでもFace IDを利用できるようになります。Appleは対応機種を公表しておらず、ベータテストの段階では、iPhone 12シリーズでも動作すると報告があったものの、正式版のiOS 16.0では、iPhone 13シリーズおよびiPhone 14シリーズのみで動作すると報告されています。

声とキーボードでシームレスな文字入力

声とキーボードでシームレスな文字入力

音声入力でストレスになっていた句読点と絵文字がついに音声で入力できるようになります。

さらに、音声入力とキーボード入力をスムーズに切り替えて文字を入力したり、誤入力したテキストを指で選択して音声入力で修正することも可能です。

なお、オンデバイスの機械学習を使用することから、高い負荷を処理できるチップセットが必要になります。A12 Bionic以降のチップを搭載したiPhone XS以降の機種でのみ利用できます。

テキスト認識が動画に対応

画像や写真内のテキストを検出する機能が動画にも対応しました。

動画を一時停止して、テキストを選択すると、コピー・翻訳・調べる・共有といった機能にすぐにアクセスできるため、保存したスクショを表示してドル表記を円に為替計算したり、看板などのテキストを翻訳するよりも素早く簡単になります。

テキスト認識が動画にも対応
テキスト認識が動画にも対応

子どもをもっと簡単に保護できるファミリー共有

ファミリー共有で子供のアカウントをもっと簡単に管理できるようになります。

あらかじめ年齢を設定しておくことで、アプリケーションやブック、映画、音楽などのアクセスを適切に制限したり、新しいiPhoneやiPadのセットアップ時に、どの子供が使うのかを選ぶだけで設定済みのペアレンタルコントロールを自動的に適用されます。

年齢に応じたアクセス制限が可能に
年齢に応じたアクセス制限が可能に

子どもたちの成長に合わせて制限を緩和したり、位置情報の共有をオンにしたり、ファミリー共有を最大限に活用するために役立つヒントや提案を確認したり、iCloud+のサブスクリプションを家族みんなと共有できることリマインドする「ファミリーチェックリスト」も追加されます。

また、iPhoneの使用を制限するスクリーンタイムまでの時間を延長したいといった子供からのリクエスト、親の承認や却下をメッセージアプリ内で可能になります。

メッセージアプリでリクエスト・承認・却下が可能に
メッセージアプリでリクエスト・承認・却下が可能に

友だちや家族と写真を共有する「iCloud共有写真ライブラリ」

友だちや家族と写真を共有する「iCloud共有写真ライブラリ」

友だちや家族と写真を共有する時に便利な新機能「iCloud共有写真ライブラリ」では、iCloud上に写真を共有するためのライブラリを作って、最大6人で写真をアップロードできます。

共有ライブラリにアップする写真は個別に選ぶことはもちろん、撮影日や写っている人物をもとに選ぶことも可能。カメラから専用ボタンをタップすることで、直接共有することもできます。

共有ライブラリのメンバーが近くにいる場合は、自動で写真を共有することで面倒で忘れがちな「あとから送るね」を解消できます。

カメラから直接共有も可能
カメラから直接共有も可能

共有した写真はメンバーなら誰でも共有された写真の編集、削除が可能。お気に入りの登録、キャプションの追加、キーワードも同期されるので、メンバー同士で協力し合って写真を整理することが可能です。

自動切り抜きも。強力な写真の編集機能

現在はサードパーティアプリで可能な人やペットの切り抜きが写真アプリで可能になります。

写真を表示して数秒間長押しすると、人やペットなど被写体の周りに白い光が表示され、機械学習が被写体を自動認識して綺麗に切り抜きできます。切り抜いた写真はLINEやTwitterなどに共有して送信することも可能。写真編集のかなり強力なツールです。

被写体を長押しすると自動で切り抜き
被写体を長押しすると自動で切り抜き

同様にSafariでも画像を長押しして「被写体をコピー」を選択することで、切り抜いた写真をコピーして別のアプリに貼り付けて添付することができます。

なお、高度なニューラルネットワークを利用して被写体を自動認識するため、A12 Bionic以降のチップを搭載したiPhone XS以降の機種でのみ利用できます。

Apple Payにあと払い機能が登場

ウォレットアプリでは、Apple Payで購入した注文した商品のレシートを直接確認したり、配送までのトラッキングが可能な新機能が追加されます。

新機能のオーダートラッキング
新機能のオーダートラッキング

また、メッセージやメール、WhatsAppなどのアプリを使って、ウォレットアプリ内で安全に車やホテルのデジタルキーの共有も可能に。共有するデジタルキーは使用期間や場所を決めることができ、好きな時に取り消すことも可能なので安全に利用できます。

ほかにも代金を6週間にわたって4回に分けて支払うと金利や手数料がかからないApple Payあと払いやウォレットアプリに運転免許証を登録すると、他のアプリで身分証明書として利用して本人確認できる新機能が追加されます。残念ながらこれらの機能は日本で利用できません。

あと払い機能のApple Pay Later
あと払い機能のApple Pay Later

最大15の経由地を追加できるマップアプリ

マップアプリでは、ようやく目的地の途中で寄りたい経由地を追加することが可能になります。

出発から目的地までのルートに経由地を追加できる
出発から目的地までのルートに経由地を追加できる

また、電車の乗り換え案内では、運賃の表示やSuicaやPASMOの残高をチェックして足りない場合は、警告します。そのままマップアプリから離れずにチャージすることもできます。

目的地までの残高が足りない場合は警告を表示
目的地までの残高が足りない場合は警告を表示

覚えてないWi-Fiパスワードの表示が可能に

覚えてないWi-Fiパスワードの表示が可能に

iOS 16では、覚えていない、または忘れてしまったWi-Fiのパスワードを表示できるようになります。

設定画面から「Wi-Fi」にアクセスして、接続しているネットワークを選択後、新しい「パスワード」という項目をタップして、Touch IDまたはFace ID、パスコードで認証した後にWi-Fiのパスワードが表示されます。

例えば、自宅のWi-FiをAndroidユーザーの友だちに使ってもらう時やWi-Fi対応のゲーム機や家電製品などをセットアップする時など、Wi-Fiパスワードが必要な時に便利な機能です。

ニンテンドースイッチのコントローラーに対応

ニンテンドースイッチのコントローラーに対応

ゲーム機能が強化されるiOS 16。新たにニンテンドースイッチのコントローラーに対応します。

スイッチのコントローラーには、グリップ型で持ちやすく長時間でも快適にプレイできる「Proコントローラー」とパッケージに同梱されている「Joy-Con」の2種類がありますが、iOS 16は両方のコントローラーをサポート。

左右に分離できる「Joy-Con」は、片方を1つのコントローラーとして利用したり、左右2つを1つのコントローラーとして利用することも可能です。

iOS 15では、PlayStation 4のDUALSHOCK 4、PlayStation 5のDualSense、Xboxのコントローラーなどをすでにサポートしていて、Apexモバイルなどの複雑でスピーディな操作を必要とするリッチゲームをより快適にプレイできます。iOS 16ではニンテンドースイッチのコントローラーもここに加わります。

eSIMをBluetoothで転送可能に

eSIMをBluetoothで転送可能に

ウェブからSIMをダウンロードして契約しているサービスを利用できるeSIM。通常のSIMカードと違って手元に届くまでの時間がなくなるため、契約の申し込みから最短数分で利用を開始できるのが大きな特徴の1つです。

デメリットは機種変更や別の端末でeSIMを使いたい時に、ウェブからeSIMの再発行と面倒な再セットアップが必要になること。

iOS 16では、旧iPhoneで使っていたeSIMを別のiPhoneに転送することが可能になります。ただし、eSIMを転送するには、各事業者が対応する必要があり、現時点で対応している国内サービスは、povo 2.0と楽天モバイルのみです。

削除できるOS標準アプリが増加

削除できるOS標準アプリが増加

2016年9月に配信されたiOS 10で、iPhoneやiPadに最初から入っているプリインストールアプリ(標準アプリ)を削除できるようになりました。

iOS 10が公開された当初は11個の標準アプリのみ削除可能で、増やせるiPhoneの空き容量はわずか150MB以下のみでしたが、iOS 15では25個の標準アプリを削除可能。

iOS 16では、さらにヘルスケア、探す、時計、ウォレットアプリを削除できるようになります。

重複した同じ写真と動画の一括削除が可能に

削除できるOS標準アプリが増加

iPhoneやiCloudの容量を大量に消費する写真や動画。空き容量を増やすために、膨大な時間をかけて同じような写真や動画を探しながら削除した経験、誰にでもあると思います。

iOS 16では、重複した写真や動画を一度に数枚ずつ、またはまとめて大量に削除する新機能が追加されます。

この新しい削除機能は、キャプションやキーワード、お気に入りなどの関連性の高いデータから複数の写真から最も品質が高い1枚の写真が作成され、アルバムにも反映されます。削除された写真は最近削除した写真から復活させることも可能です。

チケット予約のイライラ解消。ぐにゃぐにゃ文字など回避可能に

チケット予約のイライラ解消。ぐにゃぐにゃ文字など回避可能に

チケットの予約サイト等では、大量アクセスしてチケットを購入するシステム対策のために、人間とコンピューターを判別する「CAPTCHA(キャプチャ)」が導入されています。

CAPTCHAは、“ぐにゃぐにゃ”に曲がった文字を読み取って入力したり、1枚の写真から信号機や横断歩道、車などの乗り物だけが写ったパネルを選択するなど、人間は理解できるものの、AIなどコンピューターが理解できないシステムで一度は見たことがあるはず。

大量アクセス対策としては効果的ですが、人間でも失敗することが多く、特に先着順で売れてしまうチケット予約や商品予約においては非常にストレスのかかる認証でしたが、iOS 16ではCAPTCHA認証を回避して、ストレスを感じることなくショッピングを継続できるようになります。

ロックダウンモード

設定画面から新機能「ロックダウンモード」を有効にすると、セキュリティのために各種機能が厳しく制限することができます。

ロックダウンモードの動作内容
  • メッセージ
    • 多くのメッセージの添付ファイルがブロックされ、一部の機能が利用できなくなる
  • FaceTime
    • 過去に通話したことのない相手からのFaceTimeの着信をブロックする
  • Webブラウズ
    • 一部のウェブ技術とブラウズ機能をブロックする
  • 共有アルバム
    • 写真アプリから共有アルバムを削除し、新しい共有アルバムの招待をブロックする
  • デバイスの接続
    • iPhoneがロックされている場合、他のデバイスやアクセサリーとの有線接続をブロックする
  • Appleサービス
    • Appleサービスへの着信招待がブロックされる

電池残量のパーセント表示が復活

待ってた。ホームボタンなしiPhoneで電池残量のパーセント表示可能に

ホームボタンのないiPhoneでは、パーセント形式のバッテリー残量を表示するために、コントロールセンターを起動する必要がありますが、iOS 16では、ようやくパーセント表示が可能になります。

残念ながらiOS 16.0にアップデートした 「iPhone 12 mini」 「iPhone 13 mini」 「iPhone 11」 「iPhone XR」 といった画面サイズが小さく、画素密度の低い液晶ディスプレイを搭載した機種では利用できません。

ただし、iOS 16.1にて現在対象外の4機種でもバッテリー残量のパーセント表示が可能になることが確認されています。さらに、常に満タン表示のアイコンがバッテリー残量に応じて減少していくよう改善されます。

スクショを保存せず、アプリに貼り付け可能に!!

何かと便利なスクリーンショット。iPhoneの画面を共有するために、スクショを撮ってTwitterやLINEでシェアすると、iPhoneの写真アプリがスクショで一杯になり、一時的しか使わないスクショのために保存容量を食いつぶしている人が多いはず。

iOS 16で追加された「コピー&削除」を利用すると、iPhoneの写真アプリではなく、クリップボードにスクショが保存されます。クリップボードに保存したスクショはiPhoneの容量を消費することなく、コピペのようにTwitterやLINEなどのアプリに貼り付けることができます。

iPhone 14 Proスクショを保存せず、アプリに貼り付け
スクショを保存せず、アプリに貼り付け

キーボードに振動フィードバックが追加

キーボードに振動フィードバックが追加

iPhoneではマナーモードを解除した状態で、キーボードを使って文字入力すると、タッタッタッ!っと音が鳴りますが、iOS 16では、振動によって打鍵感が得られる振動フィードバックが追加されました。

これまでサードパーティの文字入力アプリで実現していたものがiOSの標準キーボードでも利用できます。

電池持ちの良い常時表示ディスプレイ

電池持ちの良い常時表示ディスプレイ

iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxでは、iPhoneに触れることなく目線を送るだけで、日付、時間、通知、ウィジェットを一目で確認できる便利なディスプレイの常時表示機能に対応しました。

常時表示ディスプレイ自体は新しい機能ではなく、Androidでは多くの機種に搭載されている機能です。

Androidの機能をそのままパクることはなく、画面の明るさと壁紙のトーンを落とすなどアレンジを加えて搭載されましたが、AppleはiOS 16.2で限りなくAndroidに近づけられるように壁紙と通知を無効化できるオプションを追加するようです。

通知をオフにできることでプライバシーが高まり、壁紙をオフにすることで電池持ちも改善されるはずです。

その他の機能

Safari

Safariには、友達や家族と共有できるタブグループが追加されます。気になったスポットや商品をSafariのタブとして共有することで、旅行や買い物の計画に役立ちそうです。

また、パスワードに代わるTouch IDやFace IDを使用したパスキーに対応することで、より安全にSafariを利用できます。パスキーはデバイス上に保持されるため、データが漏洩することもありません。

パスキーはiCloudキーチェーンを使ってエンドツーエンドの暗号化した状態でiPhone、iPad、Mac、Apple TVの間で同期されます。

メールの送信取り消し

メッセージアプリだけでなく、メールアプリでも送信後10秒間に限定して送信を取り消すことができるようになります。メールの送信予約や送信のリマインダーを受けることも可能に。

また、添付ファイルや送信する相手を追加し忘れた場合は、メールアプリが気づいて足りないものを追加するか確認してくれる機能が追加されますが、英語でのみ利用できます。

ホームアプリの刷新

iOS 16では、ホームアプリのデザインが刷新されます。

アプリ上部のカテゴリを選択して家電の操作が可能に
アプリ上部のカテゴリを選択して家電の操作が可能に

迅速なセキュリティアップデート

これまではソフトウェアアップデートとセキュリティアップデートが同じタイミングで配信されていましたが、iOS 16では、ソフトウェアのアップデートの合間に重要なセキュリティアップデートが配信されるため、より安全にiPhoneを利用できます。

服用している薬の管理が可能に。飲み忘れ防止も

ヘルスケアアプリには、服用している薬の管理や確認、飲み忘れを防ぐスケジュールとリマインダーも作成できる新機能「服薬」が追加されます。

日本では利用できないものの、iPhoneのカメラを薬のラベルに向けるだけで、アプリに薬を追加したり、服用している薬の説明書を読んだり、重大な相互作用が起こる可能性がある場合は警告を表示します。

iPhoneだけで運動の記録が可能に

iOS 16では、Apple Watchを持っていなくても、iPhoneのモーションセンサーを使って、歩数、移動距離、上った階数を記録し、サードパーティアプリで記録したワークアウトを追跡できるようになります。

アクティブカロリーの推定消費量に換算してムーブゴールを達成することも可能です。

セーフティチェック

DVなどパートナーから暴力行為にあっている人のために、相手に許可したアクセスを見直してリセットできるようサポートする「セーフティチェック」機能も追加されます。

誰に何を共有したのか、どのアプリが何にアクセスしているのかをチェックして、位置情報の共有をストップしたり、プライバシーの権限をリセットしたり、メッセージへのアクセスを保護できます。

アクセシビリティ

視覚に障がいのあるユーザーに便利なドアの検知機能や身体機能に障がいのあるユーザーが音声コントロールやスイッチコントロールといった支援機能を利用している場合に、iPhoneからApple Watchをフル操作できるApple Watchミラーリングが追加されます。

また、音声通話やビデオ通話「FaceTime」、ビデオ会議、ソーシャルメディアのアプリケーション、メディアコンテンツのストリーミングなどにライブ字幕が追加されることで、より簡単に話の内容を追うことが可能になります。

ライブ字幕機能は、A12 Bionic以降のチップを搭載したiPhone XS以降の機種でのみ利用できます。

パーソナライズされた空間オーディオ

iPhoneのTrueDepthカメラを使って、空間オーディオの個人用プロファイルを作成して自分専用にチューニングされた高い精度で臨場感あふれるリスニング体験が可能になります。

パーソナライズされた空間オーディオは、AirPods(第3世代)、AirPods Pro、AirPods Pro(第2世代)で利用できます。

Game Center

Game Centerのダッシュボードデザインが新しくなります。友達のアクティビティや達成状況がまとめて表示され、プレイヤーがゲームに飛び入り参加したり、友達と競い合うことが簡単になります。

次世代のCarPlay

次世代のCarPlay

コントロールパネルだけでなく、計器群を含む画面すべてからアクセスできる次世代のCarPlayが登場します。

対応車種は2023年後半に登場予定です。

Apple News

日本で利用できないApple Newsには、スポーツに特化した「My Sports」セクションが追加されます。

お気に入りのチームやリーグをフォローしたり、数百もの主要なメディアから配信されるニュースを読んだり、プロリーグや大学リーグのスコア、スケジュール、順位を確認したり、試合のハイライトも視聴できるようになります。

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